えむら若奈
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目次
情報・通信業界とは
情報・通信業界とは、情報技術や通信技術を活用してデータや情報を送受信する企業全般を指します。情報・通信業界は急速な技術革新と成長を遂げており、モバイル通信、インターネット、クラウドコンピューティング、IoTなどの分野で注目されています。 情報・通信業界は次の9業種の企業群が所属しています。- 通信
- インターネット関連サービス
- システムインテグレーター
- ネットワークインテグレーター
- 受託システム開発
- 業務用ソフトウェア
- OA機器商社
- 携帯電話・通信回線販売
- ITサービス
情報・通信業界の全産業内での位置づけ
情報・通信業界の名目GDPは11.6兆円。全産業に占める割合は2.1%で、これは自動車・輸送用機器産業に匹敵する規模になります。情報・通信業界の就業者数は229万人で、全体に占める割合は3.4%。情報・通信業界のへの就業者が多い理由としては、プログラミングなど人に依存する部分が大きく、労働集約的な側面があるためと考えられます。 情報・通信業界は、さまざまな産業において事業の成長や発展をサポートしてきた中核産業です。近年はデジタル化が進んでいることもあり、情報・通信業界が担う役割は大きくなっています。 さまざまな分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進され、これまでなじみが薄かった農林水産業や防災などの分野でも活用が進んでいます。社会全体でDX化を進めていくためにも、情報・通信業界はあらゆる業界のけん引役として成長が期待されているといえるでしょう。 ▼DXの関連記事はこちら! DX導入に成功した企業の事例を紹介!DX導入について解説します! IT導入補助金2019支援事業者の注目10社を紹介!DX化を目指す中小企業は必見! セールスフォース導入企業の成功 – 事例からみるDX戦略情報・通信業界の構造
情報・通信業界の構造は、大きく分けてネットワーク、システム、ソフトウェア、サービスの4つに分類できます。各分野には高い専門性が必要となり、企業のIT基盤全体をサポートしています。情報・通信業界の主要企業
情報・通信業界の主要企業は、これまでの業界の発展を支えてきた超大手企業を中心として、独立系や外資系など多数あります。さらに新興企業の成長も早いことも、情報・通信業界の業界の特徴です。 情報・通信業界の主要企業は、電気通信事業者のNTTグループ、KDDIグループ、ソフトバンクグループを中心とした「通信系」、ネットワーク機器を製造するNECグループ、富士通、日立グループなどの「メーカー系」、システム・ソフトウェア開発が起源のIBMやマイクロソフト、オラクルなどの「システム系」の3つに分けられます。 それぞれの企業が国内で圧倒的な地位を占めていますが、その間を縫うようにして独立系企業も参入しています。上位企業のシェアが高いものの、革新的な技術を武器にした新興企業も勢力を伸ばしやすい傾向です。 また外資系企業も多く、オペレーティングシステムやERPなど、グローバル規模で展開するプレイヤーの強い領域がある点も情報・通信業界の特徴になります。 それぞれの分野での主要企業は、次の通りです。通信の主要企業
固定・移動電話会社やケーブルテレビなどが含まれます。携帯電話の技術開発や安全対策、サーバシステムの開発などが行われています。インターネット関連サービスの主要企業
インターネット関連サービスには、インターネットを活用したさまざまなサービスを提供する企業が含まれています。インターネット業界は、インターネットの普及とともに成長を続けており、多くの企業がさまざまなサービスを展開しています。システムインテグレーターの主要企業
システムインテグレーター(SIer)は、個別のサブシステムを集めて1つにまとめ上げ、それぞれの機能が正しく働くように完成させるシステムインテグレーション事業を行います。デジタルトランスフォーメーション(DX)の市場が拡大しており、SIerの必要性は高い傾向にあります。ネットワークインテグレーターの主要企業
受託システム開発の主要企業
受託システム開発は、企業や組織が求めているシステムの開発を外部に依頼し、それに沿ったシステムやソフトウェアを開発しています。受託システム開発は、技術の進歩やビジネスの変化に伴い、システムの導入や改善が求められています。業務用ソフトウェアの主要企業
業務用ソフトウェアは、企業の業務プロセスを効率化し、生産性を向上させるために重要な役割を果たしています。AIとの融合やクラウドサービスとの連携などのトレンドを踏まえて、業務用ソフトウェアはますます多様化し、企業の成長と競争力向上に貢献することでしょう。OA機器商社の主要企業
OA機器商社は、オフィス環境に必要な機器やソリューションを提供しています。今後はクラウドサービスとの連携やAI・IoTの活用などを踏まえて戦略的なビジネス展開が求められる分野です。携帯電話・通信回線販売の主要企業
携帯電話・通信回線販売企業は、携帯電話販売業界の変化に対応し、決済サービス事業の強化やIoTソリューションの展開など新たな収益柱の育成に注力しています。携帯電話・通信回線販売企業は、転換期に差し掛かっており、今後の動向に注目が集まっています。ITサービスの主要企業
ITサービス企業は、急速に変化するテクノロジーの進展を受けて柔軟性と創造性を持ち、変化に適応することが求められています。 例えば、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やセキュリティとプライバシーの強化といった、ビジネスニーズに合わせて適応していくことが必要です。情報・通信業界の市場規模
情報・通信業界市場の最新トレンド
情報・通信業界の動向を左右する5つのポイント
- 技術革新の進度、特にAIなどによる代替が起こるタイミング
- 労働力不足の問題をどのように解決するのか
- 新規成長領域の成長と既存領域の縮退による業界再編がどこで起こるか
- ロボットやIoTといった他の領域との融合
- グローバルプレイヤーによる業界の席巻
1.技術革新の進度、特にAIなどによる代替が起こるタイミング
近年では技術革新が進み、労働力をシステムへと転嫁する動きが活発になってきました。特にAIを中心として、人工知能が人間の能力を超えることによって起こる事象「シンギュラリティ」に対する議論が世界中で巻き起こっています。 技術革新がどのぐらいのスピードで進むのか、そして情報通信業界にどういった影響を与えるかが注目されています。 ▼AIの関連記事はこちら! 【AI・人工知能EXPO出展企業】注目のIT企業9社を紹介2.労働力不足の問題をどのように解決するのか
過労問題などに端を発した労働力不足問題の解決方法は、国会でも議論されている課題です。どの業界も人材不足に頭を悩ませているなかで、コストの安い東南アジアやインドなどに外注する「オフショア開発」の可能性についても期待されているなか、労働問題がどのように解決されるのかが業界の動向を左右するポイントです。 また情報・通信業界に限ったことではありませんが、デジタル化によってカスタマーサポートの需要も増すことが予想されます。技術者だけでなく、顧客対応をする人材の確保も課題だといえるでしょう。 ▼IT人材の関連記事はこちら! ITエンジニア募集を実施している優良企業情報選!業界や企業規模 プリセールスが資格を取ると良い理由とは?仕事内容を元に詳しく解説 IT系エンジニアは将来安心?セールスエンジニアは?3.新規成長領域の成長と既存領域の縮退による業界再編がどこで起こるか
新規成長領域の成長と、既存領域の縮退による業界再編がどこで起こるかもポイントです。情報・通信業界では、新規成長領域が成長すると同時に、既存領域は縮退していきます。 成長領域の買収、そして既存領域の売却などによるトレンドや主要企業の入れ替わりがどのタイミングで起こるのかは、今後の情報・通信業界の動向を左右する重要な要素といえるでしょう。4.ロボットやIoTといった他の領域との融合
ITの革新は情報・通信業界だけに限らず、ロボットやIoTなどほかの領域を巻き込みながらサービスが融合していくことが予想されます。 例えばスマートホームシステムでは、家庭用ロボットがIoTデバイスと連携して家の管理やセキュリティを担当し、ユーザーの生活をサポートするでしょう。また健康管理や介護分野では、ロボットがIoTデバイスを介して患者の状態を監視したり、必要なサポートを提供したりすることが期待されています。 このような他領域との融合がどの時点で起こるのか、また異業種連携の垣根がどこまで下がるかによっても、情報・通信業界の動向は左右されるでしょう。5.グローバルプレイヤーによる業界の席巻
デジタル化、さらにはクラウド化が進んでいるなかで、画期的なサービスがグローバル展開できる可能性は高まっている状況です。 しかしそれは、グローバルプレイヤーが市場を席巻する可能性もはらんでいます。国内に限らず、業界を世界規模で考え、どの企業が業界のトップを走るのか見極めることが必要になるでしょう。BIZMAPSで情報・通信業界の注目企業をチェック
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