営業の新人におすすめしたい本とは
悩みを抱えた時や、気分転換したい時、今いる場所から一歩前進したい時に、皆さんは何をするのでしょうか。人それぞれにさまざまな方法があると思いますが「本を読む」という方も多いのではないでしょうか。
本には多くのジャンルがあり、自分自身が知らなかったことを教えてくれることもあり、社会人として生きていくために、著名な人物の考えを参考にするという場合もあります。
今回は、営業の新入社員におすすめしたい本10選をご紹介します。社会人として、そして営業マンとしての心得などが分かりやすく書かれているので、即実行に移すことも可能です。
社会人の心得を学べる本
社会人とはどういうものなのかという事を何となく把握できている人は多いでしょう。しかし、実際には経験を積んで見なければわからない事も多々あります。
これからご紹介する本を読んで、社会人の心得を学んでみてはいかがでしょうか。社会人としてやるべき事などが分かっておくと、スムーズに物事を進めることができます。また、新入社員の方に限らず、初心にかえるためにベテラン層にもおすすめです。
①【入社1年目の教科書】岩瀬 大輔
入社1年目は、何をやったら良いのかわからず、つい受け身になってしまいがちなものです。事前に仕事に対してどういう心持ちで取り組むべきなのかということが分かっていれば、もっと積極的に取り組むことができるかもしれません。
抽象的なものではなく、実際にどういう行動をすべきなのかという事と共に、なぜそれが必要なのかという根拠まで記されているため、その意味が納得できる本です。
すぐに使える「50の指針」は新人だけでなく、社会人全般の方に参考になるものです。社会人1年目の仕事にはどんな意味があるのかという根拠がわかれば、より一層やる気を持って取り組むことができそうです。
②【メモの魔力―The Magic of Memos】前田 裕二
新入社員にとって「メモ」は必須アイテムではないでしょうか。先輩から教えられたことを忘れないようにメモに記し、慣れないうちはそのメモを見ながら仕事を進めていくものです。
ただの仕事の備忘録として使用されがちなメモですが、このメモを最大限に活用する方法が書かれたのが、この本です。
メモで日常をアイデアに変えることができる、思考を深めることができる、自分を知ることができる、夢をかなえることができるなど、メモを活用することで人生の幅を最大限に広げることができるということが書かれています。
③【Think Smart―間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法】ドベリ,ロルフ
仕事や日常生活にありがちなモヤモヤしてしまうことや、イライラしてしまうことを、学術的な観点から理由を導き出し、そこから抜け出す方法が書かれた本です。
「新年の抱負が達成できない」「自分は大丈夫と思ってしまう」「第一印象が当てにならない」など、よくありがちなことを紹介しています。こういうことが重なると、自分はダメなやつだとモチベーションが下がってしまいますが、それらは間違った思い込みであることが多いようです。
根拠を明確にし思考を変えることで、前向きに進んでいくことができます。
営業職についてわかりやすく解説されている本
営業という職種は、実力が目に見えて分かりやすい世界です。「向いている」「向いていない」がモノを言うと思われがちですが、稼げる営業マンには共通点があり、それらを実行することで、結果につなげることができると言われています。
新人営業マンに向けて、営業職について分かりやすく解説されている本をご紹介します。営業の基本は全営業マンに共通するもの。好調な営業マンも、今よりさらに結果を出すために読んでみてはいかがでしょうか。
④【図解 新人の「質問型営業」】青木 毅
営業と言えば「売り込む」ことが仕事です。自社製品を深く知ってもらうために、詳細を話すのは当たり前のような気もするのですが、この本はそれらをやらずに顧客に買いたい気持ちを持たせるという方法を紹介しています。
第一章で、お客様はなぜ買ってくれないのかが書かれています。相手の心理を理解したうえで、実際にどういう手法で進めていくのかが詳しく紹介されています。「質問型営業」のメソッドをマスターすることができます。
営業ノウハウ本は多く出版されていますが、この本の特徴は「図解」という面にもあります。「本を読むのが苦手」という方には、ぜひおすすめしたいです。
⑤【無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」】高橋浩一
入社してすぐにやるべきことを把握しておく事も大切な事ですが、これから数年後に自分自身がどのようなステップを踏んでキャリアを築いていくのかというイメージをしておく事も大切です。この本にはコンペで8年間無敗の筆者が、どのようにして今のキャリアに至ったのかという手法が具体的に書かれています。
営業はセンスだと思いがちですが、営業は技術力であり、誰でも身に着けることが可能。質問力、価値訴求力、提案ロジック構築力、提案行動力が実用的に記されているので、即実践することが可能です。トップ営業マンのノウハウを知ることができます。
⑥【営業1年目の教科書】菊原智明
営業という職種にかかわらず、何事も「基本」というものは大切です。営業マン基本のノウハウをしっかり把握することで、さらに成長することができるのです。
この本には「売れる営業」73の厳選ルールが紹介されています。具体的な商談のコツの他に、身だしなみや職場関係など、細かな部分まで書かれているところが特徴です。営業ツールも電話、メール、手紙の他にSNSの活用法まで書かれているので、時代に沿った本となっています。
⑦【「稼げる営業マン」と「ダメ営業マン」の習慣 (アスカビジネス)】菊原 智明
一般的な営業ノウハウ本では、営業の流れをつかみにくいと感じている人や、どうしても本を読むのが苦手という方におすすめの本です。住宅営業と食品営業シーンの2パターンを、アポから成約までを時系列にして、マンガで描かれている本です。
ただ読みやすいというだけでなく、稼げる営業マンとダメ営業マンとでは何が違うのかと比較しながら、ノウハウの詳細が書かれています。
社会人力を上げることができる本
できる営業マンというものは、仕事だけでなく生きる力の基本が整っています。社会人力を上げることは、仕事の力を底上げすることにもつながるのです。
一見、営業には直接関係ないように感じるかもしれませんが、広い視野を持ち自身のスキルを磨き続ける事は大切な事です。
⑧【今さら聞けないお金の超基本―節約・貯蓄・投資の前に】坂本 綾子
分かっているようで、実は分かっていない「お金」。身近なものだけど、奥が深いものです。営業は大きなお金が動く仕事。お金とはどういうものなのかという基本を把握しておく事は、営業マンにとって非常に重要な事です。
金融や経済の本は難しい言葉も多く、読んでみようと思っても心が折れる事も多々ありますが、この本は「お金とは」「稼ぐ」「使う」「備える」など、非常にシンプルな項目でまとまっています。仕事上で使えるだけでなく、プライベートでも大いに役立つ本です。
⑨【話すチカラ】齋藤 孝・安住 紳一郎
営業マンにとって「話す」というスキルは重要です。多くの知識を持っていても、それを相手に上手く伝えるスキルがなければ、それらは無駄になってしまうからです。
この本は斎藤孝先生と、アナウンサーの安住紳一郎さんの明治大学師弟コンビで書かれている本です。言葉のスペシャリストたちが、わかりやすく話すノウハウだけでなく「人間関係が上手くいく話し方」や「上機嫌で話す方法」なども記されています。
言葉は、たった一言が大きな問題になる事もあるし、何気なく発した事が顧客の心を掴む事もあります。大きな武器となりうる言葉を使いこなすための本です。
⑩【2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望】落合 陽一
これからどう仕事を展開していくのかと考える時に、世の中がどのように動いていくのかという事も同時にみていく事は大切です。
2030年の世界はどこに向かっていくのかという事が書かれた本です。SDGs、GAFAM、中国、サードウェーブの世界などをわかりやすく解説しています。貧困、格差、環境など将来的な地球上のことが具体的に記されています。
まとめ
今より成長するために、何かのヒントを得たいと思った時には、本を手に取ってみてください。社会人向け、営業マン向けの書籍は数多く出版されています。
今回は新人向けの本を中心に紹介しましたが、これらはベテランの営業マンにも共通する内容のものばかりです。本から知識を得ることで、営業マンとして、また人間としてのスキルも向上させることができます。知識を得て、即実行してみましょう。
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