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営業顔
人材を採用する際、容姿で選ぶ「顔採用」を実施している企業は少なからず存在しています。 必ずしも美男美女でなければ選ばれない、ということではありませんが、判断材料の一つとして容姿が含まれていることが特徴的です。 この採用方法では、例えば学歴や能力など、同じような条件の候補者がいる場合、外見の良い方が有利になります。 会社の顔となる営業職も同様に、見た目で採用する傾向があると言われています。 そう聞くと、自信がないと諦めてしまいそうですが、実際のところ顔の良し悪しはどれくらい仕事に影響しているのでしょう。 顔が良くない人は、営業マンとして成功できないのでしょうか? この記事では、顔採用の実態や優秀な営業マンの外見の特徴、印象の良い顔の作り方をご紹介します。

「顔採用」のメリットとは?

「顔採用」と聞くと、文字通り顔の良し悪しが判断基準になっているように感じますが 実際の採用では、顔の雰囲気や表情を重要視していることが多いようです。 そもそも、なぜ見た目で選ぶのでしょうか? 選考の評価に顔を入れている理由は、主に4つあります。 【顔には人となりが表れる】 内面は外面に現れるもの。顔は心の鏡です。 性格や考え方、その人の歩んできた人生が顔に映しだされます。 【表情に人間性が表れる】 人の表情は、気持ちや考え方、状況で変化します。 話を真剣に聞いているか、前向きな気持ちでいるか、やる気はあるか、その時々に感じていることが表情に表れます。 特に、ふとした瞬間に人間性が表れると言われています。 【仕事のモチベーションが上がる】 素敵な男性や女性を採用すると、社員のモチベーションが上がります。 そのため、男性の多い職場では綺麗な女性を、女性が多い職場ではイケメンを採用する可能性が高くなります。 【仕事の成果が出やすい】 見た目が良い人と、そうでない人とでは、仕事の成果に差が出やすいと言われています。 人は、外見が良い人に対して好感を持つ傾向があるからです。 そのため、容姿が優れていると、営業や販売、受付や窓口など、人と接する仕事で採用される確率が上がります。 実際、受付の女性は綺麗で、営業マンはイケメン、といったことはよくあることです。 「営業なのに顔に自信がない」 「見た目が良くないから営業職は無理……」 こんな風に思う人もいるかもしれませんが、決して顔の作りが全てではありません。 表情や服装、清潔感、髪型、姿勢など、総合的に印象を上げることが仕事の成果につながります。

「顔採用」が多い業界

容姿の良さを重視している業界は、主に4つあります。 ●美容業界 美容部員は、化粧品を販売するのが仕事です。 自社の商品を使用し、美しい見た目を演出して売上げに繋げなければなりません。 化粧品売場にいる美容部員は、肌が綺麗な人や、しっかりとメイクをしている人が多く、外見そのものが広告の役割を果たしています。 そのため、お客様が憧れるメイク映えのする顔が重要視されるのです。 ●アパレル業界 ファッションセンスも必要ですが、販売員の容姿の良さは、買い手の購買意欲をかきたて、売上げに大きく貢献します。 憧れを持たれる顔立ちや、魅力的な外見、ブランドのイメージに合う雰囲気を持ち合わせていることは、非常に重要とされます。 ●航空業界 旅行客をもてなし、さまざまなサービスを提供する客室乗務員は、花形といわれる華やかな職業です。 30年ほど前までは、容姿端麗であることを採用の条件にしている航空会社がほとんどでした。 客室乗務員の外見の良さは、乗客が快適な時間を過ごすためのサービスの一つ。 旅という非日常的な時間をより良く演出するための大事な存在です。 しかし、最近は採用方法の傾向が変わり、清潔感や言葉づかい、笑顔、人当たりの良さなど、 乗客が安心感を持てるような人柄が、容姿以上に重要視されていると言われています。 ●テレビ・広告業界 テレビ局のアナウンサーのように、様々な番組に出演して顔を売る仕事では、 多くの視聴者に憧れや親しみを持ってもらえるような顔立ちの良さが求められます。 一方、広告代理店は、多くのクライアントを獲得することで売上げを伸ばしています。 そのため、企業の印象を高める手段の一つとして、顔の雰囲気や表情を重要視した人材採用をしています。 以上のように「顔採用」している業界はありますが、全業界に共通していることは、顔立ちだけが重要ではない、ということ。 美しい所作や姿勢、正しい言葉づかいができてこそ、見た目の良さがより際立つのです。

できる営業マンの「見た目」と「話し方」

営業顔見た目と話し方
できる営業マンは、必ずしも顔立ちが良いというわけではありません。 良い顔に見えるよう自分を演出しています。外見が仕事に大きな影響を与えることを知っているからです。 見た目を良くするためには「清潔感」と「話し方」を極める必要があります。 この2つを改善するだけで印象がグッと上がるため、自信のない人は今一度自分を見直してみましょう。 【清潔感】を極める 営業マンが商談を上手く進めていくためには、お客様に良い印象を与え、もう一度会いたいと思わせることが大切です。 不快感を与えてしまうと、場合によっては商談がなくなってしまうこともあります。 お客様が心地よいと感じるような、清潔感のある見た目づくりのポイントは6つあります。 ①髪型を整える 髪型は目につきやすいため、毎日きちんと整えましょう。前髪、襟足、もみあげは短めにしてさっぱりとした印象に。 長髪や目にかかる長さ、茶髪はNGです。おでこを出すと、爽やかさがアップします。 寝ぐせはだらしなく見えるため、整髪料でセットしましょう。 ➁上品なスーツ・シャツを着る 好感度を上げるため、スーツはネイビーやグレー、シャツは白や薄いブルーなど、品の良いベーシックな色を選びます。 シャツの第一ボタンは留めておくと、きちんと感が出ます。 また、ネクタイも派手にならないよう注意しましょう。服装で信頼感を高めることが大切です。 ➂爪を整える 仕草を美しく見せるためには、爪を短く切っておくことが大切です。 名刺を渡すとき、資料を説明するときなど、指先はお客様の目に留まります。 爪が伸びていたり、汚れていたりすると、不潔に見えるので注意しましょう。 爪と同様、手のお手入れもしておくと好感度が上がります。 ④髭を剃る 無精ひげは、不潔な印象を与える場合があります。毎日きれいに剃りましょう。 ➄靴を磨く 靴には人柄が出ると言われています。汚れを落とし、ピカピカに磨きましょう。 足元から清潔感が漂うと、細かいところにも配慮できる人、という印象を与えます。 ⑥服にアイロンをかける パリッとしたスーツとシャツは、営業マンとしての基本的な身だしなみです。シワだらけでは、やる気がなく、スキルが低く見えてしまいます。アイロンをしっかりかけ、シミや汚れがないかをこまめに確認しましょう。 【話し方】を極める 外見が与える印象というのは、顔や服装だけではなく、話し方も大きく影響します。 言葉づかいがきちんとしていることが大前提ですが、ボソボソとした小さな声や、一本調子の話し方では、お客様の信頼を得ることはできません。 話すときには、意識的に抑揚(イントネーション)をつけると、大事な言葉が相手に伝わりやすくなります。 抑揚のつけ方のポイントは3つあります。 ①声に強弱をつける 大事な言葉は、目立つよう少し強めに発音しましょう。文章に強弱がつき、伝えたい部分が明確になって相手の耳に残ります。 ➁間をつくる 息もつかないくらいに文章を繋げて話してしまうと、聞き取りづらく、何を言っているのかわからなくなります。言葉と言葉の間や句読点では、少し間をとるのがポイントです。 ➂話すスピードに変化をつける ゆっくり話し続けると聞き手は眠たくなり、一定のスピードで話をすると、とても単調な印象を与えます。 相手が集中して話しを聞けるよう、全体的に少し早めに話し、強調したい部分はゆっくりめにします。 スピードに変化をつけると、表現力が豊かになり、聞き手が飽きません。 以上の3つポイントを組み合わせれば、話し方にメリハリがついて表現の幅が広がり、意図していることが伝わりやすくなります。 特に電話営業の際は、顔が見えないだけに話し方がとても重要になるので、声に出して練習しておきましょう。

売れる営業マンになるために「印象の良い顔」を作る方法

営業印象の良い顔
人は見た目が9割と言われています。第一印象が良いと相手に話を聞いてもらえる確率が上がり、その後の商談が成功する確率も上がります。 逆に、印象が悪いと打ち解けるのに時間がかかってしまいます。 そのため、営業マンが成果を上げるためには、見た目のイメージ戦略が必要です。 印象の良い顔は、日々の努力で手に入れることができます。 好印象に見える顔をつくるために、3つのポイントをおさえておきましょう。 【口角を上げて笑顔をつくる】 口角を上げるよう意識して笑顔をつくります。口角が横に広がってしまうと、自然な笑顔に見えません。 印象の良い笑顔を作れるようになるには時間がかかるかもしれませんが、鏡を使って自分の顔を見ながら練習すると、比較的難しくありません。 不自然な顔になっていないか、目がちゃんと笑っているか、チェックしましょう。 人と話をする時は、相手に自分の表情がどう見られているかを意識することが大切です。 練習を重ねるうちに、きつい顔や無表情で話しをしなくなります。 笑顔が苦手な人は、顔の筋肉である表情筋がこわばっているかもしれません。 使っているうちにほぐれてきますが、入浴時にマッサージをすると柔らかくなりやすいので、効果を早く実感できます。 【気持ちを表情で伝える】 相手の話を真剣に聞いていても、無表情ではそれが全く伝わりません。 相手に気持ちよく話しをしてもらうためには、状況に応じた表情を作ることが大切です。 「楽しい話をしているときは、一緒に笑う」 「怒っているときは、一緒に怒る」 「悲しんでいるときは、一緒に悲しむ」 人は表情から情報を読み取って、気が合う、意気投合した、などと実感します。 あなたの話しをきちんと聞いていますよ、共感していますよ、と表情で伝えることは、とても大切です。 これができれば、お互いの心の距離はグッと縮まります。 【眉毛を動かす】 相手に気持ちを伝えるには、言葉に合った表情をすることが大切です。 驚きや興味を示したいときは眉を引き上げ、思案していることを示したいときは眉を下げます。 眉を動かさない状態は、とても硬い表情に見え、ネガティブな印象を与える場合があるため、要注意です。 笑顔を作るのが苦手な人は、まず眉毛を動かす練習から始めることをおすすめします。 眉を上下させることで、真顔や硬い表情から解放され、次第に自分の表情を上手くコントロールできるようになるはずです。 【頷く】 頷く動作は、真剣に話を聞いているという合図。しっかり頷きながら話しに耳を傾ける姿を見せることは、相手を嬉しい気持ちにさせ、もっと話したいと思わせる効果があります。 頷く際には言葉を付け加えることも大切です。「そうですね」と共感する気持ちを表現したり「本当ですか?」「知らなかった!」と驚きを示したりすると、より効果的です。

まとめ

営業顔まとめ
営業職は第一印象が大切。しかし、持って生まれた顔の良し悪しだけが重要視されるわけではありません。 営業でトップセールスを上げている人は、必ずしもイケメンや美女ではなく、良い顔に見えるよう様々な工夫をし、仕事に活かしているのです。 「自然な笑顔で相手を安心させられる」 「会社の顔にふさわしい清潔感がある」 「相手の気持ちに寄り添ったリアクションができる」 これらが自然にできるようになれば、成功への第一歩です。 良い顔を作ることは営業の大事なテクニック。印象が上がれば、商談は上手くいきやすくなります。 そのためには、日頃から自分の表情を意識してお客様に接することが大切です。 見た目の良さは、最初は有利に働きますが、最終的には中身が重要です。 自社の商品知識がなく、営業トークもまともにできなければ、お客様は不満に思い、失望してしまいます。 容姿は良いけれど仕事ができない人、と思われないよう、外見をブラッシュアップしながら、営業マンとしての中身もしっかり磨いていきましょう。

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