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東京スーパーマーケット利用度ランキング スーパーマーケットは、現代においては庶民が生活をしていく上で、欠くことのできない存在になっています。コロナ禍による緊急事態宣言のもとでも、人びとの暮らしをサポートするために閉めることなく営業を続けてくれました。 そんなスーパーはまさに地域に密着した商業施設です。今回の記事では、1都3県のスーパーマーケットの利用度ランキングを、一覧にまとめてみました。スーパーを営業対象とするBtoB、法人営業に携わるみなさんは、ぜひ参考にしてください。

スーパーの利用は「使い分け」が主流

スーパーマーケットは母体企業の規模とは関係なく、個々の店舗のいずれもが地域に密接に関わっていえるでしょう。 そんなスーパーマーケットを、多くの人たちはひとつに限定せずに使い分けています。野菜ならここ、魚介類はあそこ、肉類ならどこというように、そのスーパーの得意商材を見極めて使い分けていることが多いでしょう。 また、また、スーパーは地元に密着しているため幼少の頃から生まれ育った地域にあったスーパーマーケットが、大学進学や就職などで引っ越した先の地域には存在しなかったという経験もあるでしょう。あるいは旅行や出張の先で初めて見るようなスーパーマーケットに出会うこともあるかもしれません。 そんなスーパーがどれくらい利用されているという実態が、公式発表の売上や利益率ではなく、庶民の「レシート」からわかるリアルな情報で明らかになっています。 画像買取アプリ「ONE」のユーザーから寄せられた膨大なレシートの数量から割り出された購買データによって、WED株式会社が地域別に全国のスーパーの利用度ランキングを発表しています。 今回はその中から、首都圏1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)にフォーカスして、都県別および首都圏総合のスーパー利用度ランキングについて見ていきましょう。

東京のスーパーマーケット利用度ランキングTOP10

東京スーパーマーケット利用度ランキングTOP10 まずは東京都23区に居住しているユーザーから送られたスーパーマーケットのレシート画像数のTOP10です。この上位10社が全体の中で占める割合は47.1%となっています。 東京都で創業された3社のチェーンストアが、上位10位以内にランクインしています。第1位の「まいばすけっと」はイオンの出資で創業したスーパーで、東京都と神奈川県だけに展開されているチェーン店です。全国展開の競合を制して堂々のトップとなっています。 「まいばすけっと」のターゲットはコンビニ市場であることが、その出店場所を見れば明らかです。おおむねコンビニ跡地やそうでなくともコンビニの隣、あるいはごく近隣に出店しているからです。 コンビニの商圏に入ってコンビニ客を誘導し、さらに流通業界のライバル「セブンイレブン」に対抗している感があります。コンビニとの差別化は、生鮮品の品揃えがあることです。 また、スーパー価格なので、値引きが基本的にないコンビニよりも全体的に価格が安いところも強みです。イオンの仕入れ力を背にして、近所でちょっとした食品や日用品の補充をしたいニーズに確実に応えられるので、スーパーとコンビニ、両方のニーズを呼び込んでいるのでしょう。 ランキング順位/スーパーマーケット名/創業された場所/東京都内スーパーの全てのレシートに占める割合 第1位/まいばすけっと/神奈川県横浜市保土ヶ谷区(イオンにより出資)/8.1% 第2位/オーケー/東京都板橋区/6.9% 第3位/ライフ/東京都板橋区(首都圏1号店)/6.7% 第4位/西友/西武百貨店の一事業部から独立/6.4% 第5位/マルエツ/埼玉県浦和市(現:埼玉県さいたま市)/3.9% 第6位/業務スーパー/各店舗は全国にフランチャイズ展開/3.6% 第7位/イトーヨーカドー/東京都浅草区(現:東京都台東区浅草)/3.5% 第8位/オオゼキ/神奈川県大和市/2.8% 第9位/東急ストア/神奈川県川崎市中原区(東急百貨店により横浜興行株式会社として設立)/2.8% 第10位/イオン/三重県四日市市(現在の本社は千葉県千葉市)/2.5% 調査対象:2020年7月1日〜7月31日の日付のレシート 出典:ONE REPORT:地域密着!スーパー総選挙(首都圏編)|ONE (ワン)|note

埼玉のスーパーマーケット利用度ランキングTOP10

埼玉県スーパーマーケット利用度ランキングTOP10 続いて、埼玉県に居住しているユーザーから送られたスーパーマーケットのレシート画像数のTOP10です。この上位10社が全体の中で占める割合は51.4%と、首都圏1都3県の中で唯一半数を超えています。 創業されたのが埼玉県である3社のチェーンストアが、上位10位以内にランクインしています。 「安く、おいしく」をモットーに、埼玉と群馬を中心に関東方面でチェーン展開する地域密着型スーパーマーケットの「ベルク」が、限りなく占有率1割に近い結果でトップです。 しかも第2位の、埼玉県をホームグラウンドとする食生活提案型スーパーマーケットの「ヤオコー」を僅差で下したデッドヒートです。さらに第3位の「マルエツ」も首都圏1都3県プラス栃木県と茨城県に展開する地域密着型です。 つまり、埼玉においては全国展開の「イオン」(第4位)や「西友」(第5位)、「業務スーパー」(第6位)、「イトーヨーカドー」(第8位)を尻目に地域密着型3社が上位3位を占めるという快挙が見られました。 ランキング順位/スーパーマーケット名/創業された場所/埼玉県内スーパーの全てのレシートに占める割合 第1位/ベルク/埼玉県秩父市/9.9% 第2位/ヤオコー/埼玉県武州小川町(現:埼玉県比企郡小川町)/9.6% 第3位/マルエツ/埼玉県浦和市(現:埼玉県さいたま市)/5.5% 第4位/イオン/三重県四日市市(現在の本社は千葉県千葉市)/4.7% 第5位/西友/西武百貨店の一事業部から独立/4.4% 第6位/業務スーパー/各店舗は全国にフランチャイズ展開/4.1% 第7位/ビッグエー/株式会社ダイエーが埼玉県大宮市に1号店オープン/3.5% 第8位/イトーヨーカドー/東京都浅草区(現:東京都台東区浅草)/3.4% 第9位/オーケー/東京都板橋区/3.2% 第10位/マミーマート/埼玉県東松山市/3.1% 調査対象:2020年7月1日〜7月31日の日付のレシート ONE REPORT:地域密着!スーパー総選挙(首都圏編)|ONE (ワン)|note

千葉のスーパーマーケット利用度ランキングTOP10

千葉県スーパーマーケット利用度ランキングTOP10 続いて、千葉県に居住しているユーザーから送られたスーパーマーケットのレシート画像数のTOP10です。この上位10社が全体の中で占める割合は39.2%となっています。 千葉県で創業されたチェーンストアは、上位10位以内にランクインがありません。千葉市に現在の本社がある全国にチェーン展開をしている「イオン」がトップとなっています。また、同じように全国展開している「イトーヨーカドー」が第2位につけています。 ランキング順位/スーパーマーケット名創業された場所/千葉県内スーパーの全てのレシートに占める割合 第1位/イオン/三重県四日市市(現在の本社は千葉県千葉市)/6.9% 第2位/イトーヨーカドー/東京都浅草区(現:東京都台東区浅草)/5.7% 第3位/マルエツ/埼玉県浦和市(現:埼玉県さいたま市)/4.7% 第4位/西友/西武百貨店の一事業部から独立/4.6% 第5位/ヤオコー/埼玉県武州小川町(現:埼玉県比企郡小川町)/3.5% 第6位/オーケー/東京都板橋区/2.9% 第7位/カスミ/茨城県石岡市/2.9% 第8位/ワイズマート/東京都江戸川区/2.8% 第9位/ベルク/埼玉県秩父市/2.8% 第10位/ヨークマート/千葉県八千代市(イトーヨーカ堂全額出資)/2.4% 調査対象:2020年7月1日〜7月31日の日付のレシート ONE REPORT:地域密着!スーパー総選挙(首都圏編)|ONE (ワン)|note

神奈川のスーパーマーケット利用度ランキングTOP10

神奈川県スーパーマーケット利用度ランキングTOP10 次に神奈川県に居住しているユーザーから送られたスーパーマーケットのレシート画像数のTOP10です。この上位10社が全体の中で占める割合は47.9%となっています。 神奈川県で創業された3社のチェーンストアが、上位10位以内にランクインしています。 経営方針として「高品質・Everyday Low Price」を掲げる、関東を中心としてディスカウントスーパーマーケットおよびディスカウントセンターを展開する「オーケー」が、東京都でトップを取っているライバル「まいばすけっと」を制してのトップです。 ランキング順位/スーパーマーケット名/創業された場所/神奈川県内スーパーの全てのレシートに占める割合 第1位/オーケー/東京都板橋区/8.1% 第2位/まいばすけっと/神奈川県横浜市保土ヶ谷区(イオンにより出資)/6.1% 第3位/イトーヨーカドー/東京都浅草区(現:東京都台東区浅草)/6.0% 第4位/東急ストア/神奈川県川崎市中原区(東急百貨店により横浜興行株式会社として設立)/4.8% 第5位/マルエツ/埼玉県浦和市(現:埼玉県さいたま市)/4.3% 第6位/業務スーパー/各店舗は全国にフランチャイズ展開/4.1% 第7位/イオン/三重県四日市市(現在の本社は千葉県千葉市)/4.0% 第8位/ライフ/東京都板橋区(首都圏1号店)/3.9% 第9位/相鉄ローゼン/神奈川県横浜市瀬谷区/3.4% 第10位/西友/西武百貨店の一事業部から独立/2.9% 調査対象:2020年7月1日〜7月31日の日付のレシート ONE REPORT:地域密着!スーパー総選挙(首都圏編)|ONE (ワン)|note

首都圏1都3県総合スーパーマーケット利用度ランキングTOP10

首都圏1都3県総合スーパーマーケット利用度ランキングTOP10 最後に首都圏1都3県総合のスーパーマーケット利用度ランキングTOP10です。堂々のトップは「オーケー」です。上位10位以内に地域密着型が4社入っています。 総評としては首都圏1都3県において展開するスーパーマーケットは、地元で創業した地域密着型が強いということがハッキリしました。 首都圏1都3県のすべてで上位10位以内にランキングしているチェーンストアは「イオン」と「イトーヨーカドー」、そして「西友」です。なお、上位10位の全体に対する占有率はおおむね半分程度までです。 日本の流通業界を牽引している「イオン」と「イトーヨーカドー」という2強、アメリカの「ウォルマート」から資本が入っている「西友」が、1都3県のすべてにおいて10位以内にランクインしているのも、安定した実力を感じさせます。 品揃えやサービスレベル、立地などを包括的に考慮して、それぞれの出店エリアの消費者ニーズに応えるべく尽力してきたことの証左といっても過言ではないでしょう。 チェーン店の単体で見れば、首都圏1都3県別で割合が最高値のベルクでも9.9%止まりとなっているところに、各チェーンストアで棲み分けしている現状がうかがえます。 ランキング順位/スーパーマーケット名/創業された場所/首都圏内スーパーの全てのレシートに占める割合 第1位/オーケー/東京都板橋区/5.3% 第2位/イトーヨーカドー/東京都浅草区(現:東京都台東区浅草)/4.7% 第3位/マルエツ/埼玉県浦和市(現:埼玉県さいたま市)/4.6% 第4位/西友/西武百貨店の一事業部から独立/4.6% 第5位/イオン/三重県四日市市(現在の本社は千葉県千葉市)/4.5% 第6位/まいばすけっと/神奈川県横浜市保土ヶ谷区(イオンにより出資)/3.6% 第7位/ライフ/東京都板橋区(首都圏1号店)/3.4% 第8位/ヤオコー/埼玉県武州小川町(現:埼玉県比企郡小川町)/3.3% 第9位/業務スーパー/各店舗は全国にフランチャイズ展開/3.2% 第10位/東急ストア/神奈川県川崎市中原区(東急百貨店により横浜興行株式会社として設立)/1.8% 調査対象:2020年7月1日〜7月31日の日付のレシート ONE REPORT:地域密着!スーパー総選挙(首都圏編)|ONE (ワン)|note

まとめ

今回は首都圏の1都3県にフォーカスした利用度ランキングでしたが、他のエリアはどうなのかも気になるところです。とはいえ首都圏でさえ地域密着型チェーンストアが強いのであれば、他のエリアもおそらくはそちらの方が強いと推測されます。 そして首都圏同様に、全国展開型チェーンストアとほどよいバランスをとって棲み分けているのではないでしょうか。これらの情報が、スーパーマーケットを対象とする法人営業のお役に立てれば幸いです。 各スーパー 運営企業の売上規模などの情報を検索する

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