m.noguchi 0 Comments
段ボール製造会社3選! 通信販売や引越し等で日常的に使用される段ボール。中の商品に傷や汚れがつかないようにしたり、物を保管するときに使ったり、様々な用途で使用しますよね。実は用途に合わせて段ボールにも種類があるんです! 今回は記事の前半で段ボール製造会社の業務内容や段ボールの構造・種類について、記事の後半では段ボール製造会社3社のご紹介をしていきます。 段ボール製造会社を対象としている営業のみなさんに役立つ情報になっていますので、是非参考にしてみてください!

段ボール製造会社の業務内容

段ボール製造会社の具体的な業務内容について詳しくご説明していきます。段ボールの製造以外に印刷や販売なども手掛けている企業が多数ですので、それぞれ詳しくみていきましょう。また、段ボール製造業界は紙製品の製造・販売を中心事業としている為、環境問題の改善にも積極的に取り組んでいる業界です。この取り組みの具体的な内容についてもご説明しますので、営業活動の基本情報として参考にしてみてください。

段ボールの製造

段ボールの製造 まずは段ボール製造会社の中心的な業務である【製造】です。段ボールは日本全国で日常的に使用されるものなので、多くの企業は各地に製造工場を持っています。この工場では既存の段ボール製品を製造するのはもちろんですが、新商品の研究・開発・試作が行われたり、製造した段ボールに企業名や店名、イラスト等を印刷したりします。原料~製品になるまでの工程を1つの工場で一貫して行う企業、工程ごとに工場を分ける企業とそれぞれですが、どちらにしても段ボール製造会社の中心的な業務であることは間違いないでしょう。

製品の販売

製品の販売 段ボール製造工場で製品化した段ボールを【販売】する業務です。これは企業によっては外部企業やグループ企業に委託する場合もあります。また、最近ではオンライン上のフリーマーケットやネットオークションのマーケット拡大により、通販会社や引越し会社だけではなく個人が段ボールを使用して荷物を送る機会も増えてきていますよね。そのため個人向けの商品販売を展開する企業もでてきています。

環境への配慮

環境への配慮 紙製品を製造・販売を中心的な事業としている為、多くの企業が環境問題への取り組みを積極的に行っています。紙製品の中でも段ボールはリサイクルのシステムが確立していて、製造~販売~古紙回収~リサイクル原料といった一連の流れが各関連企業によって円滑に進められています。具体的な取り組みとしては、段ボール製造の原料にリサイクル原料を使用したり、木の苗を育てる運動をしたり、企業によって取り組み方は様々ですが、環境問題への取り組みを1つの事業として展開しているのは、段ボール製造業界の大きな特徴といえるでしょう。

段ボールの構造

段ボールの構造 ここからは段ボールの基本的な構造についてご説明していきます。特殊な段ボールを除き、一般的に使用される段ボールは【表ライナー】【裏ライナー】【フルート】と呼ばれる3つを合わせた構造になっています。どれも一般的にはあまり馴染みのない名称ですが、段ボール製造の業界では基本的な事です。それぞれ詳しくご説明しますので営業のみなさんはしっかり把握しておきましょう。

表ライナー

表ライナーとは段ボールの表面の紙のことを指します。表ライナーには厚みやリサイクル原料の割合、色や質感の違いによって多くの種類があり、それによって段ボールの価格も異なります。段ボールの使用目的や印刷の有無によって適した表ライナーを選ぶのが重要です。表面は商品のパッケージのような役割もありますので、段ボール製造会社も各社、こだわりの素材を使用した表ライナーを用意している傾向にあります。

裏ライナー

裏ライナーとは段ボールの裏面の紙のことを指します。裏ライナーも表ライナーと同様に様々な種類がありますが、基本的には外側からは目につかない部分なので、見た目の良さよりも強度や用途によって種類を選択する場合が多いです。段ボール製造会社も裏ライナーについてはコストカットや環境への配慮を優先に考える企業が多いようです。段ボールの構造の中で一番コストカットしやすい部分ともいえますね。

フルート

フルートとは段ボールの中芯のことを指します。表ライナーの裏ライナーの間にある波状の構造です。フルートにも種類があり、波の高さが高いほど段ボール自体に厚みがでて強度が増します。また、波の高さだけではなく波の幅によっても強度が変わるので、波の高さと幅の組み合わせによって、より細かく強度設定ができるのが特徴です。さらに外装用段ボール箱の日本産業規格として明確に規格が設定されているので、企業ごとに規格に差が生じないのも大きな特徴といえるでしょう。

段ボールの種類

段ボールの種類 ここからは段ボールの種類をご紹介していきます。先ほどご説明した段ボールの構造をどう組み合わせるかによって、段ボールの種類がかわってくるのです。表ライナー、裏ライナー、フルートの3つを組み合わせた構造の段ボールが一般的ですが、それ以外の組み合わせの製品もるのでご紹介します。さらに段ボールの使用目的に合わせて、どの種類の段ボールを選べば適切かもご説明しますので、日頃みなさんが使用している段ボールがどの種類に分類されるのか、適切な用途で使用しているか、考えながらみていきましょう。

片面段ボール

片面段ボールとは表ライナーとフルートを組み合わせた段ボールです。裏ライナーがないので、フルートの波状の構造が片面だけむき出しになっているのが特徴です。片面段ボールは外装用としてではなく、緩衝材や割れ物の保護材として使用されるのが一般的です。特に片面段ボールはライナーが1枚なので柔らかく、巻いて使用できるので梱包用資材として適切なのです。また、両面段ボールに比べて使用する材料(ライナー)が少ないので、より環境に配慮した製品といえるでしょう。もちろん使用後のリサイクルも可能です。

両面段ボール

両面段ボールは表ライナー・フルート・裏ライナーの3つを組み合わせた、最も一般的なタイプの段ボールです。先ほどご説明した通り、ライナーとフルートの種類をどう組み合わせるかによって強度を細かく調整できるのが大きな特徴です。一般的に通信販売やスーパー等で商品を入れる目的で使用されているのは両面段ボールでしょう。また、贈り物を入れる化粧箱にも両面段ボールが使用されることが多いようです。

複両面段ボール

複両面段ボールとは、両面段ボールにさらに片面段ボールを貼り合わせた段ボールです。見た目は両面段ボールとあまり変わらず表裏の両面にライナーがありますが、間にフルートが2枚、ライナーが1枚入っているのが特徴です。フルートが2枚あるのでダブルウォールとも呼ばれ、両面段ボールよりもさらに強度が増します。家電などの重いもの、青果などの水分を多く含むものの包装に使用されます。

複々両面段ボール

複々両面段ボールとは複両面段ボールにさらに片面段ボールを貼り合わせた段ボールです。表裏ライナーの間にフルートが3枚、ライナーが2枚あるのが特徴です。フルートが3枚あるのでトリプルウォールとも呼ばれ、複両面段ボールよりもさらに強度のある構造になっています。以前は木箱で包装されていたような重量物の包装に使用されることが多く、木箱よりも扱いやすく、リサイクルもしやすいことから環境に配慮されたタイプの段ボールといえるでしょう。

段ボール製造会社3選!

ここからは段ボールの製造会社を3社を一覧にして紹介します。どの企業も業界大手といわれている企業なので、すでにご存知の企業もあるかもしれませんが、改めてそれぞれの企業の特徴や環境問題への取り組みについても詳しくご説明していきます。段ボール製造会社を対象とした営業のみなさんは企業ごとの特徴を理解した上で営業活動ができるよう、この企業一覧・情報を参考にしてみてください!

大王製紙株式会社

大王製紙株式会社は段ボールを含む紙製品の製造・販売を主軸としている企業です。世界最大規模ともいわれている生産工場を持ち、生産性の向上やエネルギー費の削減に取り組んでいます。また、「自ら生産したものは、自らの手で売る」という営業スタイルを持ち、商品の製造から販売まで一貫して手掛けているのが大きな特徴です。 さらに「世界中の人々へやさしい未来をつむぐ」という経営理念のもと、地球環境問題への取り組みを積極的に行っています。 企業情報はこちら 大王製紙株式会社

レンゴー株式会社

レンゴー株式会社は段ボールや包装製品の製造・販売を行う企業です。耐水、鮮度保持、防錆などといった様々な機能を付加した段ボールを製造しているのが特徴です。近年のライフスタイルの変化や環境問題への関心の高まりを受けて、顧客ニーズに応じた最適包装を考え続けている企業といえるでしょう。 また、環境問題への取り組みとして「Less is more.」というキーワードを掲げ、少ない資源でより大きな価値を産むパッケージの開発に力を入れています。製品そのものだけではなく、製造工程でのCO2排出量削減を目指していることもこの企業の大きな特徴です。 企業情報はこちら レンゴー株式会社

株式会社トーモク

株式会社トーモクは段ボールの製造・加工・販売を中心に展開している企業です。飲料や青果物、水産物の他にも、高い安全性が求められる医薬品向けの段ボールも製造しているのが大きな特徴です。医薬品向けの段ボールは清潔な環境で厳しい品質管理環境のもとで製造されています。 またグループ企業が一体となり消費エネルギー削減に取り組んでおり、CO2排出量削減に大きく貢献するなど、環境問題への取り組みにも積極的です。 企業情報はこちら 株式会社トーモク

まとめ

日常、様々なシーンで活躍する段ボール。実は用途によっていくつもの種類があることがわかりましたね。また、段ボールはリサイクルしやすく、段ボール製造の業界では地球環境問題への取り組みが積極的に行われていることもご紹介しました。 段ボール製造会社を対象としている営業の方は、是非この業界基本情報と各企業の詳細情報を営業活動にご活用ください!

無料で使える企業検索サービス

営業リスト・法人企業リスト