事業再構築補助金は、企業が業態転換、事業再編、新分野展開など、事業再構築に向けて思い切った挑戦をする際に、支援をする補助金のことを言います。中小企業を対象とし、後押しをするための補助金ですが、申請にはスケジュールなど気を付ける点があります。しかし、事業再構築補助金のスケジュールを把握し正しく申請すれば、自社の進展の後押しになること間違いありません。 実際に最大規模の企業プラットフォームBIZMAPSの【#事業再構築補助金(令和3年第3回採択結果)】で、どれだけの企業が事業再構築補助金の申請を行っているか調べると、実に5,219社もありました。それだけ多くの企業が自社の発展を目指し、事業再構築補助金を活用しているのだと分かります。今回の記事は、事業再構築補助金について解説するとともに申請までのスケジュールを解説します。 今後、自社の発展を視野に入れ事業再構築補助金を使用しようと考えている法人営業職の方や、経営層には最適な内容です。実際に事業再構築補助金をスケジュールを組んで申請した企業も紹介するので、是非、参考にしてください。

事業再構築補助金とは？

事業再構築補助金は、中小企業を対象にした補助金です。事業再構築補助金は、中小企業が決断力のある事業再構築をする際に、それを補助する目的で作られました。事業再構築補助金は、スケジュール的に令和5年度で10回目の公募を終えていますが、ここ数年で内容が一新されています。きっかけは「新型コロナウイルス」です。 疫病により経済の需要や売上が落ちる中、第10回目の公募からはコロナや物価高騰などにより、厳しい業況を受ける企業への支援として「物価高騰対策・回復再生応援枠」、「産業構造転換枠」、「サプライチェーン強靭化枠」、「成長枠」が設けられました。事業再構築補助金は申請するのにさまざまな書類の準備が必要です。しっかりとスケジュール管理しないと、募集時期を逃してしまう場合もあります。 事業再構築補助金を申請すると決めたら、スケジュールをしっかりと管理して対応を進めていく必要があります。

事業再構築補助金を申請するにあたってのスケジュール

令和6年で第11回目の公募となる事業再構築補助金は、スケジュールをしっかりと管理しておかないと申請できなかったというトラブルに陥りかねません。また、事業再構築補助金の申請のスケジュールは、事業類型によっても変わってきます。それぞれの事業類型に分け、事業再構築補助金の申請スケジュールを解説します。スケジュールを把握し、事業再構築補助金の申請漏れが無いように努めましょう。

成長枠・産業構造転換枠・最低賃金枠・物価高騰対策・回復再生応援枠

事業再構築補助金の内、成長枠・産業構造転換枠・最低賃金枠・物価高騰対策・回復再生応援枠に関してはスケジュールは一緒です。

• 交付申請：2025年2月26日
• 補助事業実施期間：交付決定日から12か月以内（ただし採択発表日から14か月後の日まで）
• 計画変更（等）承認申請、事故等報告申請：2025年2月26日
• 中止承認申請、廃止承認申請：2025年4月12日
• 実績報告：補助事業完了期限日（補助事業完了期限日は、交付決定通知書で確認）

グリーン成長枠（エントリー・スタンダード）

事業再構築補助金の内、グリーン成長枠はエントリーとスタンダードの2種類に分かれています。2つに分かれていますが、事業再構築補助金のスケジュール内容は一緒です。

• 交付申請：2025年4月28日
• 補助事業実施期間：交付決定日から14か月以内（ただし採択発表日から16か月後の日まで）
• 計画変更（等）承認申請、事故等報告申請：2025年4月28日
• 中止承認申請、廃止承認申請：2025年6月12日
• 実績報告：補助事業完了期限日（補助事業完了期限日は、交付決定通知書で確認）

大規模賃金引上促進枠

事業再構築補助金のうち、大規模賃金引上促進枠に関しては、成長枠・グリーン成長枠のスケジュールに影響を受けるところがあるので、スケジュール管理にも注意が必要です。

• 交付申請：成長枠・グリーン成長枠の事業計画期間終了の6か月前
• 補助事業実施期間：成長枠・グリーン成長枠の事業計画期間終了まで
• 計画変更（等）承認申請、事故等報告申請：成長枠・グリーン成長枠の事業計画期間終了の6か月前
• 中止承認申請、廃止承認申請：成長枠・グリーン成長枠の事業計画期間終了の6か月前
• 実績報告：成長枠・グリーン成長枠の事業計画期間終了

事業再構築補助金の注意点

事業再構築補助金は、これから新しい風を取り入れようと考える中小企業にとっては、とてもありがたい補助金です。しかし、申請にはさまざまな書類を用意する必要がありますし、一概にすべての中小企業に事業再構築補助金が出るわけではありません。また、スケジュール管理が甘かったため、用意する書類に不備が多く、申請できなかったというケースも多々あります。事業再構築補助金を申請するうえでの注意点を解説します。

事業再構築補助金の入金は後払い式

事業再構築補助金を望む中小企業は、新たな挑戦に向けて資金集めを視野に入れていることがほとんどです。事業再構築補助金を含め、補助金のほとんどは後払い制を取り入れています。そのため、新しい開拓を目指すための資金としてすぐに利用することはできません。どうしても資金が足りない場合は、事業再構築補助金をスケジュール通りに申請して交付されるまでの期間は、自己資金か金融機関の融資に頼るしかありません。

事業再構築補助金は認定支援機関の支援が必須

事業再構築補助金は、他の補助金と違い、認定支援機関の支援が必須項目となっています。そのため、事業再構築補助金を申請するなら、何よりも最初に認定支援機関と協力するための関係づくりが必要となります。主な認定機関は、商工会議所、商工会、中小企業診断士、税理士、公認会計士、弁護士､ 金融機関等が上げられます。 認定支援機関の協力がスケジュール内に得られず事業再構築補助金を申請できなかったというケースもあるため注意が必要です。

事業再構築補助金は採択率が低い

事業再構築補助金は申請すれば誰もが手にできるものではなく、他の補助金と比べ採択率が低いことが注意点です。採択率は通常枠と特別枠を含めても40％ほどしかありません。審査の難易度については一概に解説できるものではありませんが、不採択になったからと言って再応募できないわけではありません。不採択になった場合は、審査結果を真摯に受け止め改めてスケジュールを組み直し次回の応募に備えましょう。

事業再構築補助金は書類不備に注意

事業再構築補助金の採択率について解説しましたが、採択率の低さの原因の一つは書類不備と言っても過言ではありません。事業再構築補助金の申請書類は非常に多く、しっかりとスケジュールを管理しチェックしていかないと書類不備で審査落ちすることがあります。これは企業側の書類不備もありますが、認定支援機関がしっかりと内容を把握していなかった場合も起こりうるケースです。 しっかりとスケジュール内に申請するためにも、心配な経営者の方は事業再構築補助金のサポートを担っている認定支援機関を利用するのが得策です。

事業再構築補助金を申請している企業10社紹介！

事業再構築補助金は、しっかりとした申請準備をした上で、スケジュール期間に申請することが大切です。事業再構築補助金を手にすることで、今後の自社の発展に活かすことができます。大規模な企業プラットフォームBIZMAPSから実際に事業再構築補助金を活用した企業を検索し、その中から10社をピックアップしました。今後の事業再構築補助金の申請に向けて是非参考にしてください。 また、BIZMAPSは基本無料で企業リストが簡単に作れるサービスを提供しています。有料枠もありますが、リーズナブルな価格で利用できるため、特に営業業界には評判が良いです。使ってみたいと思った方は、是非利用してみてください。

株式会社モリタ

株式会社モリタは、医療機器の製造や寝装具、インテリア製品の企画などを行っている企業です。京都府の伝統的な技術を使い、主に防災合繊肌布団や羽毛掛布団などの商品を顧客に提供しています。長年培った技術を使い、優れた開発と技術力を持つモリタは、提供する商品も高品質だと評判です。高い生産性とサービスを保持しており、顧客に寄り添った商品を提供しています。 運営会社はこちら 株式会社モリタ

株式会社レインズインターナショナル

株式会社レインズインターナショナルは、飲食店経営および、フランチャイズチェーンの募集・経営指導を行っている企業です。運営しているお店は、「牛角」、「しゃぶしゃぶ温野菜」、「かまどか」、「土間土間」などがあり、全国規模でチェーン展開しています。また、チェーン展開では、1,400店舗の施工経験から出店サポートに注力しています。 運営会社はこちら 株式会社レインズインターナショナル

株式会社ディ・ポップス

株式会社ディ・ポップスは、通信事業全般を手掛けている企業です。モバイルショップの運営、通信関連商材の販売、通信業界特化型人材サービス業、販売支援コンサルティング、訪日外国人向けWi-Fiレンタルなど、通信関連に関する事業を展開しています。「感動レベルのおもてなし」という理念を胸に、顧客に一人一人に寄り添い、最適なサービスを提供しています。 運営会社はこちら 株式会社ディ・ポップス

株式会社美多加堂

株式会社美多加堂は、お菓子及び食品の卸売りを行っている企業です。美多加堂は、三鷹駅前の小さなお菓子屋から始まり、現在では長年培ったノウハウを活かし、商品開発や流通機能に至るまで一般流通菓子の製造を行っています。他にも、お菓子の開発に関わるコンサルティング業務や、消費者のニーズを収集するマーチャンダイジングも請け負っています。自社オリジナルブランド菓子の販売も手掛けており、顧客からも評判です。 運営会社はこちら 株式会社美多加堂

アクト中食株式会社

アクト中食株式会社は、業務用食品や米穀、酒類の卸売り、業務用スーパーの運営を行っている企業です。食の価値にこだわりを持ち、フードビジネスを支えるため、品質に強いこだわりを持っています。また、商品開発や店舗開業支援、フィルター洗浄、フードビジネストランスフォーメーションなど多岐に渡る事業を展開し、食に関連する事業の支援も行っている企業です。 運営会社はこちら アクト中食株式会社

YAMAKIN株式会社

YAMAKIN株式会社は、金、銀、白金、パラジウム等の地金の売買や、加工、精製、分析を行っている企業です。分析装置や精錬反応装置など、使用する機器は常に最先端技術を取り入れ、丁寧に加工、精製、分析を行っています。他にも、小売買取価格に基づいての価格、廃液は専用処理プラントで処理する環境への配慮が特徴的です。歯科用貴金属合金、セラミックス・レジンの開発から製造販売まで行っています。 運営会社はこちら YAMAKIN株式会社

株式会社ダイニチ

株式会社ダイニチは、食品業界・水産で養殖魚用飼料の製造、販売を行っている企業です。「おいしくいただきます」を支え守り続けるという理念のもと、魚・海・人を想い、環境にやさしい飼料のモイストペレットを開発し提供しています。取引魚種は50種類を超え、取引国数は20か国以上と幅広く対応しています。生産者、事業者のみならず一般家庭の顧客からも高い評価を受けている企業です。 運営会社はこちら 株式会社ダイニチ

朝陽物産株式会社

朝陽物産株式会社は、アミューズメント施設の経営に関する事業を行っている企業です。「守山天然温泉ほたるの湯」、「水口温泉つばきの湯」、「京都花ホテル」などの温浴施設をはじめ、「ボトルチーズケーキ専門店」、「リサイクルショップリンダリンダ」、「パチンコ店スーパーワイド」など、ビジネス観光ホテルから飲食店、パチンコ店など幅広く展開しています。 運営会社はこちら 朝陽物産株式会社

株式会社やまやコミュニケーションズ

株式会社やまやコミュニケーションズは、辛子明太子製造、販売を行っている企業です。熟練の舌と匠な手作業の技を使い、常に原材料にこだわりを持ち、味の追及を欠かさず美味しい商品を消費者に届けています。また、辛子明太子だけではなく、和風万能だし、もつ鍋、うなぎ、果物、海産物、菓子、酒など幅広い商品を取り扱っています。「匠のタレ」でじっくりと168時間熟成された辛子明太子は絶品と評判です。 運営会社はこちら 株式会社やまやコミュニケーションズ

株式会社ディスコ

株式会社ディスコは、就職情報の提供、求人・採用活動に関する企画提案を行う企業です。新卒・中途採用サービスだけではなく、グローバル人材育成サービスや看護師採用サービス、教育機関向けサービスなど多岐に渡って事業展開をしています。就職にかかわるアウトソーシング事業だけではなく、各種検定試験等の収納代行も行っており、「働くを豊かにする」という理念のもと、サービスを提供しています。 運営会社はこちら 株式会社ディスコ

事業再構築補助金はスケジュール管理をして効率よく申請しましょう

事業再構築補助金は中小企業なら公募に申請して損はない補助金です。事業再構築補助金を使い、思い切った改革を目指す企業も多くあります。新たな挑戦を前に、資金が必要という法人経営者は事業再構築補助金の利用を考えてみてはいかがでしょう。事業再構築補助金はいつでも申請ができるというわけではありません。毎年公募期間が決まっているので、申請漏れがないようしっかりとスケジュール管理をすることが大切です。 事業再構築補助金の公募期間を把握し、しっかりとしたスケジュール管理で、ぜひ申請してみてください。 ▼その他のBIZMAPS掲載企業の特集記事はこちらから！ 補助金は中小企業が活用したい支援金！補助金支援企業を紹介します IT導入補助金2019支援事業者の注目10社を紹介！DX化を目指す中小企業は必見！ 「資金調達プロって何？」おすすめの資金調達・経営・財務の専門家10社も紹介 開業支援会社とは？クリニックの開業に強い開業支援会社をご紹介します プリセールスが資格を取ると良い理由とは？仕事内容を元に詳しく解説

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