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区分再編前のマザーズ上場企業とは?時価総額ランキングTOP10社 東京証券取引所のマザーズは、成長力の高いベンチャー企業にフォーカスした株式市場です。マザーズ上場企業の中にはライフネット生命保険株式会社や株式会社メルカリなどの有名な企業も少なくありません。 その東証マザーズは2022年4月の再編によって新市場「グロース」に吸収され、マザーズに上場していた424社すべてがグロースへと移行しました。 今回の記事では東証マザーズとはどういうものだったのかに触れ、マザーズ時代の時価総額ランキングトップ10企業を紹介します。ベンチャー企業を法人営業のターゲットにするみなさんは、ぜひ参考にしてください。

東証マザーズとは?

区分再編前のマザーズ上場企業とは?時価総額ランキングTOP10社 東証マザーズとは、東京証券取引所が開設した新興企業向けの株式市場です。具体的には成長力の高いベンチャー企業を中心に構成されていました。単にマザーズと呼ばれることも多かった東証マザーズは、成長のポテンシャルが高い企業の資金調達の場となることを目的に、1999年11月に開設されました。 2022年4月の東京証券取引所の区分再編時点で合計424社あった東証マザーズ上場企業はすべて新市場グロースに移行しています。ほかにはジャスダック・グロースの36社もグロースに編入しました。  

東証マザーズの特徴

東証マザーズは、ベンチャーにとっては資金調達がしやすいと同時に、投資家にとっては成長力が顕著な企業に投資できる株式市場として認知されるようになりました。 上場基準に設立からの経過年数や業種、企業規模などの制限を設けない比較的自由度が高い市場でした。上場を申請してから実際に上場されるまでの期間も約2ヶ月で、東証一部や二部と比較して大幅に短く、新興企業にとって魅力がありました。 マザーズの上場審査は長期的に高い成長が見込めるかどうかが、ポイントでした。ただし、主幹事を務める証券会社の判断になるので、その証券会社で取引を行なう投資家の投資状況で判断が揺れる不安定な側面もあったのは事実です。  

東証マザーズ上場のメリット

東証マザーズ上場によるメリットはたくさんありました。 たとえば、マザーズ上場企業はユニークなビジネスで話題性が高くマスコミに取り上げられることが多く、新興企業にとって認知度を飛躍的に高めるチャンスとなっていました。認知度が高まれば​​優秀な人材の確保もしやすくなります。それ以前から働いていた社員にとっては、上場企業の仲間入りでモチベーション向上につながるでしょう。 また、株式市場を通して不特定多数の人から資金を調達でき、信頼性も上がるので銀行からの融資も受けやすくなります。上場前には到底できなかった大きな資金を調達すれば、大胆な戦略を実行して成長を加速させることが可能です。 ほかにも、上場審査に向けて内部管理体制の見直しを通して、経営の健全化が図れます。それら多くのメリットは、区分がマザーズからグロースになった現在でも生きています。  

東証一部への足がかりに

東証マザーズの上場企業は、一定の要件を満たせば東証二部や東証一部に市場を変更することができました。また、上場10年後には自動的に東証二部への上場か、東証マザーズでの継続上場かが選択できたのです。 東証マザーズが開設されてから2012年末までに294社が上場し、平均32億円の資金調達を上場時に行なっています。そのため規模もジャンルも多種多様な企業が上場し、東証一部上場への足がかりとしています。

元東証マザーズ上場企業の時価総額ランキングTOP10

区分再編前のマザーズ上場企業とは?時価総額ランキングTOP10社 元東証マザーズ(現グロース)上場企業の中での、時価総額ランキングのTOP10企業は以下のとおりです。(2022年2月15日時点)
  • ●第10位:872億円/サンバイオ株式会社 ●第9位:923億円/株式会社FRONTEO ●第8位:945億円/株式会社JTOWER ●第7位:1,013億円/弁護士ドットコム株式会社 ●第6位:1,031億円/Appier Japan株式会社 ●第5位:1,206億円/そーせいグループ株式会社 ●第4位:1,262億円/日本アセットマーケティング株式会社 ●第3位:2,237億円/freee株式会社 ●第2位:2,881億円/ビジョナル株式会社 ●第1位:5,630億円/株式会社メルカリ
個別にプロフィールを見ていきましょう。  

時価総額第10位:872億円/サンバイオ株式会社

東京都中央区明石町を本拠地としているサンバイオ株式会社は2001年に創業された、再生細胞医薬品の研究・開発・製造販売を行う元マザーズ上場企業です。米国食品医薬品局からの承認を得て臨床試験の実施も行っています。再生細胞事業で手がける医薬品は「量産化によりコスト低減が可能・有効な治療法が存在せず、患者数も極めて多い疾患を対象とする」のが強みです。 また、開発する医薬品の適応疾患拡大だけでなく日本・米国以外の地域での事業拡大も目指しています。 会社情報はこちら サンバイオ株式会社  

時価総額第9位:923億円/株式会社FRONTEO

東京都港区港南を本拠地としている株式会社FRONTEOは2003年に創業された、法的訴訟時の証拠保全等に関し、データの収集などを手がけている元東証マザーズ上場企業です。訴訟支援や不正調査を通じて発展させたデータ解析技術から人工知能「KIBIT」を開発し、人間の判断のサポートとして活用、AIによるソリューションを幅広い業種で展開しています。 また、eディスカバリ市場における、国や言語の違いによる不利益を解消する支援にも長けています。 会社情報はこちら 株式会社FRONTEO  

時価総額第8位:945億円/株式会社JTOWER

東京都港区赤坂を本拠地としている株式会社JTOWERは2012年に設立された、通信設備工事を行う元東証マザーズ上場企業です。オフィスビル等において、各携帯会社が個別に設置していたアンテナ・配線・中継装置の一本化工事を手がけています。 主要取引先は、JA三井リース株式会社・三菱UFJキャピタル株式会社などです。また、通信関連ソリューションの設計・開発も手がけます。ワンストップ体制で工事を行い、費用の削減を実現している点が強みです。 会社情報はこちら 株式会社JTOWER  

時価総額第7位:1,013億円/弁護士ドットコム株式会社

東京都港区六本木を本拠地としている弁護士ドットコム株式会社は2005年に設立された、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の開発および運営の主軸を手がける元東証マザーズ上場企業です。 また、「弁護士ドットコムLIFE」をはじめ「弁護士ドットコムニュース」や「CLOUD SIGN」の開発および運営も手がけ、企業法務ポータルサイト「BUSINESS LAWYERS」や「税理士ドットコム」などのサービスも手がけています。 会社情報はこちら 弁護士ドットコム株式会社  

時価総額第6位:1,031億円/Appier Japan株式会社

東京都港区愛宕を本拠地としているAppier Japan株式会社は2014年に設立された、人工知能搭載のプラットフォームを提供する元東証マザーズ上場企業です。 企業の経営課題の解決を支援するための最良の手段としてAIを採用し、クロスデバイスマーケティングを容易にすることに役立つとして、世界中の1,000以上のブランドと代理店にサービスを提供しています。 会社情報はこちら Appier Japan株式会社  

時価総額第5位:1,206億円/そーせいグループ株式会社

東京都千代田区麹町を本拠地としているそーせいグループ株式会社は1990年に設立された「慢性閉塞性肺疾患治療薬」など新薬の開発を行う国際的なバイオ医薬品企業グループである元東証マザーズ上場企業です。 Gタンパク質共役受容体を標的とする独自の技術で新薬の開発を手がけています。開発および販売に関する提携を通じ、慢性閉塞性肺疾患治療薬と緊急避妊薬の2種類の製品を手掛けています。 会社情報はこちら そーせいグループ株式会社  

時価総額第4位:1,262億円/日本アセットマーケティング株式会社

東京都江戸川区北葛西を本拠地としている日本アセットマーケティング株式会社は1999年に設立された、テナント賃貸や不動産管理等を行う元東証マザーズ上場企業です。主に全国各地において事業用収益物件や流通小売業の商業施設の閉鎖店舗を積極的に取得し、テナント企業へ賃貸しています。 また、エネルギーのコスト削減や省エネプランの提案等、建物管理のコンサルティング事業を強化し、新たな収益基盤の拡大にも取り組んでいます。 会社情報はこちら 日本アセットマーケティング株式会社  

時価総額第3位:2,237億円/freee株式会社

東京都品川区西五反田を本拠地としているfreee株式会社は2012年に設立された、ビジネスの各成長段階をサポートするサービスを提供する元東証マザーズ上場企業です。中小企業の経理業務を効率化する「会計フリー」や給与計算や労務管理をする「人事労務フリー」、税務申告書作成業務をする「申告フリー」などのシステムサービスを提供しています。 グローバルな投資家から出資を受けるなど広い視野のもと切磋琢磨し、世界レベルのクオリティを提供できることが強みです。 会社情報はこちら freee株式会社  

時価総額第2位:2,881億円/ビジョナル株式会社

東京都渋谷区渋谷を本拠地としているビジョナル株式会社は2020年に設立された、グループ会社の経営支援を手がけている元東証マザーズ上場企業です。 グループ会社には転職サイトを運営する株式会社ビズリーチや、ITエンジニア向けの転職プラットフォームを運営する株式会社BINAR、事業継承M&Aプラットフォームを運営するビジョナル・インキュベーション株式会社などがあります。 会社情報はこちら ビジョナル株式会社  

時価総額第1位:5,630億円/株式会社メルカリ

東京都港区六本木を本拠地としている株式会社メルカリは2013年に設立された、フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用を手がけている元東証マザーズ上場企業です。 「捨てる」をなくすために、個人間で簡単かつ安全にモノを売買できるフリマアプリ「メルカリ」を日本とアメリカで展開しています。破壊的創造を目指し大胆にチャレンジし、数多くの失敗から学んでいくことを心掛けている企業です。 会社情報はこちら 株式会社メルカリ  

まとめ:東証マザーズ上場企業はグロース市場へ!

区分再編前のマザーズ上場企業とは?時価総額ランキングTOP10社 東京証券取引所の再編によって、元東証マザーズ上場企業はすべてグロース市場に移行しました。いずれも新興企業として成長が見込まれる企業群です。法人営業担当のみなさんは、そんな元東証マザーズ上場企業に有効な提案を練り上げ、営業アプローチをかけてください。 なお、法人データを無料で毎月100社までダウンロードできるBIZMAPSは、さまざまな属性や条件で企業を検索できます。営業戦略を確立するために、ぜひお気軽にご利用ください。 ▼日本最大級の企業DB【BIZMAPS】で営業対象企業を探す▼ ▼法人営業向けの、さまざまな業種の特集記事はこちらです。 東証一部が消えた?区分再編の背景を解説!元東証一部上場の企業一覧 東証一部からプライム市場への移行基準未達企業一覧【法人営業向け】 大手不動産会社売上ランキング&法人営業担当者のための優良企業一覧 【法人営業向け】コロナ禍の業績回復を支援しよう!貸切バス会社一覧 【法人営業担当必見】非破壊検査会社の現状と将来!首都圏の会社一覧 マスコミ・出版業界の仕事内容とは?業界で活躍する上位10社を紹介!

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