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文系出身でもIT業界で活躍できる?セールスエンジニアを目指すには? IoTやビッグデータ、AIなどを活用したサービスが生活に浸透し、IT業界の人気が高まっています。時代の先を行くIT業界に魅力を感じるという文系の人もいるのではないでしょうか。 IT業界にはプログラマやSE(システムエンジニア)などさまざま職種がありますが、どちらかというと、理系出身者が多いイメージでしょう。IT業界の中で文系出身者のスキルを活かしやすい職種に「セールスエンジニア」があります。文系でもIT業界で活躍するには何が必要なのか、「やるべきこと」を紹介します。

IT業界で重宝される文系の能力

文系出身でもIT業界で活躍できる?セールスエンジニアを目指すには? IT業界を目指すには、文系よりも理系出身者の方が有利なように感じます。たしかに、理系出身者は大学や専門校でコンピューター基礎理論やソフトウェア工学など、IT業界に直結する教育を受けていることも多く、IT技術の専門知識については一歩先んじているといえるでしょう。 しかし、文系出身者ならではのスキルの中にはIT業界で重宝されるものもあり、アピールポイントにできます。文系出身者の強みとなる「コミュニケーション能力」「文章作成能力」「プレゼンテーション能力」「英語力」の4つのスキルに注目して解説します。

コミュニケーション能力

IT業界での仕事というと、パソコンに向かってコツコツとシステムやプログラムと向き合うというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。しかし実際は、お客様企業との打ち合わせやプロジェクトメンバーとの連携、関係セクションとの折衝など、コミュニケーション能力を必要とする場面も多くあります。 さらに、IT関連の用語は少しの違いで意味合いが大きく変わったり、システム構築の基幹となる部分に変更が必要となったりと、言葉ひとつがプロジェクト全体に影響することも。コミュニケーション能力を活かした対応ができれば、お客様のニーズを正確にヒアリングしたり、相手の気持ちを損ねることなく軌道修正していけたりすると、商談の場などで重宝されるでしょう。

文章作成能力

IT系エンジニアはプログラミング言語さえ詳しければ仕事ができるかといえばそうではありません。システムの機能をわかりやすく説明したり、自社製品によってお客様のニーズに沿った結果が得られることを心打つ言葉で紹介したりと、文章作成能力が問われる業務も数多くあります。 特に、システム開発のスタート時には「仕様書」や「要件定義書」が欠かせません。お客様を始めとして、プロジェクトに関わる人員すべてがITリテラシーを有しているとは限らないので、なるべく「わかりやすく」かつ「認識を共有できる」文書が必要となります。 また、運用マニュアルや操作説明書など、お客様に向けての文書を書き起こすこともあります。ビジネス文書を作成するのに必要な構成力・文章力・校正能力を磨いておくとよいでしょう。

プレゼンテーション能力

ITサービスや製品をお客様へ提案する際には、プレゼンテーションで自社製品のメリットや効果を紹介します。大規模なシステム導入などではコンペティション形式をとることもあり、受注ビジネスでは提案力とプレゼンテーション能力が大切です。 文系出身者なら、ディベート大会などで話術を磨いたという人もいるのではないでしょうか。また、論文やレポートなどで、自身の主張を論理的に表現するという経験もあるでしょう。 ディベートや論文とプレゼンテーションは若干異なりますが、共通する項目もあります。「自身の立場または製品の利点を論理的に説明する」「膨大な資料から必要な事柄をまとめておく」「限られたリソースでの最適解を導く」などのスキルがあれば、プレゼンテーションにも役立てられるでしょう。

英語力

IT系エンジニアは複数のプログラミング言語を扱えると、さまざまな設計ができるようになるので、仕事の幅が広がります。プログラミング言語のベースは英語なので、英語力がある人ほどプログラミングの習得に有利でしょう。 日本企業に勤める場合には、英語力は必須項目ではないと考えるかもしれませんが、IT業界の大手企業では公用語を英語にしていたり、ビジネスパートナーが外資系のために英語の文書が多かったりと、英語力が必要となることがあります。 また、マニュアルが英語表記のみのソフトウェアを利用したり、海外の開発会社へ問い合わせたりということもあるでしょう。海外発の最新技術を取り入れる際にも、翻訳を待つのと英語圏の情報にいち早くアクセスできるのとでは、エンジニアとしての成長のスピードが変わってきます。

セールスエンジニアは営業力とIT知識の両方が必須の仕事

IT業界にはさまざまな職種がありますが、近年注目されている仕事に「セールスエンジニア」というものがあります。全く別のスキルが必要と思われる「セールス=営業力」と「エンジニア=技術者」の言葉から生まれたこの職種は、どういった仕事なのでしょうか。セールスエンジニアの具体的な仕事内容や必要とされるスキルを見ていきましょう。 文系からセールスエンジニアを目指す人はぜひ参考にしてくださいね。

セールスエンジニアの仕事内容

セールスエンジニアの仕事は、営業担当者をサポートし、お客様へIT技術の専門家としての見地からアドバイスを行うというものです。また、お客様の要望に対して必要な工程や人工を正確に読み、見積もりや納期などに反映します。 セールスエンジニアは、お客様へ製品やサービスをわかりやすく説明し、IT知識を活用してプロジェクトがスムーズに進むよう務めます。IT知識が必須の職種のため、エンジニアからの転向者が多いのも特徴のひとつです。

セールスエンジニアに必要とされるスキル

セールスエンジニアはIT知識が不可欠な職種ですが、業務内容は営業的です。必要とされるスキルには「IT技術の専門知識」の他に「コミュニケーション能力・プレゼンテーションスキル」などのヒューマンスキルがあります。 IT技術の専門知識に関しては、「高いレベルでの理解」と「ITに詳しくない人にもわかりやすく説明する能力」が大切です。ヒューマンスキルに関しては、「信頼できる人からの提案だから」「製品の魅力がよくわかったから」と、発注の直接の動機になることもあり、営業活動に欠かせないものです。

文系出身者がセールスエンジニアを目指す上でやるべき事

文系出身でもIT業界で活躍できる?セールスエンジニアを目指すには? IT業界は理系出身者が多く、文系出身者では就職やその後のキャリアアップに不利ではないかと考えがちです。しかし、採用する企業側は学部や専攻よりも、応募者の意欲やビジョン、企業理念とのマッチングを重視しています。 文系出身者がセールスエンジニアを目指すなら、「IT知識」「営業スキル」「語学力」の3つを自身の武器として磨いておくとよいでしょう。

IT系の知識を身につける

「未経験OK」といった募集要件だとしても、IT系の基礎知識を身につけておくことは必要でしょう。エンジニア関連の書籍やWebスクールなどで、率先して学んでおきましょう。 IT技術は書籍を読むだけでは「身につく」とはいいがたいので、実際にシステムを組んでブログで公開してみたり、「ITパスポート試験」や「オラクルマスター」などの資格を目指したりすることをおすすめします。

営業スキルを身につける

セールスエンジニアに役立つ営業スキルには、「コミュニケーション能力」「ヒアリング力」「共感力」「提案力」「コンサル力」などがあります。お客様のニーズや課題を理解して新たな製品やサービスを提案し、その魅力をわかりやすく伝えるため、それぞれのスキルを身につけておきましょう。 営業向けの書籍で勉強したり、ビジネススクールで営業の研修を受けたりという方法があります。常に自分の強み・弱みを分析して、魅力ある提案ができるようになれば、セールスエンジニアとして長く活躍できるでしょう。

語学力を上げればさらに有利に

IT業界ではグローバル展開が進んでいます。国内IT企業の海外進出や開発の一部を海外ベンダーに委託するオフショア開発、海外進出を目指す企業のサポート事業や海外子会社へのシステム導入など、語学力が有利となる場面も増えています。TOEICスコアなどで一定以上の語学力があれば、国際的な働き方やキャリアアップも可能でしょう。 また、IT技術に関する英単語を積極的に覚えておけば、海外とのやり取りなどもスムーズに行えるでしょう。

まとめ

IT業界は理系有利な業界だと思われがちですが、文系出身者でも就職・転職は可能です。「IT知識」と「ヒューマンスキル」の両方が必要なセールスエンジニアは学ぶべき事柄の多い職種ですが、その分、文系出身者の特性を活かしやすいともいえます。 文系ならではのスキルをアピールしたり、目指す働き方をイメージして必要な勉強を進めておいたりするとよいでしょう。

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