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営業マナー 営業の仕事は、お客様と関わる機会が多いため、その場にふさわしい身なりや振る舞いを身につけておく必要があります。 相手の会社を訪問したり、電話をかけたり、メールを送る際、それぞれのシーンに適したビジネスマナーで応対することができればお客様との関係が良好になり、仕事を円滑に進めることができます。 この記事では、営業マンとしての信頼度を上げる基本的なビジネスマナーを、シーン別に解説します。

営業力を上げるビジネスマナーの基本

営業力を強化するためには、相手に好印象を与えるビジネスマナーが不可欠です。たとえトーク力が高く自社商品の知識が豊富でも、お客様を不快にさせてしまったり、関係を良好に保てなければ、商談がうまくまとまらず、仕事を得ることはできません。 挨拶ができない、言葉づかいが悪い、まともな電話応対ができない、といったマイナス要素が多ければ多いほど、信頼を失うことにつながります。 この機会に、自分自身の営業マナーを見直してみましょう。  

身だしなみで好印象を与える

営業マンにとって、見た目の印象はとても重要です。営業職で活躍するためには、まず外見を整えます。 スーツを着ていても、シワだらけではだらしなく見え、仕事ができない人だと思われます。どんなに営業トークを頑張っても、不快に思われたままでは相手に内容がうまく伝わりません。 第一印象を良くし、清潔感や誠実さを演出することで、仕事に対しても気配りができる人だと感じさせることが大切です。 見た目の印象を良くするためのポイントは、主に5つあります。 ●髪を整える(寝ぐせや茶髪、長髪はNG) ●髭をきれいに剃る爪を切るスーツ、シャツ、ネクタイは、シワや汚れがついていないものを選ぶ靴をきれいに磨く スーツは体に合ったものを着用し、色柄はオーソドックスなものを選びます。 シャツには必ずアイロンをかけ、ネクタイは派手にならないよう気をつけましょう。 爪は、名刺を渡したり、資料を指したり、字を書く際に意外と目につく部分です。 きれいに切りそろえ、清潔感をアピールすることで、仕草がよりきれいに見えます。 ▼あわせて読みたい 営業マンの服装特集!好印象なスーツの着こなし方とおすすめコーデ 営業スーツにリュックはマナー違反?選び方のポイントとは  

挨拶と敬語を身につける

最近はオンライン商談が増え、直接会って話しをする機会が減っています。電話やメールでのやり取りは、顔が見えないからこそ、ちょっとした言葉づかいの間違えや、丁寧さに欠けた表現で、悪い印象を与えてしまうことも。 気持ちよく会話を進めるためには、まずきちんと挨拶することが大事です。 自分から積極的に挨拶することで、好感度が上がります。 笑顔で元気よく声を出しましょう。 次に大事なことは、敬語です。 取引先で失礼にならないよう、頻繁に使う以下6つの言い回しは覚えておきましょう。 ✖「ご苦労様です」 〇「お疲れ様です」 ✖「すみません」 〇「申し訳ございません」 ✖「ちょっとすみません」 〇「恐れ入りますが」 ✖「了解しました」 〇「承知しました」「かしこまりました」 ✖「知りません」 〇「存じません」 ✖「行きます」 〇「伺います」 「ご苦労様」や「了解」は、仕事でよく使われますが、本来は目上の人が目下の人に用いる言葉です。 使う相手を間違えないよう気をつけましょう。  

会話のテクニックを身につける

営業でお客様と話しをする際、会話の内容以外にも意識するポイントが4点あります。 【アイコンタクトを取る】 アイコンタクトは「会話をちゃんと聞いています」という意思表示です。 適切なアイコンタクトの時間は、ほんの2、3秒。 あまり見つめすぎると圧迫感を与えるので、軽く目を合わせるくらいが丁度良い長さです。 【一方的に話さない】 会話はキャッチボールが大事。 一方的に話し続けると相手は疲れてしまい、大事な話が上の空になります。 話したら聞く、聞いたら話す、その繰り返しが、良いコミュニケーションを築きます。 【相づちをする】 相づちは「話しを聞いています」「理解しています」というメッセージ。 相手に安心して話をしてもらい、会話を弾ませるための大切なコミュニケーションスキルです。 相づちが苦手な人は「さしすせそ」の法則を試してみましょう。 さ「さすがですね」 し「知らなかった」 す「すごいですね、すてきですね」 せ「センスがいい、絶対」 そ「そうなんですか、そうですね、それはすごい」 このテクニックを使うと自然に相手を褒めることができ、相手は「自分の話しを聞きたがっている」と感じます。 きちんと話しを聞いてくれる相手に対して、人は好感を持つものです。 相づちをうまく取り入れ、聞き上手になれば、会話の温度が上がり商談が進めやすくなります。 ▼あわせて読みたい 売れる営業マンの話し方のコツとは?上手いトークの構成を身に着けよう  

名刺交換はスマートに

名刺交換 ビジネスシーンでは、初対面の人と顔を合わせる際、最初に行うのが名刺交換です。 名刺交換は、自分を知ってもらうための第一歩。スマートに行い、良い印象を与えましょう。 手順は以下の通りです。 ①名刺を準備する 名刺はスーツの内ポケットや鞄の外ポケットなど、 すぐに取り出しやすい場所に入れておきます。 ②自己紹介をする 会社名、所属、役職、氏名の順に名乗ります。 ➂名刺交換をする 名刺は、相手が差し出した位置よりも低い位置に、両手で差し出します。 受け取る際は、お客様の会社のロゴや名前を指で隠さないように気をつけ、両手で受け取りましょう。 名刺を同時に交換する場合は、右手で差し出し左手で受け取ります。 受け取ったらすぐに右手を添え「頂戴いたします」と一言伝えると丁寧な印象です。 自社側に複数人いる場合は、立場が上の人から交換するのがマナー。 名刺交換が終わり、そのまま商談や打ち合わせをする場合は、受取った名刺を名刺入れの上に乗せ、テーブルに置いておきましょう。  

メールは早めに返信、件名は明確に

メールでのやり取りは、アポイントや連絡、資料の送付など、ビジネスにおいて必要不可欠。 電話のように、かける側の都合で相手を拘束することがなく、必要な用件を端的に伝えることができるので便利です。 しかし、相手がいつ読むかわからなかったり、細かいニュアンスが上手く伝わず、トラブルになる場合があります。 上手に有効活用するために、以下3つのポイントをおさえておきましょう。 【返信は早めに】 お客様からのメールは、すぐに返信するのが鉄則。 返事に時間を要する内容の場合には理由を早めに伝え、返信が遅くなった場合には「遅くなり申し訳ございません」とお詫びの気持ちを伝えます。 【返信を過剰に催促しない】 お客様から返信が来ないと不安になりますが、過剰に催促するのはNGです。 「お忙しいところ恐縮ですが」と、やんわりお願いします。 その際「メールが届いていなかったかもしれませんが」とお客様が言い訳できるような隙を与えると、角が立ちません。 【件名は内容が一目でわかるように】 メールは、件名を見ただけで内容がわかるような工夫が必要です。 内容のわかりづらい件名にすると、重要度が低いとみなされたり、目的のメールを探すのに時間がかかってしまいます。 何の用件なのか、いつの話しなのか、どんな概要なのかを件名で簡潔に伝えることは、営業マンの腕の見せ所です。 【表現を曖昧にしない】 「そのうち」「できるだけ」「あの、その」と言った表現を多用することはトラブルの元です。 具体的な日程や時間を書き、具体的な固有名詞を使って、誤解を招かないよう、理解しやすい内容を心がけます。  

ビジネス電話は時間帯を考慮する

ビジネス電話 電話のかけ方、受け方は、会社の印象を大きく左右するほど重要です。 会社の代表という意識で、責任感を持って応対しましょう。 こちらから電話をかける場合は、時間帯に配慮します。 始業直後(9 ~10時)や昼食時(12時~13時)は、忙しかったり席を外している可能性が高いため、避けましょう。 業務に追われていない時間帯を狙う方が、話に耳を傾けてもらいやすくなります。 相手から掛かってきた電話は、3コール以内に出るのがマナー。 最初の一声で印象が決まってしまうので、丁寧で明るい応対が大切です。 3コール以内に出られなかった場合は「たいへんお待たせいたしました」と前置きしてから話しはじめましょう。 伝言を受けた場合には、正確で簡潔に伝えるため「5W3H」に従ってメモを取ります。 5W3Hとは、以下の8項目です。 ●When:いつ(日時、期限) ●What:何を(目的、課題) ●Why:なぜ(理由) ●Where:どこで(場所) ●Who:誰が、誰に、誰と(対象) ●How:どのようにして(手段) ●How many:いくつ、どれくらい(数量、規模) ●How much:いくらで(価格) 要点を得た伝言をすることで、電話をかけ直した時に、同じ内容を聞くような二度手間がなくなります。 メールや電話は、状況に合わせて使い分けることが大事です。 込み入った話や謝罪、急ぎの要件を伝えたり確認したい場合には、メールではなく直接声と気持ちを届けられる電話を使いましょう。 ▼あわせて読みたい 営業電話は何時までOK?法律違反の時間やつながりやすい時間とは?  

営業先への訪問マナー

営業先へは、約束した時間の10分前に到着し、5分前に受付するのが理想です。 初めて訪れる場所は、道に迷う可能性があるため、20分前を目安に向かいましょう。 心に余裕を残しておくため、ギリギリにならないような時間配分が大切です。 到着が遅れる場合は、メールではなく必ず電話で連絡を入れます。 メールはすぐに確認してもらえるかどうかわからないため、タイムラグがない連絡方法をとります。 受付に付いたら、自分の会社名と名前、約束したお客様の名前、約束の時間を伝えましょう。 コートを着ている場合には、受付する前か約束をしている相手に会う前に脱いでおきます。 会議室に通されたら、下座(入口に一番近い席)に向かいます。 通常、訪問先で営業マンは来客者として扱われるため、上座(入口から一番遠い席)に案内されますが、すすめられる前に自分から座るのはNGです。 お客様が入室したら、すぐに席を立って挨拶をし、初対面の場合には名刺交換をします。 退室の際は、訪問した側から「本日はお忙しいところありがとうございました」と切り出し、帰る際には受付に軽い会釈や挨拶をすると、良い印象を残すことができます。  

オンライン商談のマナー

オンライン商談マナー テレワークやオンライン会議など、ビジネスの方法が大きく変化している中、直接対面しないオンラインでの商談が増えています。まだ新しい分野であることから、ビジネスマナーがわからないという人が多いようです。 オンライン商談で気をつけるポイントは以下6つあります。 【身だしなみを整える】 対面での商談と同様に、オンライン商談がビジネスであることに変わりはありません。 そのため、きちんと身なりを整える必要があります。在宅の場合は気が緩みがちなので、特に気をつける必要があります。 【アポイントの時間を守る】 時間を守ることは、ビジネスにおいてとても大切です。 オンライン商談開始の5分前には必ずPCの前で待機しましょう。 【自己紹介をする】 オンライン商談では名刺交換ができないため、冒頭で自己紹介をします。 場を和ませるためにも、いきなり本題に入らず、お互いの仕事環境や、画面から見える物や背景をネタにして、適度な雑談でリラックスできる雰囲気をつくりましょう。 【背景に気を配る】 商談前にカメラを通して相手に自分がどう映るのか、一度確認をしておきます。 特に在宅の場合、生活感が出てしまうものが映らないよう気をつけましょう。 商談に集中できる環境づくりが大切です。 【話す時以外はマイクをミュートにする】 相手の声を聞き取りやすくしたり、周囲の雑音を拾わないようにするため、自分が話をするとき以外は、マイクをミュートにします。 【相手より後に退出する】 自分がセールスをする場合には、相手よりも後に退出しましょう。 退出のタイミングに配慮することで、相手への誠意を伝えます。 ▼あわせて読みたい オンライン営業のコツは?商談をスムーズに行うにはツール使用が鍵!  

まとめ:営業力アップにはビジネスマナーが欠かせない

ビジネスマナーは、相手を尊重し、思いやる心を表したもの。 お客様に安心感や信頼感を与え、コミュニケーションをスムーズにするための潤滑油です。 営業ではトーク力やプレゼン力を重視しがちですが、ビジネスマナーを身につけることなしに、営業力を上げることはできません。 最初は覚えることがたくさんあって大変に思うかもしれませんが、できるだけ良い印象を持ってもらえるように心がけ、経験を積み重ねることで自然に身についていきます。 お客様と良い関係を築き、売上アップにつなげるため、この記事を参考に日々実践していきましょう。 ▼あわせて読みたい 営業マンは会社の「顔」容姿の悪い人は営業に不利? 必見!営業マンの便利グッズおすすめ20選 営業リストの選び方や注意点解説!無料テンプレートのおすすめ6選! 営業リストで業績アップ!メリットや効率的な作り方、管理方法をまとめて解説します!

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