「営業」と「エンジニア」は全く異なる職種であり、このふたつの共通点を探すことも難しいほど相反する仕事ですが、近年ではこの「営業」と「エンジニア」のスキル両方を兼ね備えた「セールスエンジニア」という職業がITの世界で活躍しています。 これからITはますます社会に広まり、人々の生活になくてはならないものになるのは間違いありません。今回は企業からの需要も高まってきている「セールスエンジニア」の魅力ややりがいをご紹介します。

セールスエンジニアは魅力的なキャリア

セールスエンジニアの仕事内容は営業寄りだと言われています。商談の場に同行し、エンジニアの知識や経験を生かして、顧客にプレゼンをし、導入後のアフターフォローも行います。 エンジニアとしての技術力と営業としてのスキルが必要なセールスエンジニアとして働く場合の魅力的なキャリアをご紹介します。

需要が高く年収も高め

世の中は「IT」を取り込むことで、以前より効率的にビジネスや生活を進めることができるようになりました。そして、これからも、さらにITは進化を続け、より私たちのライフスタイルへの関わりは増えていくものとみられています。 そのため現在は「エンジニア不足」の状態と言われています。セールスエンジニアもその需要が高く、全職種の平均年収に比べて年収も高めに設定されています。

顧客に寄り添った仕事が可能

セールスエンジニアの仕事は、営業に同行し、顧客へ「エンジニアとしての提案」をすることです。一般的な営業職の場合、顧客との契約締結までが役目なのに対して、セールスエンジニアはアフターフォローまで仕事の範囲内となります。 特にIT製品は、導入すれば課題が万事解決というわけにはいきません。導入時や導入後もシステムについてのフォローが重要となります。セールスエンジニアは継続して顧客に寄り添った仕事ができる点も魅力の一つです。

選択肢も幅広い！セールスエンジニアのキャリアパス

セールスエンジニアは営業職としてのスキルと、技術職としてのスキルを併せ持たなければ、仕事を進めることができません。幅広い知識が必要となる職業です。 スキルを身につけることは生易しいことではありませんが、セールスエンジニアとして培ったキャリアパスは実用的なものであり、キャリアアップを目指す場合にも大いに役立ちます。選択肢も幅広いと言われているセールスエンジニアのキャリアパスにはどのようなものがあるのでしょうか。

セールスマネージャーとして活躍

セールスマネージャーはチームの責任者であり、組織の指揮をとる役目です。営業として顧客に寄り添った仕事をしてきたからこそ、適役であるとも言えるでしょう。営業面だけでなくエンジニアとしての面もあるため、全体的な動きを管理するのに適しています。 また、人事を担当する際にも、エンジニアとしてのレベルを判断できる力が備わっているため、能力のあるセールスエンジニアを見出すことが可能です。

ITコンサルタントとして活躍

ITコンサルタントとは、顧客に対してITに関するところのアドバイスを行ったり、導入支援を行ったりする仕事です。企業に所属するITコンサルタントもいますが、独立しフリーランスとして仕事をするのも可能であり、自分のペースで仕事を進めたい場合には適しています。また、独立のメリットとして、自分の得意分野を選び仕事をすることができる点があげられますが、自分で自分の能力を売り込むことも必要となってきます。

管理職や経営陣を目指す

セールスエンジニアのキャリアを活かし、管理職や経営陣の一人を目指すことも可能です。自身が担当する企業だけでなく、チームの方向性・人事・予算など全般を管理する管理職や経営陣となる人もいます。 また、こうした経験をもとに起業するパターンも多く、中にはフリーランスで活躍する人もいます。

大変なことも多いセールスエンジニア

世の中からの需要があり、年収も高いセールスエンジニアですが、その分大変なことも多いようです。どのような点が大変なのかを事前に把握しておけば、セールスエンジニアとしての自身の適正も見えてくるかもしれません。ぜひご自身のキャリアパスを考える参考にしてください。 ここでは、代表的なものを３つご紹介します。それぞれについて見ていきましょう。

顧客からのクレームを受ける窓口になることも

自身の落ち度ではない場合でも、企業の窓口として顧客とお付き合いをしているわけですから顧客からのクレームを受けることもあります。 思いがけないクレーム対応に、企業を代表して対応しなければならないので、相応のプレッシャーや苦労を感じることもあるでしょう。しかし、クレームは次の一手のきっかけになる場合もあるので、真摯に向き合い解決していきましょう。

時間に追われることが多い

「営業」「エンジニア」の部分を全て請け負う業務ですので、やるべきことも多く時間に追われる仕事であると言えるでしょう。顧客毎に異なるニーズや、突発的なトラブル対応も行うので、タスクは多くなりがちです。 タスクが多くても、それらを管理するのもセールスエンジニアとしての仕事のうちです。見落としやフォローが手薄になるようなことがないよう、効率的に業務を行うスキルも必要となります。

常にスキルを磨かなければならない

エンジニアとしてのスキルや営業としてのスキルは、一度身につければこの先もやっていけるというものではありません。常にスキルを磨き続けなければ第一線で活躍することはできないのです。 特にITの世界は進化のスピードが目まぐるしく、学びを止めた途端についていけなくなってしまうほどです。最新の情報を常に把握しておき、顧客からの質問にもすぐに答えられるように備えておく必要があるのです。

まとめ

セールスエンジニアという仕事は、企業からの需要が高く高年収も期待できる、これからさらに活躍の期待される職業です。セールスエンジニアとしてのキャリアパスは、エンジニアやセールスのエキスパートとしてだけでなく、チーム全体をまとめる管理職や経営に携わることも可能となります。また、独立しフリーランスとして活躍することもできるでしょう。 顧客へのプレゼンからアフターフォローまで、セールスエンジニアとしての業務は幅広いため、時間に追われたり、顧客からのクレームを受けたりと大変なこともありますが、それらをプラスに変えていける能力も必要です。 セールスエンジニアとして活躍するため、またはキャリアアップを目指すのであれば、常にスキルを磨き続け「学び」を止めないことが、重要となってきます。

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