風野ミユ 0 Comments
プレゼン構成5分 営業活動の中で、最も重要といっても過言ではないのが、やはり商談です。 どれだけ相手の心に響く提案ができるかで、クロージングの結末が変わってきます。 特にインターネットの普及や、昨今のリモートワークへの変遷の中で、オンライン商談の機会も増えてきています。 訪問営業に比べ、より時間に制限が掛かる中で、5分で魅力的なプレゼンテーションを行えることは重要なスキルになり得ます。

5分で行えるプレゼン構成をマスターすればどんな場面でも応用可能!

プレゼン構成5分マスター 5分でするプレゼンテーションのコツを掴むことで、様々な場面でのスピーチに活かすことができます。 5分という時間で行うプレゼンには、短すぎない時間の中で、最低限の内容が全て含まれているという特徴があります。 早速5分で行うプレゼンの構成について、詳しく見ていきましょう。

営業のプレゼンテーションは5分で決まる!?

5分で行う短時間プレゼンが重宝されているのには、理由があります。

今後営業のプレゼンテーション時間が短縮する可能性も高い

社会情勢も相まって、企業では在宅勤務が導入されるようになり、営業活動にも変化がおき始めています。 オンライン商談ツールを使った、リモート営業の流れが加速し、5分など短時間で行うプレゼンテーションの必要性が見直されています。 リモート営業は地理的なハンデを受けず、インターネットさえあれば訪問が難しい地域の顧客とも顔を見て話すことができるからです。 企業としても、訪問が必須な場合を除いて、時間効率・作業効率を考えてもメリットがあるリモート営業に力を入れていくと考えられます。 訪問営業(フィールドセールス)では1時間程度の商談が一般的です。 「せっかく時間を掛けてここまで来てくれたのだから…」という思いで、訪問先の顧客も時間にゆとりを持ってくれている場合が多いです。 反対にオンライン商談の場合は、時間を約束さえしておけば、業務の手を止めてツールに接続さえすれば良いため、相手も少し気軽に構えています。 それ故に、商談に割かれる時間が少し短縮されるされる可能性が高いです。 仮に30分の商談時間を貰った場合で考えてみましょう。 お互いがツールを使って安定した接続を確認する時間、挨拶やアイスブレーク、最後のクロージングを抜くと、プレゼンテーションに避ける時間はかなり短くなります。 5分という最短で行うプレゼンテーションの準備ができていることで、思わぬトラブルに見舞われた時にも落ち着いて対処できるでしょう。

必要な要点のみ伝えるプレゼンがより効果的

5分のプレゼン構成を準備し、実践するメリットは、提案者だけではなく、お客さんの立場にも当てはまります。 いくら営業担当者を気に入って、商談中に気分よく話が盛り上がっていても、あまりに長引く場合には残した仕事が気になってしまいます。 求めている情報を短時間で簡潔に伝えるスキルがあれば、時間効率も上がり、お客さんの方も有難いと思うのが当然です。 お互いにメリットがある5分プレゼンの構成をマスターしておくことは、顧客と信頼を築くという点でも効果的です。

最短で内容の詰まった5分プレゼンの構成は活用しやすい

短時間で行うプレゼンテーションには、中心となる情報のみ集尺されているので、ニーズに合わせて調節しやすいという側面があります。 例えば、基本となる5分プレゼンの軸が自分の中で確立できていれば、持ち時間が10分、30分となった場合も、中心的な内容に肉付けしていくことで対応可能です。 一方で、もし基本となるプレゼンテーションを1~3分程度の構成で準備してしまうのも、問題があります。 あまりにも短いプレゼンには、最低限伝えたいアピールポイントが、抜け落ちてしまっている場合もあるからです。 5分という時間が、実際の提案時にも応用しやすい時間だということは、念頭に置いておきましょう。

5分で行う営業プレゼン構成ポイント

プレゼン構成5分ポイント それでは次に5分という短時間で行うプレゼンテーションの構成を確認してきましょう。 基本的な流れは、一般的なプレゼント同様で以下になります。 1.導入 2.提案 3.まとめ 大まかな流れは変わりませんが、5分という短い時間で行う提案では「SDS法」を意識することが大切です。 SDS法とは「Summary(要点)」→「Details(詳細)」→「Summary(要点)」の順で話を進めるフレームワークです。 特にプレゼンテーションなどで、相手の理解を促したい場合によく使われる方法です。 実際の例で確認してみましょう。 ——————————————————————————————————————– Summary(要点):今回ぜひオススメしたいのが、新製品の業務改善システムです。 Details(詳細):業務的に負荷が掛かりやすい、顧客管理と作業データ管理に特化したツールです。 プランを幅広くご用意しているので、月々1万円以内という低予算からご案内出来ます。 サービス開始間もないですが、すでに30社以上の企業様に、満足してご利用いただいています。 Summary(要点):業務改善は人の手で行うのには限界があります。組織的な体制改善にも繋がりますので、導入のメリットは大きいですよ。 ——————————————————————————————————————— その他類似のフレームワークとしては、「PREP法(Point:要点、Reason:理由、Example:例、Point:要点)」や「DESC法(Describe:描写、Express:表現、Suggest:提案、Consequence:結果)」があります。 中でもSDS法は最もシンプルであるため、活用しやすく、5分構成のプレゼンに最適です。 また、SDS法は要点を強調するPREP法に比べて、メインの「詳細」の部分でその顧客に合ったストーリーを展開することで、契約のイメージを膨らますことに重点が置かれています。 各プロセスのポイントや、5分構成のプレゼンならではの注意点を解説します。

構成①導入で興味を惹く

導入は見落としがちですが、プレゼンテーションでは欠かせない重要なポイントです。 これまで関心度が高くなかった相手を、プレゼンに引き込む大切なチャンスですので、自分なりのアイディアで工夫を凝らす事が大切です。 実際に淡々と製品名や紹介を始めてしまうと、まだ興味を惹かれていない聞き手には、いくら話してもスルーをされてしまいます。 それまでのヒアリングで掴んだ、顧客のニーズに訴えかけるような問題提起や、キーワードを強調するのも効果的です。 キーワード・問題提起での導入例: ・まだ業務改善が人の手だけでできるとお考えですか? ・業務改善が成功した企業と失敗した企業の決定的な違いをご存じですか? 最初にインパクトを与えたり、キーワードを印象付けることは、後に続くプレゼンテーションへの集中力を高めることにも有効です。

構成②提案でイメージを膨らませる

成約になるケースを考えてみると、顧客は営業マンの提案が他人事ではなく、自分に当てはまる、契約後がイメージできると感じた場合が多いものです。 いくら魅力的な説明をしてくれても、自分には関係ないと思われてしまっては商談に集中してくれません。 いかにヒアリングで得た情報を活用して、その顧客だけのニーズ、効果を想像して提案できるかが成功の鍵です。 どの顧客にも同じ説明を繰り返していては、相手の心に響きません。 なぜなら、一般的なニーズでは内容が薄く、あまり必要性を感じないからです。 その会社ならではの必要性を考え、ストーリーを展開していくことが大切です。 5分構成のプレゼンの場合は、時間の制約から個別のストーリーにまで目を向けるのが難しいと思うかもしれません。 しかし、相手の心に訴えるプレゼンにするためには、中心となる提案プロセスが最も重要です。 相手の立場に立って、集めた情報を総動員して作り上げるようにしましょう。

構成③まとめで今後の約束を取り付ける

最後にまとめ、クロージングのプロセスでは、明確に今後の流れを伝えましょう。 提案中の反応を見て、今後のアプローチの手段を判断する必要があるかもしれません。 相手からの連絡を待つのか、数日後に再度訪問させてもらうのか、電話で様子を伺うことにするのか、いずれにせよ相手と確実に合意を取り付けておきましょう。 営業トークに関してはこちらの記事も参考になるはずです。

5分で行う営業プレゼン構成資料の作り方

次に5分構成のプレゼンテーションの資料作りについて解説します。 レゼン構成5分資料作り

5分プレゼンに必要なスライド数は?

ずばり5分で行うプレゼンテーションの場合、スライドは10枚程度が適切です。 単純計算で1スライド30秒ほどの持ち時間となりますが、それ以上でも以下でも慌ただしすぎたり、中弛みしたりと問題が出てくるでしょう。 10枚のスライドは、一般的なプレゼンテーションと比べるとかなり少ないため、まとめるのが難しく感じるかもしれません。 特に伝えたい内容から吟味して、優先順位と全体のバランスを見ながら、構成を作り上げていきましょう。

効果的な営業プレゼン資料の構成

5分構成の営業プレゼン資料の基本的な流れは、上の章でも紹介したSDS法が有効です。 1.要約:興味を惹く導入を含める 2.詳細:顧客の心に響くストーリーを展開する 3.要約:念押しの情報伝達、今後の流れを説明 SDS法を基にプレゼンテーション資料を構成すれば、聞き手に要点を逃さず伝え、印象付けることが可能です。 5分という短い時間で、まとまった内容のプレゼンを作っていくためには、論点は1つに絞り、キーワードを設定して統一感を持たせましょう。

最初のスライドを自己紹介に割かない

5分構成のプレゼンテーションでは、1枚でもスライドを無駄にすることができません。 営業提案でよく見られるのが、最初のスライドで営業マンや会社の紹介をしてしまう事例ですが、5分プレゼンでは思い切って省きましょう。 顧客は商品やサービスに興味があるのであって、話者の紹介はそこまで必要とされていない場合が多いです。 また、最初にいかにインパクトを与えられるかで、その後のプレゼンが成功するかが決まってしまうことはご説明しました。 関心度が低い場合での自己紹介は、相手の耳から耳へ通り過ぎてしまう可能性が高いです。 後で購買意欲が高まってからでも、詳しい自己紹介は遅くないはずです。

視覚に訴えるスライドを作る

プレゼンテーションの強みは、視覚的に聞き手の理解を促すことが出来る点です。 同じ話を聞いていても、プレゼンテーション資料がある場合と無い場合で、理解度に差が出るのは容易に想像できるかと思います。 短時間で要点を伝えるためにも、文字の羅列だけでは伝わりにくい部分など、適切に図形やグラフを使うようにしましょう。 資料の文字の大きさや、統一性なども理解度に影響を与える要素の1つです。

5分で行う営業プレゼンの注意点

最後に5分プレゼンをする際に、気を付けなければならない点を確認しましょう。 プレゼン構成5分確認

時間を守ろうと意識しすぎて内容が薄くなる

5分という持ち時間を守ろうとする意識は大事ですが、成約に繋げるためには、内容が充実していることが欠かせません。 最低限伝えなければならないポイントは、絶対に抜けが無いようにしましょう。 もしどうしても時間に収まらない場合は、最初は長めに作っておいてどこが削れるか考えましょう。 聞き手となるお客さんのカラーによっては、削って良い内容が含まれている場合があります。 また、先輩社員や同僚に相談することで、なにかヒントが見えてくることもあるでしょう。

スライドが見にくい

スライドの見やすさは、理解度や集中度に直結します。 字が極端に小さすぎたり、ゴチャゴチャと内容を詰めすぎてしまっては逆効果です。 その情報を初めて聞く人の場合のプレゼン資料は、自分が感じるより、スペースに余裕を持って字を大きめに設定する方が良いでしょう。 イメージしやすいようにと、イラストや図形を入れすぎてしまうのも問題です。 いかに理解しやすいかという基本に立ち戻って、資料作成をするようにしましょう。

リハーサルをしていない

リハーサルを充分に行わずに、プレゼンテーションを成功させることは出来ません。 プレゼンテーションを完璧にこなす人は、普段どんなに口が達者なんだろうと思うかもしれませんが、全ては努力の賜物です。 反対に普段のトークスキルがそこまで高くなくても、練習を重ねてプレゼンテーションの技術を上げる事は可能です。 何度も行っている内容だからと自負せずに、顧客ごとにアピールポイントが変わる場合もあるので、事前のチェックとリハーサルは欠かさないようにしましょう。 営業の心掛けたい事前準備を解説したこちらの記事も是非参考にしてみてください。

時間が押して質問の時間が取れない

どれだけ事前準備をしても、当日の状況によっては時間が足りなくなる場合もあるかもしれません。 そんな時も焦らずに、必要な情報をピックアップして伝える判断力が求められます。 特に最後に質問の時間を設けるのは商談の基本ですが、プレゼンが長引きすぎて諦めないと行けない場合もあるかもしれません。 そんな時は、アフターフォローとして電話やメールで尋ねてみたりと臨機応変な対応が必要です。 営業後のメールに関してはこちらの記事も参考にしてみてください。 営業後に送るお礼メールの書き方3選 好印象なメールの特徴と文例集 できる営業マンは後追い営業で成果を上げる!営業メールの例文と書き方のポイント 営業で断られたときの返信メールの書き方!参考にできる例文も紹介

まとめ:営業のプレゼンは5分でも効果的な構成ができる!

営業マンとして、5分で行うプレゼンの準備をしておくことは、営業スキルの底上げをするのに役立ちます。 5分という時間は長すぎず、短すぎず、必要最低限の内容を伝えるのに適した時間だからです。 この記事でご紹介したポイントを参考にしながら、自分だけのプレゼン構成を作り上げてみてください。 きっと今後の営業活動に役立つはずです。

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