風野ミユ 0 Comments
訪問営業

フィールドセールスでは、事前にアポイントを取ってから訪問する場合と、アポイントを取らずに飛び込みで訪問する場合があります。

特にアポなしの飛び込み型訪問営業の場合、時間帯によって相手が会ってくれなかったり、それどころか迷惑行為と思われ嫌悪感を与えてしまうこともあり注意が必要です。相手に迷惑をかけないタイミングや、会える確率が高い訪問時間を知って訪問営業で成果を出しましょう。

訪問時間にもマナーがある

訪問営業を行う際には商談時間や移動時間を計算して、効率的に訪問したいですよね。しかし訪問相手の都合を無視した営業ばかり行っていると、門前払いされるだけでなく、迷惑行為と捉えられ企業イメージの低下を招く恐れもあります。

訪問時間を決める際には自分の都合だけでなく、マナーをわきまえた調整を心がけましょう。

BtoBの訪問営業では、事前に訪問時間のアポイントを取っているケースが多いかと思います。事前にアポイントを取っている場合は、約束の時間ギリギリではなく、10分ほど前に到着するように調整するのがおすすめです。電車の遅れや交通事故などのトラブルもありえますので、訪問時間よりも早めに着くように移動すると心にも余裕が生まれます。

またアポイントを取らない飛び込み営業の場合は、相手の企業の終業時間直前に訪問することはやめましょう。飛び込み営業に対応したことで相手が残業になってしまっては、迷惑と感じられてしまうからです。

一方、BtoCで飛び込み営業を行う場合、日中は仕事に出ている人が多いため夜のほうが在宅率は高く、夕方以降に訪問したほうが家主と会える確率は高くなるでしょう。ですが、この時間帯は忙しいことも多く、迷惑に思われてまともに話を聞いてもらえないことも。

なお「特定商取引に関する法律」の第7条では「経済産業省令で定めるもの」とし、経産省では「迷惑を覚えさせるような仕方で勧誘すること」を禁止しています。「迷惑を覚えさせる」とのみ定義しているため、訪問営業の時間帯については明確に定められていません。

幼い子どもがいる家庭では子どもが午後8時に寝ることも多く、寝かしつけしているときはチャイムの音ですら迷惑になりますし、夜勤で働いている人にとっては正午の訪問が迷惑になります。このように相手の生活スタイルによって迷惑な時間帯は異なるので、明確に法律違反の時間帯については断言できません。

しかし相手に「迷惑だ」と言われてもなお営業行為をすることは明らかにマナー違反ですし、法律に触れる可能性もあります。相手に迷惑だと言われた場合は、速やかに営業行為をやめて謝罪しましょう。

相手によって異なる!最適な訪問時間とは?

訪問営業の最適な訪問時間は、扱う商材やそのターゲット顧客によって異なります。BtoB・BtoCの営業でおすすめの訪問時間帯について見ていきましょう。

個人宅への飛び込み営業に適した訪問時間

BtoCビジネスで個人宅への飛び込み営業を行う際には、平日であれば午前9時~10時もしくは夕方が訪問に適している時間帯と言えます。

NHKの国民生活時間調査によると、平日の午前10時~12時の在宅率は1日のうちで最も低い数値が出ています。そのため10時前であれば家にいる可能性が高いため、9時~10時はおすすめの時間帯と言えるでしょう。しかし在宅率が高いからと言って、9時より前の早朝と言われる時間帯に訪問するのはマナー違反です。出かけるために忙しく準備をしている人も多い時間帯なので、迷惑がられてしまう可能性が高いでしょう。

また同調査によると夕方17時以降から在宅率が高くなります。これは仕事や外出から帰る人が多くなることが原因だと考えられます。夕方に訪問する場合は17時以降を目安にしましょう。しかし夜ご飯の用意などで忙しい人も多いため、訪問する場合は手短に話ができるよう事前に資料や営業トークを整理しておく必要があります。もちろん迷惑になりえそうな夜遅い時間帯の訪問は避け、節度を持った時間帯に訪問しましょう。

さらに同調査では、土日の日中は平日よりも在宅率が高い結果が出ています。土日で比べると日曜のほうが在宅率は高い傾向にあり、仕事が休みの日は自宅でゆっくりしている人が多いことが分かります。土日であれば日中でも話を聞いてもらえる可能性が高いので、平日よりも土日を狙うのも一つの手です。

アポなしで法人営業する場合に適した訪問時間

BtoBビジネスでは、アポイントを取らずに飛び込み営業をする場合も少なくありません。アポなしであれば、相手の迷惑にならないような時間帯に訪問するよう気を付けましょう。

おすすめの時間帯は、始業後1時間ほど経った時間帯です。この時間帯は、朝礼や打ち合わせ、メールの確認作業などが終わってちょうど一段落している人が多い傾向にあります。始業開始時間は企業によって異なるので、あらかじめ相手の始業時間を調べておくと良いでしょう。

14時から16時の間も在社して仕事を片付けている傾向が高いため、おすすめの時間帯です。16時以降は終業に向けて忙しくなってくる時間帯のため、避けたほうが無難です。

またお昼の時間帯は会議や商談もないため在社率も高いですが、相手にとって休憩時間を邪魔されるのは気持ちのいいものではありません。マナーを疑われるので、昼休憩の時間帯は訪問営業には適していないと言えます。

アポありで法人営業する場合に適した訪問時間

BtoBの営業ではアポイントを取った面会 も多いです。訪問時間が決まっているため「相手に迷惑がかかるかも」などと心配する必要もなく、訪問時間に合わせて商談準備をできるメリットもあります。

しかし電車の遅れや交通事故など、思いもよらぬトラブルに巻き込まれる可能性も考えられます。訪問時間ぴったりではなく、訪問時間の10分ほど前に到着するよう移動しましょう。

時間に余裕をもって行動するのは良いことですが、早く着きすぎると相手を急がせてしまうため、早く現地に到着した場合は近くのカフェで時間を潰すなどして5~10分前に訪問できるよう調整しましょう。

また、どうしても遅刻してしまう場合には、「5分程度の遅刻なら大丈夫だろう」と思わず、必ず事前に一報入れるようにしましょう。ちょっとした時間の遅れでもその後の信頼関係に影響を及ぼします。その際、メールやSMSでは見落としてしまうことも考えられるので、遅刻の連絡は電話がおすすめです。

まとめ

訪問営業では、訪問時間によって「相手に会えない」「話を聞いてもらえない」「迷惑だと言われてしまった」などの失敗に終わってしまうこともあります。特にアポなしの訪問営業の場合は、時間帯の選び方は重要なポイント。

BtoB・BtoCによって最適な訪問時間は異なりますが「相手の迷惑にならない」ということを最優先に考えて訪問時間を決めましょう。

相手に迷惑をかけず確実に話を聞いてもらいたい場合は、事前にアポイントを取るのが賢明です。アポイントを取って訪問する場合には時間前行動を心がけ、信頼関係を築いて成果につなげる営業を実現しましょう。

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