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情報共有【例文付き】 情報共有とは組織の個々のスタッフが有する情報を集結して全員と共有し、組織全体で活用することを意味します。 企業組織の運営にとって非常に大切です。 情報を共有する方法として、ビジネスメールやビジネスチャットがよく使われます。 今回の記事では、情報共有メールや情報共有チャットの書き方や注意点を、例文を交えて紹介します。

情報共有メール・チャットのメリット

情報共有メール・チャット 情報共有で使うメールやチャットのメリットとは何かについて、解説しておきましょう。 ただしその前に、そもそも情報共有の目的を理解しておく必要があります。 情報共有の目的はたくさんあります。 主なものとしては、弊害が多い業務の属人化をなくしていくためや、業務プロセスを可視化するためなどです。 あるいは企業総体の生産性を向上させるため、組織全体のスキルアップを実現するため他、いろいろとあります。 これら情報共有の目的に関しては、以下の記事で特集しています。 ぜひ参考にお読みください。 情報共有とは?そのメリットや妨げる要因、導入のポイントを徹底解説 上記のような目的のある情報共有を行うためには、クラウドサービスでの情報共有システムの活用という選択肢がありますが、高額なコストを要する大掛かりな動きとなります。 いきなりそれを実行しても、情報共有に対するスタッフの認識や問題意識が浅ければ、無駄になるおそれがあります。 しかしメールやビジネスチャットを使用する分には、コストの負担は少ないのが大きなメリットです。 メールに関しては微々たるコストであり、ビジネスチャットはプランにもよりますが、システム導入よりははるかにローコストで活用できます。 また、どちらもその気があればすぐにでもトライできます。それも最初からルールを細かく設けるのではなく、ある程度のルールを決めて開始して徐々に洗練させていくことも可能です。 まずは初めて見て、情報共有から得られるものをスタッフが実感すれば、その重要性が浸透していくでしょう。 そうなってからシステム導入をすれば、有効に活用できるのではないでしょうか。

情報共有を円滑にするメールの例文

情報共有を円滑にするメール 本来情報共有を円滑にするメールも、書き方やマナーが悪ければその有効性の足をひっぱます。 しかし、情報共有メールの作法がよくわからない人も多いのではないでしょうか。 ここでは情報共有メールを書く際のポイントに触れながら、情報共有を円滑に進める書き方と例文を紹介します。 例文の一部を書き換えれば、実際に使えます。 これらの例文をテンプレートとして保存しておけば、記載する手間をショートカットできます。 以下の項目で情報共有メール例文を紹介します。 ・業績報告 ・営業日報 ・会議議事録 それぞれの例文を見ていきましょう。

業績報告

業績報告では、以下のポイントに意識して記載します。 ・進捗状況の詳細 ・目標の達成状況 ・結果に対する考察 ・今後の展望 目標が達成した場合は何がよかったのか、未達の場合は何が悪かったのかなどの原因を必ず書きます。 また、今後どのように対応するかの考え方も記載しましょう。 では例文を見ていきましょう。 <例文A>
件名:第XX期第3四半期売上計画の結果報告 営業部〇〇〇課〇〇課長 お疲れ様です。 営業部〇〇〇課の△△です。 第XX期第二四半期売上計画の結果について報告します。 【売上】 X,XXX,XXX円 【目標達成率】 XX.X% 【目標未達成の原因】 X月に海外工場のアクシデントで納期が遅れ、3社からキャンセル、2社から値引き要請があり応じたので、売上が目減りした。 X月にY社が在庫処分のために大幅な値引きで〇〇関連商品を流通させたため、当社のプロパー商品販売にマイナスの影響が出た。 【今後の対応】 現状の既存顧客だけでは状況的に年間目標の達成は難しく、来月はルート営業を補佐の〇〇に任せて新規開拓に注力して新たに10件の取引口座開設の目標を設定 Web担当部門と連携し、ECサイトのキャンペーンで第4四半期の目標のうち5%を補填する目標を設定

営業日報

営業日報のファイルをメールに添付するパターンもありますが、ここでは直接メールに日報内容を入力する場合の例文を紹介します。 情報共有メールでの日報においては、以下のポイントに意識して記載しましょう。 ・時系列の活動内容 ・その日の成果 ・報告事項 例文を確認して見ましょう。 <例文B>
件名:10月12日営業日報 営業部〇〇〇課〇〇課長 お疲れ様です。 営業部〇〇〇課の△△です。 本日の活動を報告します。 【活動内容】 9:20 朝礼終了後 メールチェックならびに対応 外出準備 10:00 電車にて移動(〇〇〇駅〜〇〇〇駅) 10:40 〇〇商事 納品と在庫確認および追加受注(型番X〇〇〇〇XX) 昼食 13:30 〇〇〇株式会社定例訪問 新製品「〇〇〇〇〇〇」を案内  14:30 電車にて移動(〇〇〇駅〜〇〇〇駅) 15:10 帰社 15:30 販売促進会議出席 16:30 〇〇〇コーポレーション向けプレゼン資料の作成 17:30 退社 【報告事項】 〇〇〇株式会社より追加受注した型番X〇〇〇〇XXに関して、同社〇〇部長より次期後継品番において改善の提案あり 添付したWordファイルに提案の詳細を記載

会議議事録

会議議事録は、営業日報と同じくファイルを情報共有メールに添付することも可能ですが、ここでは直接情報共有メールに会議議事録の内容を入力する場合の例文を紹介します。 会議議事録では、以下のポイントに留意して記載しましょう。 ・会議開催の日時 ・議題 ・今回の決定事項 ・次回までの課題 例文を見ていきましょう。 <例文C>
件名:10月24日 販売促進会議議事録 営業部 各位 お疲れ様です。 営業部〇〇〇課の△△です。 本日の販売促進会議議事録の共有資料を作成しましたので、お送りします。 ご一読を、よろしくお願いいたします。 【日付】 10月24日 10:00〜11:00 【議題】 新製品〇〇〇〇販売促進プロモーション案について 【決定事項】 ・〇〇〇〇用販売促進予算の最終決定 ・コンペ参加を依頼する広告代理店5社の選定 ・コンペの開催日時とテーマ (詳細は添付のExcelファイルに記載) 【次回販売促進会議までの課題】 社内Web販促担当責任者の選定

情報共有を円滑にするチャットの例文

次に、情報共有チャットを送る際のポイントにとともに、円滑に情報共有を進めるチャットの例文を紹介します。 基本的な考え方は先に紹介した情報共有メールと同じです。 違うところはよりシンプルに、ややカジュアルになるという点です。 メールよりも手軽で即時性があるツールなので、余計なものを省き必要最小限の内容に絞り込むよう意識し、記載します。 多くの場合に複数人で同時に共有するので、それも念頭において内容を考えましょう。 また、こちらの例文も一部を書き換えれば、テンプレートとしてすぐに使えます。 情報共有メールと同じ3項目を想定した情報共有チャット例文を見て、感覚をつかんでください。

業績報告

まずは業務報告の情報共有チャット例文です。 <例文D>
営業部〇〇〇課〇〇 TO 営業部〇〇〇課△△さん 〇〇〇エリア新規開拓プロジェクトの進行状況はいかがですか? 営業部〇〇〇課△△ TO 営業部〇〇〇課〇〇さん 〇〇〇エリア新規開拓プロジェクトの進行状況について月次報告します。 【10月実績】18件 【10月目標達成率】90.0% 営業部〇〇〇課〇〇 TO 営業部〇〇〇課△△さん 目標未達の原因は何だと考えていますか? また、来月はどういう対応を考えていますか? 営業部〇〇〇課△△ TO 営業部〇〇〇課〇〇さん 目標未達の主な原因は、以下のように考えています。 競合□□□□□社が2年前にこのエリアで獲得したシェアの大きさが、影響しています。 リース契約更新まで半年から1年あるので、多くの見込み客にとってその間の業者交代が難しくなっているのです。 対応としては、年末まで新規入会キャンペーンで初期費用を期間限定無料にして、10月に断られた見込み客も含めて当社製品導入を持ちかけます。 そのキャンペーンで挽回し、最終目標は必達するつもりです。 そのため、初期費用無料キャンペーン実行の許可をお願いします。 営業部〇〇〇課〇〇 TO 営業部〇〇〇課△△さん 了解しました。 キャンペーン詳細は次回ミーティングで詰めましょう。 引き続き新規営業をお願いします。

営業日報

次に営業日報の情報共有チャット例文です。 <例文E>
営業部〇〇〇課△△ TO 営業部〇〇〇課〇〇さん 10月12日の営業日報は以下のとおりです。 9:15 朝礼終了後 メールチェックならびに対応 10:00 生産管理部門と成約品の納期の打ち合わせ 10:30 営業車にて移動(本社〜〇〇区〇〇〇) 11: 10 〇〇〇〇カンパニー 納品(型番XXX〇〇XX)と商談 昼食 13:30 帰社 13:50 〇〇〇商事向けプレゼン資料の作成 14:40 株式会社〇〇担当者様来訪 製品の使用法説明    15:50 電車にて移動(〇〇〇駅〜〇〇〇駅) 16:30 〇〇〇合同会社定期訪問 17:30 直帰 営業部〇〇〇課△△ TO 営業部〇〇〇課〇〇さん 〇〇〇合同会社より先月納品済みの型番XX〇〇〇に関して、同社〇〇専務より複数の技術的問い合わせあり 回答は保留し生産部門に連絡、レポート作成依頼済み 質問内容の詳細は添付したWordファイルに詳細

会議議事録

最後に会議議事録の情報共有チャット例文です。
営業部〇〇〇課△△ TO ALL 営業部 各位 本日の販売促進会議の議事録をお送りします。 【日付】 11月1日 10:00〜11:00 【議題】 新製品〇〇〇〇Web販促キャンペーンについて 【決定事項】 ・〇〇〇〇用Web販促キャンペーン予算の仮決定 ・社内Web販促担当責任者の任命 ・キャンペーン内容 (詳細は添付のExcelファイルに記載) 【次回販売促進会議までの課題】 Web販促キャンペーンで使用するプレゼントの調達先の選定

情報共有メールの注意点

情報共有メール 続いて、情報共有メールで情報を共有する場合の注意点について解説します。主に、以下の7点に注意しましょう。 ・件名を見ただけで内容がわかるようにする ・相手の立場・状況を想像して本文を記載する ・緊急度が高い場合は件名で注意を喚起する ・要件が複数ある場合は箇条書きにする ・お礼の返信はできるだけ早く ・返信時に件名を削除しない ・Ccなら基本的に返信しない それぞれを詳しく見ていきましょう。

件名を見ただけで内容がわかるようにする

人によっては、1日に受け取るメールも膨大な数にのぼることがあります。大量のメールを全部開封して内容を確認するのは現実的ではなく、たいてい件名を見て取捨選択をするでしょう。 そこで、見ただけで内容がわかるような件名にするのが得策です。優先順位の上位に感じてもらうことが大切です。 例えば件名が「ご報告」「お疲れ様です」などであれば、本文を読まないかぎり何のことか全くわかりません。 良い件名は以下のような書き方のものです。 ・件名:【重要】〇〇コーポレーション〇〇氏との商談内容 ・件名:【提出】10月度月次報告書 ・件名:【送付】11月1日販促会議議事録​​

相手の立場・状況を想像して本文を記載する

目上の相手に情報共有メールを送る場合は、敬語の適切な使い方に配慮しなければなりません。 また、相手が情報共有メールの内容から不要なストレスを感じることのないように、相手の置かれている立場や状況を想像して本文を書きましょう。 情報共有メールでは結論を冒頭に記載して、詳細は後から補足するような書き方をすれば、相手も理解しやすくなります。 また、顔文字や絵文字に関しては相手が目上であるかどうかにかかわらず、ビジネスメールにおいては使わないほうが賢明です。

緊急度が高い場合は件名で注意を喚起する

緊急度が高い情報共有メールを送信する場合に件名で注意を喚起すれば、受け取った人は優先順位が高いとすぐに気づきます。 ただし、たいして急ぎでない時にも使ってしまうと嫌がられるので、本当に緊急の場合にだけ使うようにしましょう。 例文)
・件名:【緊急】〇〇のトラブル解決のための交渉案 ・件名:【至急】本日19時締め切りの〇〇〇報告書承認依頼

要件が複数ある場合は箇条書きにする

伝えたい要件が3つ以上になると、全て文章中で伝えるのは相手にとってわかりにくくなります。 その場合はまず箇条書きで要点を挙げておき、個々の補足内容は続く文章の中で伝えれば、相手も理解しやすくなるでしょう。 また、本文が長い場合は改行を適度に(3〜5行に1回)入れて、読みやすくします。 他には、引用文には頭に「>」をつけると、相手も引用だとすぐにわかってもらえるでしょう。

お礼の返信はできるだけ早く

情報共有メールを受け取った際には、返信が特に必要のない類の内容であってもできるだけ早くお礼のメールを送りましょう。 ちなみに返信が必要な情報共有メールは、すぐにはきちんとした内容の返信が書けない場合でも、放置してはいけません。 「X日までに確認し、ご連絡いたします」「X日までに必ずお返事いたします」というように期日を記載した上で、対応を待ってもらう内容を送りましょう。

返信時に件名を削除しない

返信メールは件名に「Re:」の文字が入りますが、これは消さないようにしましょう。 それがあることで相手も返信であることがわかります。なおかつ件名も削除や変更をしないようにしましょう。 件名を残すことで、相手がどのメールに対しての返信であるかがメールを開かずとも理解できます。 「先ほどの件へのご回答」などと件名を変えてしまうと、相手も元のメールの内容がわからずストレスを感じるでしょう。

Ccなら基本的に返信しない

Ccの宛先に自分が含まれている情報共有メールの内容は、基本的に情報共有の相手として送信されているということです。 直接の宛先ではないので、通常であれば返信しないほうがよいでしょう。 ただし、本文中で自分への問いかけが含まれているのであれば、返信が必要です。 また、返信の際は基本的に他のCc設定も残したまま送りましょう。

情報共有チャットの注意点

ビジネスチャットはメールに比べて形式張らずに気軽に利用でき、リアルタイムに複数のスタッフに対して情報共有およびやり取りができます。 それらを踏まえて情報共有チャットでは、以下の点に注意して情報共有を行いましょう。 ・必要に応じて通知するスタッフを設定して送信する ・必要以上に挨拶文を入れない ・絵文字なども適切に使う

必要に応じて通知するスタッフを設定して送信する

情報共有チャットは多くの通知が来た際に、自分宛のメッセージかわかりづらいところがあります。 一度に多くのやりとりが同時発生すると、時系列でやりとりが流れていくので、自分宛のメッセージを見逃すおそれがあります。 そこで、必要に応じて通知するスタッフを設定して送信するよう心がけましょう。 そうしておけば、相手は自分宛のメッセージであることが一目瞭然です。 また、過去のメッセージを検索する際にも、自分宛のメッセージで絞り込めます。

必要以上に挨拶文を入れない

ビジネスメールでは冒頭に挨拶分を入れるのが一般的ですが、チャットでは余計な挨拶分を入れないようにしましょう。 しかし、時系列で流れていくチャットでのやりとりは、話題が継続してることも多く、いちいちきちんとした挨拶文があると流れに竿を差し、読みづらくなります。 ビジネスチャットは情報共有が気軽にできることが特徴です。 堅苦しい挨拶文はその良さを邪魔します。挨拶文を入れる場合も、会話の冒頭のシンプルな挨拶文に留めておきましょう。

絵文字なども適切に使う

情報共有でチャットを使う場合にはビジネスメールでは控えたほうがよい絵文字の使用も問題ありません。 しつこくない程度に、適度に絵文字やスタンプも使ってみましょう。 多くのビジネスチャットツールで、さまざまな意向を表現できるス絵文字やスタンプが送信できます。 チャットで文字ばかりのやり取りは堅苦しくなるので、少しカジュアルに絵文字などを取り入れることで、違和感がなくなるでしょう。 また、「了解しました」「有難うございます」などを文字入力するよりも状況や気持ちを速やかに表現できて、業務のスピードアップも期待できます。 ただし社外の人に対しては、ある程度関係性が築けるまではむやみに使用しないほうが賢明です。

まとめ

情報共有メールやチャットは属人化を防ぎ人間関係を良好にし、組織の機動力を有効にする効果があります。 しかしメールとチャットでは手軽さが違うため、自ずと表現方法も変わります。 情報共有の導入を考えているみなさんは、大掛かりに行うシステム導入もありますが、 すぐにできる情報共有メールという手段や、低コストで使える情報共有チャットなどから始めてみるのもよいかもしれません。 情報共有を導入する際は、ここで紹介した例文をぜひ参考にしてください。

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