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リーダーシップのスタイルは1つじゃない?その種類と選び方を解説! 「リーダーシップにはどんなスタイルがある?」「自分のチームに合ったスタイルは?」とお悩みではありませんか。リーダーシップにはいくつかスタイルがあります。そして、優秀なリーダーは、そのスタイルの使い方が上手いとも言えるでしょう。 そこで今回は、リーダーシップスタイルの種類や選び方などを解説します。リーダーシップのスタイルに悩んでいるリーダーの方はぜひ参考にしてみてください。

1.リーダーシップのスタイルとは

リーダーシップのスタイルは1つじゃない?その種類と選び方を解説! 同じ目標の達成のためにチームを導くスキルである「リーダーシップ」ですが、そのリーダーシップには複数のスタイルがあります。なぜ、リーダーシップのスタイルには種類があるのでしょうか。 それは、リーダーシップを発揮する場面や状況、リーダー自身の性格などがさまざまだからです。リーダーシップをしっかりと発揮するために、そうしたさまざまな場面に対応したリーダーシップを使い分けていきます。 リーダーシップときくと、理想のリーダー像をイメージする方もいるかもしれませんが、ひとつの枠にとらわれることなく、その場に合ったリーダーシップのスタイルを都度使い分けていけば良いのです。 ▼あわせて読みたい フォロワーシップとは?リーダーシップとの関係や具体例を解説 リーダーシップ論から紐解く現代におけるリーダーのあるべき姿とは?

2.リーダーシップスタイルの6つの種類

リーダーシップのスタイルは1つじゃない?その種類と選び方を解説! リーダーシップスタイルは、これまでさまざまな学者によって提唱されてきました。そこで今回は、広く知られているリーダーシップのスタイルを6つご紹介します。 このリーダーシップスタイルは、アメリカの心理学者である、ダニエル・ゴールマンによって提唱されたものです。主に、メンバーの仕事への意欲への働きかけを目的としたスタイルの分類になっています。 実際にリーダーシップスタイルを使う場面をイメージしながら確認してみてください。

スタイル① ビジョン型リーダーシップ

ビジョン型リーダーシップは、企業のビジョンや目標を明示し、メンバーを引っ張っていくスタイルです。ビジョン型リーダーシップは、いくつかあるリーダーシップのスタイルの中でも、比較的ポジティブなスタイルと言えるでしょう。 このスタイルのリーダーシップを取っていたのが、Apple社の元CEOのスティーブ・ジョブズ氏です。 それからも分かる通り、リーダー自身にカリスマ性がある場合によく用いられます。多くの人々が一緒に目指したくなるようなビジョンをしっかり明示することで、リーダーについて行きたいと考えるメンバーを集めることが可能です。 そして、ビジョンに共感したメンバーを統率するので、チームにまとまりが生まれやすく、比較的リーダーシップが取りやすいスタイルでもあります。 ひとつ注意があるとすれば、ビジョンが重要なスタイルということです。そのビジョンやリーダーの決断などにブレが生じると、部下からの信頼を失う可能性があります。

スタイル② コーチ型リーダーシップ

コーチ型リーダーシップは、チームのコーチとして、部下一人ひとりを支援していくスタイルです。 このスタイルの1番の特徴は、コーチとしてチームのメンバー一人ひとりとのコミュニケーションに重点を置いていることです。メンバーそれぞれが設定した目標を達成できるよう、リーダーがサポートします。 メンバーと密なコミュニケーションが取れるので、モチベーションを高く保ちやすいというメリットも挙げられます。ただ、メンバーの人数が多い場合は、リーダー一人で丁寧にコミュニケーションを取ったりサポートをしたりするのが難しいのが難点です。 このスタイルの場合、管理のしやすい5〜10人くらいの小さなチームが適しているでしょう。

スタイル③ 関係重視型リーダーシップ

関係重視型リーダーシップとは、メンバーの気持ちに寄り添いながらリーダーシップを取っていくスタイルです。 関係重視型と言うだけあって、メンバーとの信頼関係を重視したスタイルのリーダーシップと言えます。リーダーとして分かりやすくメンバーの上に立つのではなく、仲の良い同期のような目線に立ちます。 究極、「リーダーの〇〇さんのためにがんばろう」という心理に持って行くようなイメージです。関係重視という特性上、ドライなタイプの人材にはあまり向きませんが、人間関係において忠誠心の強いタイプの人材には効果的です。 リーダーとして親しみやすくなるので、コミュニケーションが取りやすく、風通しの良いチームになるのがメリットです。 しかし、リーダーとメンバーの距離が近い分、メリハリの付け方に難しさを感じる場合があります。また、チーム内で問題が発生した際の対応なども取りにくいのがデメリットと言えるでしょう。

スタイル④ 民主型リーダーシップ

民主型リーダーシップは、意思決定の段階から複数のメンバーがかかわるような環境でリーダーシップを発揮するスタイルです。他のスタイルではリーダーやトップ層が行っている意思決定を、メンバー数人で行うのが特徴です。このことから、「参加型リーダーシップ」と呼ばれることもあります。 このスタイルは、メンバー同士でアイディアを積極的に出す環境を整えることが重要です。また、それぞれのメンバーの考えていることがメンバー間で分かることから、チームの絆も強くなりやすくなります。 複数人がアイディアを持ち寄ることで、これまでになかった斬新な解決策が出てくる可能性があるのが、最大のメリットと言えるでしょう。また、自分の意見が業務に反映されることにより、仕事へのモチベーションの向上も期待できます。

スタイル⑤ ペースセッター型リーダーシップ

ペースセッター型リーダーシップとは、リーダーが高いパフォーマンスを出すことで、メンバーのやる気を鼓舞するというスタイルです。リーダーがレベルの高い仕事を見せることで、チーム全体のレベルを上げていくのです。 ゴールマンの提唱するスタイルの中でも、従来の「リーダー」のイメージそのもののようなスタイルかと思います。メンバーにあれこれ細かい指示を出しません。その代わり、自身の背中で語るようなイメージです。 モチベーションが高く、優れたスキルを隠し持っているメンバーに有効なスタイルでしょう。メンバーの心にリーダーに対する尊敬の気持ちが生じるため、統率しやすくなるのもメリットかと思います。 しかし、メンバーの性格によっては、自分とリーダーのスキルの差を感じてやる気を失うこともあるので、注意しましょう。

スタイル⑥ 強制型リーダーシップ

強制型リーダーシップは、意思決定などの事柄をすべてリーダー一人で決定するスタイルです。リーダーが決定した事項に関して、チームのメンバーは意見することなく従うだけなのが特徴です。 リーダーが目標を設定し、メンバーはその目標達成に向けて行動するだけなので、生産性が高く、時間をかけずに成果につながりやすいのがメリットと言えるでしょう。特に緊急で対応しなければならない業務などを遂行する際にはぴったりです。 ただ、メンバーはリーダーに従うのみなので、自分で考えるスキルが育ちにくいのがデメリットです。チームのメンバーに対し、ゆくゆくはリーダーになる人材を育成したいと考える場合には向かないスタイルかと思います。

3.SL理論によるリーダーシップの使い分け方法

リーダーシップのスタイルは1つじゃない?その種類と選び方を解説! リーダーシップのスタイルは、状況や目的などによって使い分けていきます。メンバーの性格や仕事へのやる気、業務の習得レベルなどに合わせるのです。そうは言っても、どのような場面でどのスタイルが適しているのかが分からない方もいるかもしれません。 そんな方は、「SL理論」に基づいてリーダーシップのスタイルを使い分けるのがおすすめです。

SL理論とは

SL理論のSLとは、”Situational Leadership”の頭文字を取ったものです。主に、率いるメンバーの状態に注目してリーダーシップスタイルの使い分けを行う理論です。SL理論では、以下の4つのリーダーシップスタイルを、メンバーの状態に合わせて使い分けるとしています。 S1:教示的リーダーシップ S2:説得的リーダーシップ S3:参加的リーダーシップ S4:委任的リーダーシップ 会社には長年業務を担っている人から、会社に入ったばかりの新入社員まで、さまざまな人がいます。 そんな中で、新入社員のように業務の習熟レベルが未熟な人材に対しては、コーチのように導き、業務に慣れている人材に対しては一緒に意見を出し合いながら仕事を進めていく……というようにスタイルを使い分けていくのです。

SL理論に基づくリーダーシップスタイルの使い分け

具体的にSL理論に基づくリーダーシップスタイルについてお話します。 ▼S1:教示的リーダーシップ 教示的リーダーシップとは、仕事の目的から細かい進め方までを明確に伝えるスタイルのリーダーシップです。特に、新入社員など経験が浅く業務に慣れていない人材に適したリーダーシップスタイルと言えます。 すでにご紹介しているゴールマンのリーダーシップでは、「強制型リーダーシップ」に近いスタイルです。他のスタイルのリーダーシップは、まだ業務への習熟レベルが達していないため、このスタイルが適しています。 ▼S2:説得的リーダーシップ 説得型リーダーシップとは、まだ業務にそこまで慣れ切ってはいないものの、仕事への熱意がある人材に適したスタイルです。仕事の意義や進め方はしっかり伝え、業務に関する質問が出るようならば、それにもきちんと答えます。 ゴールマンのリーダーシップでは、コーチ型と同じようなスタイルです。コーチ型を基本とし、状況に合わせてビジョン型や強制型といったスタイルもあわせて使うと良いでしょう。 ▼S3:参加的リーダーシップ 参加型リーダーシップとは、業務の習熟レベルは十分ながら、仕事への熱意がやや低めの人材に適したスタイルのリーダーシップです。中堅社員レベルと言えるでしょう。中堅社員なので、仕事の意義や業務の指示を伝える必要はありません。ゴールマンの提唱するリーダーシップスタイルでは、民主型スタイルに当たります。 業務において積極的に動いてもらうためにも、意思決定の場面に参加してもらいながら、意欲を引き出していきます。 ▼S4:委任的リーダーシップ 委任的リーダーシップは、業務への習熟レベルが高く、さらにやる気のある人材に適したスタイルです。中堅社員よりさらに上のレベル向けと言えるでしょう。言うまでもなく、業務に関する説明などは必要ありません。やる気もあるので、仕事への姿勢も積極的です。 このタイプの人材の持つ能力をさらに引き出すために、リーダーシップを発揮していきます。ゴールマンによる分類、ビジョン型・ペースセッター型を組み合わせるのが良いでしょう。 ▼あわせて読みたい リーダーシップを学ぼう!シーン別に選べるおすすめ本18選! リーダーシップを発揮する決意表明の作り方とは?今すぐ使える例文付

4.リーダーシップスタイルまとめ

リーダーシップスタイルの種類や特徴から、それぞれの使い分けの方法までお話しました。リーダーシップのスタイルは、1つだけにこだわる必要はありません。はじめはメンバーに合っていたスタイルでも、メンバーの成長とともに合わなくなることもしばしばあります。 メンバーの性格や業務のレベルなどを見極めながら、適したリーダーシップスタイルを使い分けてみてください。 自分のチームのメンバーに適切なリーダーシップを選んで、チーム全体を成長させていきましょう。 ▼あわせて読みたい 組織づくりの5つのステップとは?強い組織に成長させるコツも紹介 人気の経営本21選!おすすめの理由も合わせてタイプ別に紹介! 組織マネジメントとは?必要なスキルやフレームワークをご紹介! BIZMAPSでは170万を超える企業データを無料で公開しています。会員登録で月100件までなら無料でダウンロードも。 営業リスト作成の効率化におすすめです。 詳しくはこちら マーケティング資料や広告媒体資料の閲覧には、「マーケメディア」が便利です。マーケメディアは、マーケティングで活躍するさまざまな資料のダウンロードが可能。無料の会員登録をすると、無制限で資料を入手できます。ぜひマーケティングに活用してみてください。 詳しくこちら

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