ぽるぽる
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1.組織づくりとは
組織づくりとは、その言葉のまま、より良い組織を作っていくことのことです。何を作るのかをさらに具体的に説明すると、以下のようなものです。 ・会社ならではの文化、「らしさ」 ・社内の組織図、構造 ・社内の労働環境、人事 それぞれ簡単にご紹介します。会社ならではの文化、「らしさ」
ひとつめの会社ならではの文化、「らしさ」は、社風とも言い換えられるかと思います。 会社の文化は、作ろうとしなくても勝手にでき上がっていることもありますが、そうすると企業の経営上悪い影響をもたらしかねない社風になってしまう可能性が出てきます。 そのため、改めて企業の上層部で自社の文化を決めておくことで、従業員にそれにならってもらうことができます。 文化を作ってさまざまなバックグラウンドを持つ従業員たちの気持ちをまとめることで、強い組織へと成長しやすくなるのです。社内の組織図、構造
社内の組織図、構造とは、誰が指揮を執るのかをはじめ、組織内の部署やチームの編成のことです。 チーム制のスポーツでフォーメーションが重要なように、企業においても組織の構造は重要です。 誰を司令塔にし、どのようなメンバーでチームを組むかによって、会社の成果も変わってきます。社内の労働環境、人事
社内の労働環境、人事とは、会社の採用、人事評価制度、給与面などを指します。 企業が経営を行う中でさまざまな目標を立てますが、その目標を達成するための人事システムを作るのも、組織づくりのひとつです。また、人事システムを作ることで、目標の達成とともに従業員の働きやすさやモチベーションアップも期待できます。 このような3つのものを整備するのが、組織づくりだと言えます。企業を支えるより強固な3つの柱を築き、企業にかかわる人材を動かすのです。 そして、これらのすべての条件をそろえた組織が、「強い組織」と言えます。 ▼あわせて読みたい 【組織再編の基本】その手法やメリットを分かりやすく解説します。 組織心理学とは?企業の生産性と従業員エンゲージメントを科学する!2.組織づくりによるメリット

組織づくりのメリット① 企業の利益増を目指せる
組織づくりをすることにより、企業の利益増が目指せます。 組織づくりは、スタッフのモチベーションや業務改善につながるからです。そのため、社内の組織図やチーム編成が変わって業務効率が上がるといった良い影響をもたらします。 さらに、高いパフォーマンスを出しやすくなるだけでなく、無駄なコストの削減もできます。その結果、企業の利益が生まれるのです。組織づくりのメリット② 人材の定着率が上がる
組織づくりを行うと、社員の定着率がアップすることもあります。 組織づくりは、新しい評価制度の導入や、業務の負担を減らすための人材の採用なども当てはまります。そのため、働きやすさやモチベーションの向上につながり、社員が離職しにくい環境が作られます。 世間では入社後3年以内に辞めてしまう人材が多いとされますが、それはまだこれから成長できる貴重な人材でもあります。 しかし、組織づくりのやり方次第では、人材の流出を防ぐことも期待できるのです。組織づくりによって人材を定着させ、しっかり人材育成ができるでしょう。組織づくりのメリット③ 従業員のメンタルヘルスを守れる
組織づくりを行うと、従業員のメンタルヘルスを守るのにもつながります。 仕事により心身のバランスを崩す従業員のメンタルケアは企業の重要な課題となっています。業務により体を壊して従業員が離職するのは、会社にとっても大きなダメージになることもあるでしょう。 組織づくりにより、一人ひとりに合った業務を適正な量で任せられることで、業務による心身の不調を防げるからです。組織づくりで働きやすい環境が整えられ、従業員は仕事にやりがいを感じられるようになるでしょう。組織づくりのメリット④ 組織の成長につながる
組織づくりによって、組織全体の成長も期待できます。 組織づくりは人材の定着を促すため、成長に十分な機会を与えられます。組織づくりは、スキルアップする環境を整えるだけでなく、従業員の成長したいという前向きな気持ちの後押しも期待できます。 そして、人材の成長はそのまま企業の成長につながると言えます。個人やチームが成果を出したり、能力・技術力を向上したりすると、それが会社全体の利益に還元されるためです。3.強い組織の基本原則

4.組織づくりのプロセス
組織づくりの意味やメリットは分かったものの、具体的に何から始めれば良いかはまだイメージがつきにくいかもしれません。 そこで、ここでは組織づくりのプロセスについてお話します。 組織づくりは大まかに分けると、5つのステップからなっています。 ステップ1から順に進めていってください。組織づくりのプロセス① 自社の抱える課題を明らかにする
組織づくりを行う際は、まず自社の抱える課題を明らかにします。 自社の課題が明確になっていないと、自社が目指すべきものが見えないからです。また、自社の課題が明らかになると、会社としてのあるべき姿との乖離が見えます。さらに、どのような目標を立てるべきか自然と分かってくるでしょう。 同時に、組織づくりのために会社で整備する必要のある項目なども分かるので、組織づくりそのものにも深くかかわってきます。組織づくりのプロセス② 組織の文化を作る
組織づくりのプロセスとして、次に組織の文化を作ります。 前のステップで自社の課題が見えてきたことで、自社が目指すべき姿がイメージできているかと思います。そこで、会社の社風や自社の従業員に求めることなどを明確化していくのです。 社風は、なんとなくできるのではなく、「自社の従業員にはこのような従業員になって欲しい」という会社側の希望をそのまま会社の文化にする企業が多いです。 自社の課題や従業員に求める姿などを考慮しながら、自社のビジョンや就業規則などを決めていきましょう。組織づくりのプロセス③ 組織の文化を定着させる
組織づくりのプロセスとして、次に組織の文化を定着させます。 組織のビジョンや社則を決定した後は、それを会社で働くメンバーに伝え、定着させていくのです。 一度、ただ情報共有するだけで定着するものではないと言う点には注意が必要です。 企業として目指している目標やその背景など、しっかり従業員の心に届くように伝えるのが大切です。 さらに、一度と言わず定着するまで何度でも伝えるのも重要でしょう。組織づくりのプロセス④ 業務の担当を決定する
組織づくりの次のプロセスは、会社の業務の担当を決めることです。 これは、組織図の作成から行うとスムーズです。そうすることで、現在会社の置かれている組織の状況を可視化できます。そして、司令塔を決定し、さらに社内の業務を細分化し、担当者を決定していくのです。 強い組織の基本原則にもあった通り、業務の担当者をきちんと決めることは、業務の効率化やスキルアップなどの面でとても重要です。組織づくりのプロセス⑤ 見直しをする
組織づくりのプロセスとして、組織づくりについて見直しを行うのも重要です。 組織づくりを行ったらそれで終わりではありません。定期的に組織が改善しているか、上手く業務がまわっているかなどを見る必要があります。万が一組織づくりの効果が見られない場合は、また前のステップに戻りながら改善策を考えていきます。 そして、さらに良い組織を作るために改善策を実践していきます。 ▼あわせて読みたい 組織構造とは?主な形態とそのメリット・デメリットを徹底解説!5.組織づくりを成功させるためのコツ

組織づくりのコツ① ビジョン・目標の明確化
組織づくりを行う上で、ビジョンや目標を明確化するのは大切です。なぜなら、企業はさまざまな人が集まる場所だからです。企業に外国人の従業員がいるケースも、まったく珍しいことではないでしょう。 異なる環境で育ち、考え方や感じ方も違う人々が同じ方向を向いて働くためには、ビジョンや目標が必要になります。もしもビジョンや目標が明確になっていなければ、組織づくりを始める前にしっかり設定しておきましょう。 組織づくりは、会社で働く人たちをまとめて動かしていくのが目的なので、従業員の気持ちが1つになるようなビジョン・目標をしっかり決定しておくのが重要です。組織づくりのコツ② コミュニケーションの活発化
組織づくりには、コミュニケーションの活発化も重要です。 組織づくりは、従業員を動かすための仕組みづくりとも言えます。しかし、仕組みを作ったら勝手に従業員が動いて会社全体が上手くまわるわけではありません。組織づくりをする上で、コミュニケーションはどうしても必要です。 アメリカの経営学者、チェスター・アーヴィング・バーナードも、組織の成立には、「コミュニケーション」「貢献意欲」「共通の目標」のバランスが重要と説いています。 組織は個人の気持ちや見ている方向がバラバラでは、上手く回りません。 例えば、ビジョンや目標の定着、会社の風土づくりをするためには、機会を作って従業員に届くように伝えていかなければなりません。また、従業員同士の活発なコミュニケーションを促し、業務の効率化を図ることも忘れてはいけません。 組織で人が集まればコミュニケーションは自然と生まれるものです。しかし、質の高いコミュニケーションを増やすために、会食やレクリエーションを取り入れるなど工夫してコミュニケーションの機会を作るのが、組織づくりを行う上でのコツです。組織づくりのコツ③ 長い目で見る
組織づくりを行う際には、長い目で見るように心がけましょう。 組織づくりの工程を完了させても、組織が劇的に変化することは考えにくいからです。組織が良い方向に変わっていくには、それなりに時間がかかります。 もちろん、組織づくりをしているのに会社が上手く回っていないように感じるのなら、組織づくりの方法を見直す必要があるかもしれません。しかし、そもそも組織を変えるのには時間がかかると理解して、気長に構えておくことも大切です。 ▼あわせて読みたい リーダーシップとマネジメントの4つの違いとは?必要なスキルも紹介6.組織づくり まとめ

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