ぽるぽる

営業の経験を積んで実績を重ねていくと、「そろそろ独立しようかな」と考え始める方もいるのではないでしょうか。
しかし、そもそもフリーランスで営業代行をするには、どのような準備が必要で、どのように仕事を獲得するのか分からない場合が多いかと思います。
そこで今回は、営業代行フリーランスのなり方やフリーランスのメリット・デメリット、向いている人、案件を探す際に便利なサイト、成功するためのコツなどをお話します。
営業代行のフリーランスを希望している方は、参考にしてみてください。
1.フリーランスの営業代行の特徴
会社に所属する営業担当とフリーランスの営業代行の違いは、言うまでもなく「ひとつの企業に所属しているかどうか」という点です。
フリーランスの営業は、会社に雇用されるのではなく、業務委託という形で会社と契約を結び、仕事をもらいます。
業務委託契約を結ぶ会社は、1社だけだったり複数社だったり、個人によって違います。
さらに、営業代行フリーランスになる方法や、メリット・デメリットなどをお話します。
営業代行でフリーランスになる方法
営業代行のフリーランスになる際、特に難しい手続きなどはありません。
保険や年金など切り替えに加え、必要があれば開業届けや青色申告書といった書類を作成して提出するといった手続きが必要です。
そして、退職をしてクライアントを見つけ、営業代行の仕事をもらえば、もうフリーランスとして働くことができます。
このように、大変なのは収入を安定させることで、フリーランスになるのは意外と簡単なのです。
営業代行フリーランスのメリット・デメリット
フリーランスで営業代行の仕事をする際のメリットとデメリットをそれぞれお話します。
【メリット】
・好きな商材を売ることができる
・得意を活かせる
・自由な営業活動ができる
・自分で仕事量を決められる
・営業の仕事に集中できる
まず、自分が好きな商材を売ることができるのがメリットと感じる人は多いようです。
企業に所属していると、「この商材は自分としてはおすすめしたくない。でも、上から売れと言われているから売るしかない……」という状況に陥ることがあります。
この点、共感できる商材を選んで営業ができるのはうれしいポイントでしょう。また、商材の好き嫌いだけでなく、自分が売りやすい商材を取り扱えるのも特徴です。
営業の経験者なら、売りやすい商材や売りにくい商材があるかと思いますが、フリーランスであれば、自ら売りやすい商材を選んで仕事をもらいにいくことができます。
そして、どのように売っていくかという営業のスタイルや戦略の立て方も、会社所属の営業より自分の裁量で進められる場合が多いです。
さらに、自分で仕事の量を決められるという自由度の高さも魅力的かと思います。朝から晩までたくさん働きたい人も、仕事は早めに切り上げて家族との時間を大切にしたい人も、自分の希望に合った働き方ができます。
また、会社にいるとどうしても発生する対応業務や雑務などに追われず、営業の仕事だけに集中できるのも、会社に所属していないからこそのメリットかと思います。
【デメリット】
・手当や保障がない
・収入が安定しにくい
・営業経験が必須
・正しい判断が必要
フリーランスで営業代行をする場合、会社員なら当たり前にあった手当や保障がなくなってしまいます。
例えば、6カ月以上雇用されている人に必ず付与される有給休暇も、フリーランスにはありません。当然ながら、多くの場合は福利厚生もなくなります。
このように、会社にしばられないからこそ失うものもあるようです。
また、収入が安定しにくいというデメリットもあります。フリーランスの営業代行の場合、「成果報酬」として契約を取ったときに報酬が発生する場合があり、商談が成立しないと無収入という場合も十分に考えられるからです。
さらに、営業経験は必ず持っている必要があります。未経験では、そもそも仕事を依頼してくれる企業を見つけるのが難しいですし、経験がないノウハウがなく商材を販売することもできないはずです。
そして、正しい判断を自分でしていく必要があるのも特徴です。クライアントによっては、無理な依頼をしてくるなど、仕事がしにくい相手の場合もあります。
また、まれに報酬の未払いなどのトラブルもあるようです。
自分自身でクライアントが信頼できるかを判断し、報酬に納得いかなければ交渉していくことが大切かと思います。
2.営業代行フリーランスが向いている人

フリーランスの営業代行が向いている人の特徴を4つご紹介します。自分は当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。
▼営業実績がある
フリーランスで営業代行の仕事をする場合、すでに営業職の経験があり、かつノウハウや実績を持っている人が向いています。
というのも、フリーランスになって営業の仕事を探す場合、クライアントは、営業の経験年数や実績などを見て契約を結ぶかどうかを決めます。
そのため、アピールできるものがないと、なかなか仕事は決まりません。
営業の仕事経験があるのはもちろん、過去に出した売上、社内での評価など、何かしらのアピールポイントがあると、フリーになったときに有利になるはずです。
▼営業の仕事が好き
必須ではありませんが、営業の仕事が好きであることも、フリーランスになるにあたり、大切なことのひとつになります。
好きでもない仕事を、フリーランスでやっていくのは大変かと思います。フリーランスはサラリーマンにはない自由さがあるのは事実ですが、フリーランスならではの大変さがあります。
1人で事業を進めていく分、仕事をしながら壁にぶつかることも多いでしょう。
そんなとき、営業の仕事を好きな気持ちがあれば、踏ん張りもききます。
「営業の仕事が好き」という気持ちが根底にあれば、「辛い」と感じることがあっても、長く続けていけるはずです。
▼得意な営業分野がある
販売する商品の分野に、得意なものがある人もフリーランスに向いています。得意な分野なら売り込みがしやすいので、成約の件数を稼ぎやすいのです。
そうなると、そのまま報酬にもつながってくるので、収入を効率的にアップすることも可能です。
このような仕組みなので、会社にいるよりフリーランスになった方が稼げる、というケースもめずらしくありません。
▼人脈がある
すでに人脈を持っている人も、フリーランスに向いています。
これは営業職に限った話ではありませんが、関係がゼロの状態からフリーランスで仕事をするのは大変です。
どのような人なのか分からない相手に仕事を頼むのは企業にとっても不安なので、初めから高い単価の仕事を任せてもらえることはあまりありません。
はじめましてのクライアントと時間をかけて信頼関係を築き、徐々に仕事の単価を上げていくのが多いパターンかと思います。
その点、始めから仕事がもらえるツテがあると、稼働し始めのフリーランスであっても、事業が軌道になるのも早い可能性が高いです。
3.フリーランスの営業代行になるための準備

フリーランスで営業代行を行う前の必要な準備を4つご紹介します。
▼営業経験を積む
フリーランスで営業代行を始める準備として、営業経験を積むことがまず大切です。その理由は2つあります。
1つ目の理由は、営業代行の仕事を獲得する際、営業の経験年数や実績が武器になるからです。
当然ながらクライアントも、営業の経験やスキルが豊富な人に仕事を任せたいと考えています。
その際、経験年数や売上など、クライアントへのアピール材料を集めるためには、実際に経験を積む必要があるからです。
2つ目の理由は、独立後の自分の報酬に大きく関わってくるからです。独立自体は、書類を提出しさえすれば良いので簡単ですが、事業を始めて収入を得るにはスキルがいります。
フリーランスでしっかり安定した収入を得るためには、営業の経験や技術身に付けておかなければならないのです。
▼人脈を作る
フリーランスで営業代行をする際には、人脈を作っておくのが良いとされています。
基本的に、フリーランスで営業代行をする場合、営業代行を募集している企業から仕事をもらう流れです。
しかし、駆け出しの頃は信頼関係も何もない状態なだけに、「依頼をもらう」というステップで苦労することもあります。会社にいた頃はトップセールスマンだったとしても、自分から言わない限り、クライアントはそんなことは知りません。
そのため、フリーランスに転向する前に人脈を作っておき、そのツテを利用して仕事を確保していくのもおすすめです。
人脈を作っておけば、すでに付き合いのある人から直接仕事をもらったり、その人の紹介で仕事がもらえたりというケースもあります。
フリーランスになってから、付き合いのない企業に「仕事をください」というよりは、知り合いから依頼された仕事をしっかり確保してから独立した方が、仕事も安定しやすいのではないでしょうか。
▼副業として始める
フリーランスになる準備として、会社で働きながら副業として営業代行を始めるのもおすすめです。
会社を辞めて完全なフリーランスになると、収入の面でどうしても不安が出てくるかと思います。
また、いきなりフリーランスになっても、肝心の仕事が見つからなかったり、経営の道筋が立てられなかったりなどの問題が起きることがあるでしょう。
そんな課題を最小限におさえ、スムーズに仕事を進めるために、フリーランスになる前には移行期間のようなものを作っておくと安心です。
会社で働きながら副業をするのは忙しいですが、できる準備はしておくほどフリーランスとして活動がしやすくなるでしょう。
▼貯金をしておく
フリーランスになる前に、多少はお金を貯めておくのをおすすめします。起業するわけではないので、まとまったお金が必ず必要というわけではありません。
しかし、すでにお話した通り、フリーランスは収入に関して不安定な部分があります。
特にフリーランスで営業代行を始めたばかりの場合、軌道に乗るまでは収入が安定しないことも多いようです。
もちろん、仕事を軌道に乗せるために事前の準備をしておけば良いのですが、もしもの場合に貯金があれば安心かと思います。
4.フリーランスの営業代行の仕事の探し方

フリーランスで営業代行の仕事を探す方法を3つご紹介します。
▼紹介してもらう
知り合いからクライアントや仕事を紹介してもらうのが、仕事探しの方法ひとつです。
営業を代行してくれる人を探している企業を自分から探さずに見つけられるだけでなく、すでにコネクションがあるからこそ、もらえる報酬の額が低すぎるという心配もそこまでないのがメリットかと思います。
▼サイトで探す
フリーランスで営業代行の仕事を探すとき、WEBの求人サイトを利用するという方法もあります。
フリーランス向けの求人サイトや、クラウドソーシング系のサイト、転職サイトなど、さまざまなサイトから見つけられるでしょう。
応募書類を提出したり、面接を受けたりと、就職活動とほぼ変わらない流れで仕事探して応募します。
また、おすすめの求人の紹介や、仕事のお気に入り登録など、サイトの便利な機能を活用すると、効率的に仕事を探せるのはメリットかと思います。
サービスの多くは無料で利用できるので、ほかの方法と併用しても良いでしょう。
▼開拓する
自分で新規開拓していくのも、仕事を獲得する方法のひとつです。付き合いのない企業に対して、テレアポや飛び込みなどでアプローチします。営業の仕事をもらえるよう、商品ではなく自分自身が会社に貢献するプランをクライアントに提案するのです。
まずは営業をかけるクライアントを探すことから始まりますが、それもこれまでの営業の仕事で経験した方法であり、営業代行のフリーランスにはぴったりかと思います。
5.フリーランス向け営業代行の仕事検索サイト3選

営業代行の仕事を探す際におすすめのサイトを3つご紹介します。
①kakutoku
国内トップレベルを誇る、フリーランス営業職向けの案件検索サービスです。すべての案件は固定報酬制となっているため、フリーランスでも安定した報酬が得られやすいのが特徴です。
大手企業や、立ち上げたばかりの企業の案件に関われるチャンスもあり、もっとスキルを磨きたい、知識をつけたいと思っている人にもおすすめです。
詳しくはこちら
https://kakutoku.jp/
②URUMAP
営業支援や商材を検索できるサービスです。商材の種類が豊富なので、売りたいと思える魅力的な商材がきっと見つかるでしょう。利用登録をすると、法人携帯の機種代金やオーダーメイドスーツ、フィットネスジムの利用料金の割引といった福利厚生を受けられるのも魅力的です。
詳しくはこちら
https://urumap.com/
③side bizz
数々のメディアで掲載実績のある、話題の営業向けの仕事検索サービスです。ちょっとした副業から、対法人の大型案件まで、幅広い仕事から選ぶことができます。固定報酬、ノルマなしなど、希望の条件から仕事を見つけられるのも魅力的です。
詳しくはこちら
https://www.sidebizz.net/
6.営業代行をフリーランスで成功するコツ

フリーランスとして成功するためのコツをお話します。
▼報酬と仕事内容で選ぶ
フリーランスは、自分で好きな案件を選ぶことができる点がメリットです。
しかし、仕事の内容が希望と合っていても、単価が安すぎては生活が成り立ちません。そのため、仕事を選ぶときは報酬と仕事の内容をよく確認し、そのバランスを見極めるのがコツです。
得意な仕事でかつそれなりの報酬がもらえるのが、収入アップという視点からは理想的です。仕事を受ける前に、必ずチェックするようにしましょう。
▼トラブルに気を付ける
フリーランスで失敗しないために、取引をするクライアントとトラブルがないように注意しましょう。
紹介の場合はそれほど心配はないかもしれませんが、サイトや個人的に探したクライアントは、どこまでいっても100%信頼できる保障はありません。
無事に仕事をもらえたとしても、音信不通や報酬の未払いなどのトラブルが実際に起きているようです。
騙されないためにも、掲載の審査が厳しいサイトだけを利用したり、募集要項にしっかり目を通したりして、トラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。
▼エージェントを利用する
フリーランスが増えてきている中、フリーランスの営業職の仕事探しをサポートする、エージェントも登場しています。そういったエージェントに頼るのも、フリーランスで成功するためのコツかもしれません。
営業を探しているクライアントの紹介やマッチングなどはもちろん、フリーランスになったばかりの人にとって有益な情報を提供してくれます。
間にエージェントが入っているため、クライアントとのトラブルが起きにくいのもポイントです。
▼仕事を受け過ぎない
仕事量を増やせば増やすほど収入が入るフリーランスですが、だからといって依頼された仕事をすべて引き受けるのはやめましょう。
フリーランスだからこそ、収入や仕事がもらえないことへの不安は大きいかもしれません。仕事を獲得するのも簡単ではないので、断るなんてもったいないという考える人もいるでしょう。
しかし、体を壊したり、家族との時間を犠牲にしたりしてしまっては本末転倒です。
特に、会社を辞めて「自分の時間を持ちたい」「家族と過ごす時間を増やしたい」と考えていたとしたらなおさらです。
自分の許容量を意識しながら、できないものは「できない」と言うのも時には必要です。

フリーランスの営業代行の仕事の特徴や、仕事の探し方などについてお話しました。
最近ではフリーランスで働く人が増えてきており、中でも営業代行の仕事の需要が高まってきています。
営業の社員を採用すると、研修などの育成が必要な場合もあります。しかし、経験豊富なフリーランスの営業に仕事を任せた方が費用を抑えられて効率も良いと考えるクライアントも多くなっているようです。
フリーランスは、会社に所属せずに自分らしい営業活動ができるなど、メリットもあります。
もちろん、フリーランスならではの悩みも出てくると思いますが、挑戦してみたいと考えている方は、まずは準備から進めてみてください。
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「自分の書いた文章で誰かの人生に良い影響を与える」をモットーに活動するフリーライターです。現在は幼児2人の子育てをしながらお仕事をしています。イカした靴下を集めるのが趣味です。
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