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作業着営業マン
営業マンの服装といえばスーツが定番ですが、業種によっては作業服で外回り営業を行うことがあります。 作業で服を汚す可能性のある場合や、スーツでは浮いて見えてしまう現場では、作業着を着用する方が快適に仕事ができるからです。 しかし、作業着は種類やデザインが豊富なため、選ぶのが難しいと感じている営業マンは多いようです。 この記事では、営業マンに適した作業着や、着用するメリット、選び方のポイントをご紹介します。

営業マンが作業着を着る理由とは

「作業着はカッコ悪い」 「営業マンだからスーツの方がふさわしい」 と思うかもしれませんが、業種によっては作業着の方が適している場合があります。 作業着で働く人が多い現場では、スーツ姿の営業マンが入り込んでいくとその場の雰囲気に合わず浮いてしまい、作業内容によっては大事なスーツを汚す可能性があります。 しかし、作業着を着ることで現場の雰囲気に溶け込めるため、服の汚れも気にすることなく仕事に集中できるのです。 作業着は服としての機能性が高いだけではなく、営業マンにとっては相手に違和感なく受け入れてもらうための重要なアイテムといえるでしょう。

作業着で営業する業界とは

作業着営業マンとは
安全で動きやすい服装が求められる現場では、多くの人が作業着で仕事をしています。 営業マンも同様に作業着を着用することで、安全性や作業性が向上し、しかも現場の雰囲気に適した外見を整えられるのです。 営業マンは、主に以下のような業界・企業で作業着を着用しています。 農業・林業・水産業(第一次産業) 農機具や木材加工機器、漁業用機器を扱う企業 製造業・建設業・鉱業(第二次産業) 産業機器、建築資材や土木関連機器、掘削機材を扱う企業や建設現場 電気・ガス・水道・運輸業(第三次産業) 電気・ガスなどのライフライン関係の施設機材や運送に関する企業 現場仕事に関わる業界では、ほとんどの場合スーツではなく作業着で営業します。 スーツが汚れるからという理由だけではなく、作業着で仕事をしている人が多い現場にフォーマルなスーツで訪問すると場違いな雰囲気になり、あまり良い印象を与えないからです。 現場に馴染む服装をすることで相手に好印象を与えることが、営業マンとしてのマナーです。

作業着の種類と特徴

作業着には、つなぎタイプ、ジャケットタイプ、シャツタイプ、空調服タイプがあり、ボトムスのワークパンツには、スラックスやカーゴパンツがあります。 それぞれの特徴を見ていきましょう。 つなぎタイプ オールインワンやジャンパースーツとも呼ばれ、上着とワークパンツがつながっているデザインが特徴的です。 一体型の作業着のため、服の内側にほこりや汚れが入ることを防いでくれます。 ファスナーが上から下まで一直線につながっていて、ベルトを締める必要のないシンプルな形状をしています。 着脱に多少不便さがありますが、デザイン的に引っ掛かりの危険性や機械に巻き込まれる心配が少ないのが利点です。 また、全身を覆うため冬場は暖かく感じ、夏場は熱がこもりやすくなるという特徴があります。 季節に合わせてメッシュ生地を選ぶなど、素材選びには注意しましょう。 ジャケットタイプ ジャケットタイプには、主にブルゾンとジャンパーがあります。 上下に分かれているため、脱ぎ着しやすく、私服やワイシャツの上から羽織れる使い勝手の良いアイテムです。 最近はベストタイプも登場しています。 シャツタイプ シャツタイプには、半袖、長袖、ワイシャツ、ポロシャツ、肌着と作業着のどちらとしても使える兼用タイプがあります。 夏場などの暑い時期に1枚で着用でき、一般的なワイシャツと比べて丈夫に作られているのがメリットです。 ポロシャツタイプは吸水性や伸縮性に優れたものが多く、汗をかきやすい現場や軽快さが欲しい場合に重宝します。 半袖タイプは熱中症対策に役立ちますが、現場によっては肌の露出がNGとされる場合があるため、着用には注意が必要です。 また、肌に直接触れるため、肌触りの良いものを選びましょう。 空調服タイプ 屋外やクーラーの使えない工場などの厳しい環境下では、一般的な作業着では熱がこもって快適に仕事ができません。 そのようなときには、外気を取り入れ、汗を気化させる冷却用のファンを内蔵した空調服タイプがおすすめです。 汗が早く乾くため、涼しさを感じやすく衛生的です。 スラックスタイプ 細身でスッキリしたデザインが特徴的なワークパンツです。 ストレッチ素材を選ぶと動きやすくなります。 カーゴパンツタイプ 膝上の左右に大きなポケットが付いているデザインで、収納力の高いパンツです。 カーゴパンツは、ダボッとしたスタイルのイメージがありますが、大きめなサイズ感のものは機械に引っ掛けやすくなるので、注意しましょう。

営業マンが作業着を着るメリット

作業着営業マンメリット
作業着は、スーツと比較するとポケットの収納力が高く、伸縮性があり、しかも軽量で快適性も高いアイテムです。 デザインがちょっと……と思う人は多いようですが、営業マンとしては、おしゃれよりも作業着を着ることで得られるメリットを優先しましょう。 作業着で仕事をすれば、営業先の雰囲気に馴染むことができ、相手に好印象を与えられます。 もちろん仕事に対する姿勢やコミュニケーション力は必要ですが、見た目の印象は仕事に影響するため、おろそかにしてはいけません。 例えば、工場へ部品を納品する際や、検品の際に、スーツ姿では作業がしづらいだけでなく、現場に対して距離を置いて仕事をしているようにとられてしまう場合があります。 しかし、作業着であれば、現場の中に入り込んでいる印象を与え、現場を知る人間として見てもらいやすくなるのです。 また、足元が悪かったり、服が汚れる可能性があったり、スーツでは仕事がしづらい現場では、作業着を着ることで業務に集中できるようになります。 現場に合った服装は作業効率を上げ、お客様とのコミュニケーションをスムーズにしてくれるのです。 その結果、営業マンとしての信頼度を上げることができます。 訪問先がどのような業種なのか、そこで働く人たちはどのような服装をしているのかを考え、自分が着るべき作業着を選びましょう。 最近は、おしゃれなデザインが増えて選びやすくなったので、ぜひトライしてみてください。

営業マンに適した作業着の選び方

営業マンの作業着は、以下のポイントを意識して選びましょう。 清潔感がある 営業マンは、スーツと同様に作業着でも清潔感を大事にすることが大切です。 現場で働く人の作業着が汚れるのは当然ですが、外部から来た営業マンが汚れた作業着では、マイナスイメージを与えてしまいます。 汚れたら洗濯し、替えの作業着を用意しておきましょう。 目立たないデザイン 現場で悪目立ちするような派手な色や柄は避けましょう。 シックな色合いの、黒・グレー・ネイビーを選び、シンプルで控えめなデザインが好印象です。 体に合うサイズを選ぶ 作業着というと、ぶかぶかした大きなサイズ感をイメージするかもしれませんが、最近は細身でスタイリッシュに見えるデザインも販売されています。 服が大きいと着膨れして見え、余分なたるみがあると機械に巻き込まれてしまう場合があります。 また、サイズが小さすぎると肩回りや足を動かしづらくなるため、体にほどよいゆとりのあるサイズ感が大事です。 シワにならない素材を選ぶ 服装で清潔感を与えるためには、シワは厳禁です。 アイロンできれいに伸ばすか、洗濯してもシワになりづらい素材を選びましょう。 ポリエステルやナイロン、ポリウレタンなどの合成繊維や、形状記憶タイプがシワになりづらいので便利です。 防水・撥水加工が施してある 天候に左右される屋外の3現場や、濡れる可能性のある現場では、水に強い素材の作業着を選びましょう。 制電加工が施してある 静電気は、火災や精密機械の誤作動を生じさせる場合があります。 そのような危険性ある現場では、制電加工が施してある作業着を着用しましょう。

作業着の着こなし方

営業マンは、営業先によって作業着で訪問する場合があります。 しかし、必ずしも上下お揃いの作業着を着る必要はありません。 打ち合わせだけではなく、工場や建設現場に立ち入ったり現場で軽作業をしたりする場合にも、作業着とスーツをミックスしたスタイルで大丈夫です。 ワイシャツにネクタイを締め、その上に作業着のジャケットやブルゾンを羽織り、下にはスラックスを合わせます。 失敗しない作業着の着こなし方は、作業着も中に着用するシャツやネクタイもシンプルなデザインにすること。 組み合わせが難しくなってしまうような主張の強いデザインを選ばないことです。 現場の雰囲気を壊さないような、営業マンらしい清潔感のあるスタイルを心がけることが大切です。 シンプルな色・柄を組み合わせる 作業着とネクタイは、現場の雰囲気を損なうような派手な色や柄はNGです。 黒・グレー・ネイビーのようにシックな色の作業着を選び、ネクタイは作業着に合わせて落ち着いた色合いのものを数本用意しておくと、組み合わせに悩みません。 季節に合わせて作業着を変える 春夏は、吸汗速乾性に優れた爽やかな着心地の素材で、快適さを向上させましょう。 1枚で着られる長袖シャツタイプは着心地が良く、スッキリ見えておすすめです。 汗をかきやすい襟もとや脇に、汗を吸収して拡散させるような素材が使われていると、首回りや体をサラッと保てます。 秋冬は、保温性に優れていながらも軽くて動きやすい素材を選びましょう。 冬場は静電気が起こりやすいので、火気や精密機械を扱っている現場では、制電加工の作業着で安全面に考慮する必要があります。

スーツに見える進化した作業着、ワークウェアスーツを着る

ここ数年、若者の間で機能的な作業着の人気が高まってきました。 デニムのように見えるおしゃれな生地や、伸縮性・防水性など高い機能性を備えた素材、仕事帰りにデートへも行かれそうなデザインなど、種類が豊富です。 一昔前の、作業着はダサいというイメージは払拭されつつあります。 また、ワークマン女子という言葉が生まれたように、女性がファッションとして作業着を取り入れ、流行の仲間入りをするようになったことで、作業着は一層身近になりました。 その流れで、スーツのきちんと感と作業着の機能性や動きやすさを組み合わせたスーツに見える作業着、ワークウェアスーツが登場しました。 スーツのような堅苦しさがなく、ストレッチ素材で体に馴染むため、体力の負担が少なく、長時間着ていても疲れません。 また、スーツのようにメンテナンスに気を使う必要がないため、気軽に着ることができます。 いわゆる作業着を着るほどではないけれど、スーツでは動きづらい、スーツを汚したくない、それでいてきちんと感が欲しい、という場合に取り入れると良いでしょう。

作業着は現場での安全性を高めるために正しく着用する

現場で働く人々は、安全に作業するために作業着を着ています。 だらしなく着てしまうと思わぬ事故につながるからです。 営業マンは、必ずしも上下作業着という服装で現場に入る必要はないかもしれません。 しかし、作業着の正しい着方を知らないと、怪我をしたり誤って事故に巻き込まれたりと、危険な目に合う可能性があります。 危険を回避するためにも、現場のルールを守り、基本的な作業着の着方を頭に入れておきましょう。 作業着を着る際には、以下6点に気をつけることが大切です。 ●体に合った軽快なものを着る。 ●長袖はボタンを留める。 ●シャツなどの上着はズボンに入れる。 ●刃物や工具をポケットに入れて作業しない。 ●作業中は機械に巻き込まれないようにタオルや手ぬぐい、ネクタイをしない。 ●作業着のほころびは、引っ掛かりの原因になるために、すぐに縫う。 参考:未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル(製造者向けマニュアル)

まとめ

作業着営業マンまとめ 今回は、営業マンにおすすめの作業着の選び方や着こなし方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 作業着は、営業マンにとってメリットの多いアイテムです。 作業性が上がり、仕事がしやすくなるだけではなく、何らかの作業中であることを周囲に伝える目印になるため、慣れない現場での安全性が向上します。 また、作業着をユニフォームとして取り入れ、企業の一員だと一目でわかりやすくすることで一体感が生まれ、刺繍やプリントで社名を入れれば、企業の宣伝効果も期待できます。 周囲に馴染む服装をすることで、お客様との距離を縮めることは大切なことです。 現場にスムーズに溶け込み、円滑に商談を進めるためにも、好印象を与えるような作業着を選びましょう。

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