m.noguchi 0 Comments
【大手出版会社一覧】業界の動向も合わせて解説 私たちの日常生活やビジネスシーンでも情報のデジタル化が進んでいる現代。これまでは本や雑誌を購入し読むことで得ていた情報を、スマホやパソコン、その他のデバイスで気軽に入手できるようになったり、知りたい情報をピンポイントで検索できたりと、デジタル化・オンライン化には多くのメリットがありますよね。一方で書籍の企画・制作・販売を担う出版会社は、本や雑誌へのニーズが減少してきている現状をどう見ているのでしょうか。電子書籍が登場した頃、出版業界や出版会社は衰退の方向へ向かうと考える人が多かったのは事実です。しかし電子書籍がここまで普及した現在、出版業界・出版会社の現状は、決して悪いものではありません。 その理由を探るために、今回の記事では出版業界の現状や今後の動向、大手出版会社の企業情報の一覧をまとめてみました。出版業界や出版会社を対象としている営業のみなさんは、この記事の情報を元に出版業界・出版会社の抱える課題やニーズを探り、ご自身の営業活動にご活用ください!

出版会社とは?

【大手出版会社一覧】業界の動向も合わせて解説 出版会社とは出版業界に属していて、本や雑誌の企画・制作・販売を行う企業です。販売という部分に関しては、出版会社が直接個人に書籍を販売するのではなく、取次店や書店などの販売を専門に行う企業が間に入る仕組みになっています。つまり、書籍が実際に売れるかどうかは出版会社だけではなく、取次店や書店も一緒になって考えていくのです。 出版会社の中にも、あらゆる分野の書籍を扱う大手出版会社や、特定の専門分野の書籍を扱う出版会社など、取り扱う商材や企業の規模は様々です。 現在、総合出版会社とも言われる大手出版会社は4社です。それ以外の出版会社の多くは、社員人数が10名以下の規模であったり、首都圏に拠点を置いていたりと、やや偏った業界事情であることを認識しておきましょう。

出版会社の仕事内容

出版会社の仕事内容は先ほどご紹介した通り、本や雑誌などといった書籍の企画・制作・販売です。最近ではテレビドラマや漫画の題材になったこともあり、出版会社の仕事内容は以前に比べて広く認識されてきていますよね。 ここでは出版会社の仕事内容として特徴的なものをいくつかピックアップしてご紹介します。仕事内容を理解することで、出版会社が抱える課題やニーズ、自社製品・サービスの訴求ポイントを探りやすくなります。出版業界や出版会社を対象としている営業のみなさんは是非、以下の情報を参考にしてみてください!  

編集者

編集者は出版業界・出版会社の中でも特に人気で認知度も高い職種と言えるでしょう。具体的な仕事内容は、出版物の企画や取材・撮影管理、記事の構成・レイアウト作成、原稿の校正などといった、ほとんど全ての工程に関わります。編集者は工程管理能力と共に、語彙力や問い合わせに対しての迅速対応も求められる、レベルの高い職種です。 社内・社外を問わず様々な方面へアンテナを張る必要がある職種ですので、編集者自身の日程調整やタスク管理、業務の進捗管理、データの整理・保管、コミュニケーションツールの活用などといった課題・ニーズを抱えている場合が多いと予想できます。また、トレンドや流行に敏感な編集者ですから、ビジネスシーンでのIT活用や新たなシステムの導入には比較的ハードルが低いとも考えられます。しかし、時期によっては相当繁忙になる職種でもありますので、営業の際には要点をまとめて短期集中で商談を進めていくのが良いでしょう。  

校閲

校閲は一般的にはあまり馴染みのない職種ですが、数年前にテレビドラマの題材になったこともあり、やや認知度は高まったようです。具体的な仕事内容は出版物の誤字脱字をチェックしたり、日本語が適切に使用されているかを確認したり、原稿内容の事実確認・矛盾の有無を確認したりすることです。出版物の内容をより正確なものにするための仕事とも言えるでしょう。 高い集中力と注意力を必要とする職種ですので、コア業務以外の業務負担を削減したいと考える人が多いのが実情です。労働環境の改善やタスク・納期管理、部署内での最新情報の共有などといった部分での課題・ニーズがあると予想できます。  

営業

当然ですが、出版会社にも営業部門があります。出版会社の営業は大きく分けて書店営業と広告営業の2つです。 書店営業は書店や取次店に対しての営業で、出版物を多く発注してもらうように商談を進めるのが主な仕事。場合によっては書店での出版物の展示方法の提案や、サイン会・トークショーなどといったイベントの企画をすることもあります。 一方で広告営業は出版物に掲載する広告主を探すのが主な仕事です。みなさんも雑誌に広告ページがあるのを目にしたことがあるのではないでしょうか。その広告主になる企業を探し、契約までを担当するのが広告営業です。広告契約が増えれば、それだけ出版会社の利益も大きくなりますから、出版会社にとっては重要な職種と言えるでしょう。 書店営業と広告営業、どちらの営業もフィールドセールスが基本のスタイルです。しかし近年の社会情勢の変化に合わせて出版会社もその顧客も、オンラインでの営業を導入する企業が増加しているのが現状です。とはいえ、まだまだ従来の対面スタイルでの商談を望む声が大きい業界でもあります。そのため、操作が簡単なオンライン商談ツールやメールでのコミュニケーションスキルなどといった部分での課題・ニーズがあると予想できます。自社製品・サービスの商談の際には積極的にオンライン商談やITツールを活用し、ビジネスのオンライン化を体感してもらうのも良いでしょう。

出版業界の現状

近年、電子書籍が急速に普及しており紙ベースの書籍の発行部数は減少しているのが現状です。また電子書籍が世に出始めた頃には「電子書籍の普及により、出版業界・出版会社は衰退していくだろう」という考えが一般的でした。しかし、電子書籍が一般に広く普及した現在でも出版業界・出版会社は衰退しているとは言えない状態です。その理由は様々ですが、大きな要因の1つとして、先ほど解説した出版会社の仕事内容にあると言えるでしょう。出版会社の主な仕事内容は書籍の企画・制作・販売です。これは書籍の形態が電子であっても印刷物であっても大きな変わりはありません。 電子書籍は個人で出版・販売することも可能ですが、企画・制作・執筆・マーケティング・プロモーション・販売などといった業務を全て作家個人が行うのは難しいでしょう。つまり、電子書籍を出版するのにも作家と購入者の間には出版会社が入る余地が十分にあるのです。

出版業界の今後の動向

【大手出版会社一覧】業界の動向も合わせて解説 では出版業界・出版会社の今後はどうなっていくのでしょうか。最近の出版市場の動きを見ると、紙出版物の市場規模はやや縮小しているものの、コロナ渦での在宅需要の高まりや、コミック分野でのニーズの高まりもあり、全体としてはやや市場拡大の結果になっています。先ほど、電子書籍関連での出版会社の需要についても解説しましたが、電子書籍の普及や市場拡大は、出版業界・出版会社の敵ではなくむしろ成長が期待できる分野であると言えるでしょう。 つまり出版業界・出版会社は今後も電子書籍の出版に注力しつつ、紙出版物の魅力を再発信することにより、まだまだ成長が期待できるものと考えられます。しかし、印刷会社や書店を含めた業界全体の成長や発展を考えると、紙出版物の発行部数を維持していくことが業界全体の課題とも言えるでしょう。

大手出版会4社のご紹介

ここからは大手出版会社のご紹介をしていきます。みなさんもご存知の大手出版社4社について、それぞれの特徴や企業の基本情報も一覧にしてまとめました。 4社とも様々な分野の書籍を取り扱う、総合出版会社と呼ばれる企業で、長年出版業界を牽引してきた企業でもあります。昔ながらの慣習と、近年のデジタル化・オンライン化の新たな流れとの共存が課題となっている企業もあるでしょう。出版会社を対象としている営業パーソンのみなさんは以下の情報をより良い営業活動の参考にしてみてください! その他の出版社の一覧はBIZMAPSでご覧頂けます!

株式会社講談社

株式会社講談社は日本の出版業界では最大規模の出版会社です。雑誌や本の出版はもちろん、時代の流れに合わせて電子書籍やWebメディア、映像コンテンツなどの展開を推進している企業です。業界最大規模の出版会社が電子書籍をはじめとした新たなコンテンツへ進出しているのは、出版業界の大きな特徴の1つと言えるでしょう。 さらに近年のデジタル化・オンライン化の流れを上手く利用し、クリエイターの発掘・発信といった新たな展開も見せています。オンラインの最大のメリットである、世界との繋がりを活用し世界中の優れたクリエイターを発掘したり、日本のクリエイターを発信したりして出版業界の発展に貢献しています。 企業情報はこちら 株式会社講談社

株式会社集英社

株式会社集英社は大手出版会社の1つで、特に女性向け雑誌やコミックの出版に力を入れている企業です。最近では社会的ブームとなったコミックを出版しており、出版業界の市場維持・拡大に大きく貢献しました。 さらに電子書籍の普及という社会の動きに合わせて、2018年11月にはデジタルコンテンツとして漫画配信アプリを立ち上げました。また、新たな人気作家を発掘すべく、2020年8月には漫画投稿サイトを立ち上げ、作家の発掘・育成や作家と編集者をつなぐ新たなプラットフォームとして注目されています。 女性向け雑誌やコミックの出版は、「書籍離れが進んでいる」と言われてきた世代を呼び戻すための施策として、出版業界全体としても注目されている分野でもあるでしょう。 企業情報はこちら 株式会社集英社

株式会社KADOKAWA

株式会社KADOKAWAは大手出版会社の1つで、文芸やライトノベルの出版に力を入れている企業です。特にライトノベルは若年層を主なターゲットとしていて、将来性の高い分野と言えるでしょう。 さらにデジタル化の流れに合わせて、出版する多くの雑誌や書籍を紙とデジタルの両方で発売しているのが大きな特徴です。また、直営の電子書籍ストアや漫画配信サイト、Web小説サイトといった多様なコンテンツを展開・運営していて、紙とデジタル両方の市場拡大を目指しています。 企業情報はこちら 株式会社KADOKAWA

株式会社小学館

株式会社小学館は大手出版会社の1つで、学習雑誌や幼児誌の出版に力を入れている企業です。幼児・児童の学習や教育の場でもデジタル化は進んできているものの、紙出版物の需要が最も高いといえる分野で長く活躍しているというのが、株式会社小学館の大きな特徴です。 さらに、100周年を迎えた株式会社小学館では子どもの好奇心を育てるための試みとして、体験型展示の施設を開設しました。出版会社が書籍の出版に留まらずミュージアム型の施設を運営するのは、新たな分野への進出とも言えるでしょう。 企業情報はこちら 株式会社小学館

まとめ:大手出版社はデジタル化の流れをうまく取り入れ成長中

書籍や情報のデジタル化・オンライン化が進む現代。大手出版会社4社を筆頭に各出版会社がデジタル化の流れを上手く利用し、大きく形を変えながら成長しようとしています。若年層の書籍離れが懸念された時期もありましたが、デジタルコンテンツが充実した現在ではむしろ、若年層をターゲットとしたアプリやストアの立ち上げに注力している企業もあるほどです。 出版業界・出版会社を対象としている営業のみなさんは、改めて出版会社の仕事内容や今後の動向についての情報を収集し、より良い営業活動のために是非参考にしてみてください! 営業リストを効率良く作成したい営業のみなさんにはBIZMAPSがおすすめ。 BIZMAPSでは170万を超える企業データを無料で公開しています。 会員登録で月100件までなら無料でダウンロードも可能です! ▼他業界についてはこちらの記事でもご紹介しています。是非参考にしてみてください! ペットボトル製造会社5選!事業内容や業界動向についてもご紹介 ワクチン製造会社とは?社会的役割や業界事情についてもご紹介 法人営業の為のグラフィックデザイン制作会社ランキングTOP30! グラフィックデザイン制作会社とは?法人営業の担当者向け基礎情報! プチプラブランドの子供服メーカー8選!業界の概要や動向も解説 マスコミ・出版業界の仕事内容とは?業界で活躍する上位10社を紹介!

無料で使える企業検索サービス

営業リスト・法人企業リスト