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就職活動で営業職が気になるけど、志望動機が書けずどうしよう・・・という学生さんも多いのではないでしょうか。
営業といっても法人営業・個人営業・新規営業・ルートセールスなどいろいろな職種があり、良い志望動機を作るためには応募する職種が具体的にどのような仕事なのか理解することが大切です。
今回は営業の中でも【法人営業】に的を絞り仕事内容や必要なスキル、志望動機の作り方について詳しく解説します。
新卒者・第二新卒者向けの志望動機例文も紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
法人営業ってどんな仕事?
法人営業の【法人】とは企業のことで個人を相手に営業をする営業と違い、
法人を顧客として営業をする職種です。
個人営業は一般の消費者が顧客となり、自社の製品やサービスを販売します。
例えば保険や不動産、ウォーターサーバーや電化製品など身近な商材が多いですね。
一方で法人営業はITや広告、人材などさまざまな業界がありますが基本的に会社と会社の取引になります。
そのため売買の金額も大きくなることが多かったり、より責任の重い仕事であると言えるでしょう。
新規営業とルート営業
法人営業には取引実績のない新規の企業にアプローチする『新規営業』とすでに取引のある企業と取引のやりとりや新しい商品の提案などを行う『ルート営業』があります。
新規営業は企業によっては飛び込み営業やテレアポがあり、精神的に辛い思いをすることもあるでしょう。
ルート営業も営業職なのでノルマや目標があることがほとんどですが、「新規営業に比べると比較的仕事がしやすい」と言われており営業職の中でも人気の職種です。
また、2020年の新型コロナウイルスの流行によりインサイドセールスと呼ばれる内勤型の営業職が登場しました。
ネットを活用して行うインサイドセールスは新しい時代の営業の形として注目を集め、今後導入して人材を多く採用する企業が増えていくと言われています。
法人営業の募集に応募する際は具体的な仕事内容を事前にチェックするようにしましょう。
法人営業については
こちらの記事で詳しくご紹介しています。
法人営業に向いているのはどんな人?
では、法人営業で活躍できるのはどのような人なのでしょうか?
・清潔感がある
・人の話を聞くことが好き
・時間管理ができる
・臨機応変な対応が得意
・コツコツ努力を続けられる
営業=話すことが得意でないとできないというイメージがある人もいるのではないでしょうか?
『自分は人と話すことが苦手だから営業職は向いていない』と決めつけることはやめましょう。
営業職は自分が話すよりも顧客に話をしてもらう割合を多くすることが重要です。
デキる営業マンは商談の場を和ませ、顧客の緊張を解いて話を引き出すことに長けています。
顧客から信頼を得て良い関係を築くために身なりを整えることも必須。
個人でなく企業を相手にする法人営業であれば特に清潔感のあるしっかりとした身なりが求められます。
その他にも顧客とこまめに連絡をとってアポイントを取りつけるなど、日々売り上げのためにコツコツと努力ができる人は法人営業に向いていると言えるでしょう。
法人営業で新卒入社すると得られるスキル
新卒で入社して働く職種は今後の人生にも大きく影響を与える重要な選択ですよね。
どうせ働くなら将来役に立つスキルを身に付けることができる仕事がいいと考える人は多いのではないでしょうか?
実は「営業職にはビジネスの基本が詰まっている」と言われるほど、営業職を経験すると魅力ていな能力を身に付けることができます。
法人営業として働くと得られるスキルはさまざまありますが、代表的なものは以下の3つがあります。
・ヒアリング力
・プレゼンテーション力
・対人力
これらのスキルは社会人生活の中でとても役に立つスキルです。
若いうちにこれらの力を習得しておくと将来転職する際や、仕事以外の人間関係でも活かすことができるでしょう。
では一つずつ詳しく見ていきましょう。
ヒアリング力
先述した通り、優秀な営業マンは顧客から話を引き出すための高いヒアリング能力を持っています。
法人営業は顧客の悩みや課題を引き出し、解決する方法を提案することが使命です。
営業マンはより良い提案を行うために自然とヒアリング力が身についていくでしょう。
ただ話を聞くだけでなく、相手の立場に立って物事を考えることができるのもヒアリング力の一部であり、営業職で身につくスキルです。
高いヒアリングスキルはビジネスだけでなく、普段の生活でも人とのコミュニケーションに良い影響を与えます。
プレゼンテーション力
法人営業マンとして働くことになった場合、プレゼンテーションをする機会が多くなります。
顧客への提案資料や社内でのプレゼンテーションなど、営業マンは多くの資料を作成し人の前で発表することになるため自然とスキルが身につきます。
人前でのプレゼンテーションに苦手意識を持っているという人も多いのではないでしょうか?
プレゼンテーションが得意でない場合でも回数を重ねることで徐々に苦手意識がなくなり、上達していきます。
プレゼンテーションスキルはどの企業・職種でもあると有利なスキルなので新卒で身につけて損にはなりません。
対人力
どんなに良い提案資料を作っても、完璧なプレゼンテーションを行っても最終的に成約できるかどうかは顧客と営業マンの関係によって決まります。
法人営業として働くことで他人と良い関係を築く力、コミュニケーション力などの所謂【対人スキル】が飛躍的にアップするでしょう。
「顧客と長い付き合いをする」という法人営業の特徴もあり、顧客と多く向き合ううちに自然とヒアリング力や相手の立場で考える姿勢が身につき対人力のアップに繋がるんですね。
対人スキルは社会で働く上でとても重要な能力です。
新卒で入社した後に社内でキャリアアップをしたい、または別の会社へ転職をしたいと考えた時でも営業職で培ったスキルは必ず役に立つでしょう。
法人営業に必要なスキルについては
こちらで詳しくご紹介しています。
こんな人は法人営業に向いていない?
新卒で入社するとさまざまな役立つスキルを得られる法人営業ですが、そんな営業職に
向いてない人とはどのような人でしょうか?
コミュニケーション能力に自信がない人でも法人営業マンとして働くことはできるでしょう。
しかし、法人営業の特性と仕事内容から考えてみると
こんな人は営業職に向いていないのかもしれません。
・身だしなみを整えるのが苦手
・気分が落ち込みやすく、切り替えができない
・マメに連絡を取るのが苦手
・細かな計画を立てることが好きじゃない
・プレッシャーに弱い
これらに当てはまる人は深く考えずに法人営業を志望すると「合わないかも」と感じるかもしれません。
詳しく見ていきましょう。
身だしなみを整えるのが苦手
営業マンは日々打ち合わせや商談など社外の人間と接する機会が多いため、清潔感のある格好をすることが求められます。
服装だけでなく、髪型も重要なポイントです。
内勤やクリエイティブ系の職種では稀に髪の毛を伸ばしてロン毛にしたり、男性でもヘアカラーをしたりすることが認められている職種もありますが営業職では難しいでしょう。
基本的には黒髪にさっぱりと短めの髪型が求められます。
短く整った髪型を維持するためには短いサイクルでヘアカットに行かなければいけないなど意外と手間がかかります。
毎日清潔でビシッとした格好をしたり、常に見た目に気を使ったりするということが億劫であるという人には営業職は向かないかもしれませんね。
気分が落ち込みやすく、切り替えができない
どんなに良い商品やサービスを扱っていても、顧客にとってベストな提案をしたとしても、営業をする上で顧客から拒絶されることは避けられません。
特に新規営業の場合はアプローチしてもほとんどの企業に断られるばかりでなく、厳しい言葉を浴びることもあるでしょう。
「断られることは当たり前」という気持ちを持たなければなりません。
顧客からの拒絶の一つ一つの言葉に過敏に反応してしまったり、成約にいたらなかったという気持ちをうまく切り替えることができないと大変です。
普段から人間関係で他人の言葉が気になりすぎてしまい、ネガティブな気持ちをうまく晴らすことができないという人は営業職をしていても心を病んでしまう可能性があります。
マメに連絡を取るのが苦手
法人営業の場合、一度の取引で終わるのでなく長い期間をかけた付き合いになることが多いです。
営業マンは顧客と良い関係を築き、その関係が途切れてしまわないようこまめに状況確認の連絡をしたりフォローをする必要があります。
学生時代に恋人や友人とのマメなやりとりが苦手だった・・・という人もいるのではないでしょうか?
しかし、アポイントが欲しいがために頻繁に連絡をしすぎても顧客から邪険に扱われてしまうという恐れがあるのが難しいところ。
定期的に他人とコミュニケーションを取る必要があるのがどうしてもストレスになってしまうという人は要注意です。
細かな計画を立てることが好きじゃない
営業職はアポイント→提案作り→商談→クロージング→納品といった営業計画をきちんと立てる必要があります。
計画性がなくても成功している営業マンも中にはいますが、優秀な営業マンはしっかりと計画を立ててそれに沿って行動をするのです。
営業マンは毎日決まった時間に行う業務がある訳ではなく、アポイントでの外出や社内での事務作業などある程度時間の使い方を自分で決めることができます。
計画性のない営業マンはやるべきことが終わらずにうまく仕事を回すことができなくなってしまうでしょう。
法人営業は特に提案内容が重要なものだったり、商談準備に時間がかかることが多いので緻密な営業計画を立てることが要求されます。
プレッシャーに弱い
営業職は会社の花形部署と呼ばれることもあるほど重要な役割を担う職種です。
もちろんすべての部署の人の頑張りによって会社は成り立っていますが、最終的に営業マンが獲得した売り上げによって会社が存続していくことができます。
そのため、時に営業職は売り上げに対してプレッシャーを感じるようになるかもしれません。
人によってはプレッシャーがあると逆に燃える!という人もいるので、そういう人は営業職に向いているといえるでしょう。
逆にプレッシャーを感じるとストレスになってしまうという人は営業マンとして働くことがストレスになる可能性があります。
法人営業の志望動機に使えるアピールポイントの考え方とは
ここまで法人営業について詳しく解説しました。
さて、ここからは志望動機について見ていきます。
法人営業の志望動機に盛り込む内容は紹介した【営業に向いている人・向いていない人】を詳しくチェックましょう。
自分がアピールしたい内容と、企業が欲しいと思う(営業に向いている人)がマッチするように伝わる志望動機を作ることが大切です。
新卒が使える自己PRの例
・部活動の経験
・バイト先の経験
・授業でのプレゼンの経験
営業職の志望動機の作り方やコツは?
アピールしたいことが決まったら、志望動機を作っていきましょう。
新卒で法人営業に応募する場合、中途入社の人のように過去の実績をアピールしたり実務経験を評価してもらうことができません。
新卒ならではのフレッシュさでポジティブな印象を与える志望動機を考えることが大切です。
志望動機には以下の内容を入れましょう。
1.法人営業を
志望した理由
2.法人営業職に就いて
身に付けたいこと
3.自分が法人営業に
マッチする根拠(自己PR)
〈h3〉採用担当の目線で客観的に見てみよう
上の内容をもとに志望動機が書けたら、もしも
自分が採用担当だったらという目線で履歴書を見てみましょう。
自分が法人営業として入社したらどれだけ
会社にとってメリットがあるかということを強くアピールすることができれば理想的ですが、そんな強気なことは言えない・・・という人もいるのではないでしょうか?
なかなか自分に自信が持てない場合は、採用担当から見て「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような志望動機を目指しましょう。
採用担当は中途入社には経験やスキルを求めますが、新卒には
明るさや
素直さ、しっかりと
コミュニケーションが取れるかどうかという点を見ています。
志望動機を客観的にチェックすると自分では気づかなかった違和感や改善点が見つかるのでとてもおすすめです。
【新卒向け】法人営業職の志望動機例
最後に志望動機の例文をいくつかご紹介します。
まずは【新卒者向け】の志望動機です。
新卒者は経験キャリアがない分、
やる気や素直な姿勢をアピールすることで自身の魅力を伝えることができます。
▼新卒者の法人営業の志望動機例①
私はお客様と密に関わる仕事がしたいと考えています。
学生時代に百貨店の子供服売り場でアルバイトをしていました。
やみくもに商品をおすすめするのではなく、お客様と話をすることでどのような思いでどんなものを必要としてお店に来られたのか?ということを常に考えながら仕事をしていました。
その上で本当にお客様に喜んでいただける商品が見つかり、購入いただけた時はとても嬉しかったのが強く印象に残っています。
この経験から、顧客と二人三脚で仕事をする営業職に興味を持つようになりました。
御社の会社説明会で営業マンの皆さんが「顧客第一」の姿勢を持っていたことに非常に感銘を受け、私もこの会社でともに働きお客様のためになる仕事がしたいと感じました。
▼新卒者の法人営業の志望動機例②
私は努力の形が結果として現れるところに魅力を感じ、法人営業職を志望します。
学生時代に陸上部で短距離をしていたときに努力を重ねてタイムが伸びていくことが魅力でした。
たとえ0.1秒でも、ツライ練習や試行錯誤した結果が目に見えて現れることがとても嬉しく、夢中になりました。
御社の営業社員の方と直接お話しをして、営業職は担当顧客数も多く営業マン同士が切磋琢磨して契約を取っていくという姿がとても印象的でした。
私も御社の営業マンの方と切磋琢磨しながら成長していきたいと思っています。
ご縁があり入社が叶いましたら、陸上部時代のように努力を重ねて結果を出していきたいです。
【第二新卒向け】法人営業職の志望動機例
第二新卒の場合は求められるポイントが新卒者と少し異なります。
第二新卒の定義はハッキリとは決まっていないものの、《大学卒業後3年以内の人》や《新卒入社後数年働いた経験のある人》と定義づけている企業がほとんどです。
新卒者よりも即戦力を求められてしまうことが多いためしっかりと自己PRを作り込む必要があるでしょう。
▼第二新卒者の法人営業の志望動機例② ※サービス業界から法人営業への転職
2年間大手雑貨店チェーン店で勤務し、毎日訪れる老若男女のお客様を対応する中でさまざまなトラブル対応を経験しました。
入社間もない頃に接客が未熟だったこともあり、うまくお客様のニーズを汲み取る子ができずクレームをいただいてしまいました。
クレームが入ったことよりも自分がお客様の役に立てなかった、迷惑をかけてしまったということにとてもショックを受けました。
それ以降は接客技術を磨き常に相手の立場に立つ対応を心がけ、リーダーとして後輩育成も任せてもらうことができました。
この経験を活かしてさらに人の役に立てる仕事をしたいと思うようになり、お客様と真剣に向き合う仕事である営業職を志望しました。
御社の営業現場を拝見させていただき、お客様目線でニーズをしっかりと汲み取り的確な提案に繋げる姿は私の理想とする働き方であると感じました。
御社に入社することができましたら前職の接客ノウハウを活かしながら一人一人のお客様に寄り添う存在として求められる営業マンになり、活躍していきたいです。
法人営業への転職を考えている方向けの志望動機の書き方は
こちらで詳しくご紹介しています。
まとめ
新卒で法人営業の求人に応募する際の志望動機はまず仕事内容について理解し、どんな人材が求められているのか?
自分が入社したらどんな活躍ができるのか?ということをしっかりとイメージしましょう。
「条件が良かったからなんとなく・・・」という思いで作った志望動機は内容が薄くなり、採用されることは難しくなります。
とはいえ嘘をつくことは良くないので自分の素直な気持ちで志望動機を作ることが大切です。
本当にこの会社で働きたい!という強い気持ちがあれば自然と良い志望動機を作ることができるでしょう。
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