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 メガネレンズメーカーとは?市場の動向と代表的な企業を紹介 かつてメガネは視力矯正のためのものでしたが、近年ではファッションの一部という考え方も一般化しています。また、デジタルデバイスに長時間向き合う人のためにブルーライトカットレンズのニーズが増えたりなど、時代を反映した商品が開発されています。 今回の記事では、法人営業担当のみなさんに向けて、営業アプローチの参考となるようメガネレンズメーカーの業界動向、課題などをわかりやすく解説し、主な企業のプロフィールを紹介します。

メガネ市場の近年の動向

 メガネレンズメーカーとは?市場の動向と代表的な企業を紹介 メガネ業界は従来、卸売業者を介してメガネ販売店がユーザーの元へ商品を届けるのが一般的でした。 しかし近年増えているのは、レンズメーカーもしくは自社工場を持つメガネ販売店が、メガネの企画から製造、販売まで自己完結するビジネススキームです。このスキームの企業は、中間マージンを排除することで価格優位性を武器にして躍進しています。

ロープライスメガネの台頭

SPA(製造小売)型メガネ企業の「JINS」や「Zoff」など、ロープライスのメガネをウリとする企業が増え、1990年代はおおむね3万円程度の単価だったメガネが、2000年代後半以降は普通に5,000円から1万円前後で選べるようになりました。 メガネ業界全体で低価格化が進むほか、アパレルショップや雑貨点でもサングラスやファッショングラスが低価で販売されています。

コロナ禍が生んだ市場

メガネ市場はブルーライトカットメガネのヒットなどもあり2010年代中頃からコロナ禍までは好調が続きました。しかし2020年の前半は。新型コロナ感染症の急拡大で一時的には落ち込みます。 しかし、リモートワークの増加や外出制限などにより、消費者のデジタルデバイスに向き合う時間が急増したためにブルーライトカットメガネがあらためて評価され、再注目を浴びました。 また手元が見やすい「近近レンズ」やマスク映えのためのファッションアイテムとしての購入など、コロナ禍が生んだ新たな市場によってメガネ業界はコロナ禍の下でも好調な企業も少なくありません。

メガネ業界の抱える課題

 メガネレンズメーカーとは?市場の動向と代表的な企業を紹介 日本では現在、多くの業界がECサイトによるネット販売に力を入れています。ネットでの販売チャネルが確立している企業は、コロナ禍でもネットでの売上が店舗のマイナスを補填している場合が多いです。 しかし、メガネというアイテムはECサイトでの販売が難しいという問題を抱えています。本来、健康もしくは身体に関わる商品なので、視力検査が必要なのでECサイトでの販売に向いていません。 企業によっては眼科医院で視力検査を受けることを推奨し、ECサイトで度数を選択して購入できるシステムで対応しています。とはいえフレームの微調整の対応は実店舗でしかできないので、ECサイトの展開が困難であることが、メガネ業界の抱える大きな課題です。 法人営業でメガネレンズメーカーをターゲットとして視野に入れる場合には、ECサイトでの販売を促せるような切り口の提案などが、新規開拓の突破口になるでしょう

代表的なメガネレンズメーカーを紹介

 メガネレンズメーカーとは?市場の動向と代表的な企業を紹介 代表的なメガネレンズメーカーは以下のとおりです。 ●株式会社ニコン・エシロール ●東海光学株式会社 ●HOYA株式会社 ●セイコーオプティカルプロダクツ株式会社 ●株式会社レブラ ●株式会社インターメスティック ●株式会社ネクサス ●株式会社サンルックス ●カールツァイスビジョンジャパン株式会社 ●マリビジョン株式会社 ●HOLTジャパン株式会社 ●株式会社イトーレンズ ●株式会社青山光学 ●株式会社アサヒオプティカル ●有限会社れんず屋 ●株式会社ニデック ●株式会社コンベックス ●株式会社ホプニック研究所 ●株式会社サクサン ●伊藤光学工業株式会社 ●株式会社加藤八 ●株式会社プレスビー それぞれのメガネレンズメーカーのプロフィールを見ていきましょう。

株式会社ニコン・エシロール

東京都墨田区両国に本拠地を構える株式会社ニコン・エシロールは、2000年に設立されたメガネレンズと関連商品の開発・製造・輸入・販売・流通・サービスの提供を行うメガネレンズメーカーです。 併せて補聴器の開発・製造・輸入・販売・流通・サービスの提供も行っています。株式会社ニコンと提携して設立されており、研究開発・製造・販売のあらゆる面で相乗効果を発揮している点が強みです。 株式会社ニコン・エシロール

東海光学株式会社

愛知県岡崎市恵田町下田に本拠地を構える東海光学株式会社は、1957年に設立されたメガネレンズの製造、販売などを行うメガネレンズメーカーです。 創業以来、豊富な経験と確かな技術力でメガネレンズ専門メーカーとして邁進しています。レンズの素材開発から設計、施工、販売まで一貫体制で生産しており、最新鋭の技術を盛り込んでいます。 東海光学株式会社

HOYA株式会社

東京都新宿区西新宿に本拠地を構えるHOYA株式会社は、1944年に設立された眼鏡・コンタクトレンズの製造等を行うメガネレンズメーカーです。ヘルスケア事業としてメガネレンズの製造・販売を展開し、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」の運営も行います。 メディカル事業として医療用内視鏡、自動内視鏡洗浄装置、腹腔鏡手術器具の開発を展開。日本国内での収益よりアジア・オセアニアでの収益が高い企業です。 HOYA株式会社

セイコーオプティカルプロダクツ株式会社

東京都中央区日本橋箱崎町に本拠地を構えるセイコーオプティカルプロダクツ株式会社は、1996年に設立されたセイコーグループの会社で、メガネレンズ・フレーム、その他眼鏡関連商品の企画から販売まで手がけるメガネレンズメーカーです。 取り扱い製品は、近視・遠視・乱視用のレンズ、累進屈折力レンズ製品、フレーム各種など多岐に渡り、海外へも販売を展開しています。 セイコーオプティカルプロダクツ株式会社

株式会社レブラ

東京都台東区竜泉に本拠地を構える株式会社レブラは、光学レンズの研究から開発および製造、OEM製造の受託などを手がけるメガネレンズメーカーです。多様化する生活において、見やすさと心地よさを追求した視感と視力の最適化の実現を目指してレンズの研究開発に努めてきました。 特殊加工を施すことにより短波長光を軽減させることに成功し、まぶしさや眼精疲労を和らげ、ドライアイの予防や改善、コントラストの向上などが期待できる次世代型のレンズ「M-POS」を市場に提供しています。 株式会社レブラ

株式会社インターメスティック

東京都港区北青山に本拠地を構える株式会社インターメスティックは、1993年に設立された眼鏡、コンタクトレンズ販売の「Zoff」を運営する企業です。メガネレンズ、眼鏡フレーム、サングラスの製造販売および輸出入を行うとともに、眼鏡およびコンタクトレンズのケース、クリーナーその他の付属品の製造販売および輸出入も行っています。 店舗の販売のみではなく、オンライン上での通販も運営しており、低価格・高品質の商品を展開しています。 株式会社インターメスティック

株式会社ネクサス

東京都江東区青海に本拠地を構える株式会社ネクサスは、2011年に設立された医療機器の輸入および製造・販売を行う企業です。メガネレンズやカラーコンタクトレンズの開発・製造・輸入、眼鏡フレーム・老眼鏡の開発・製造・販売を行っています。 カラーコンタクトレンズの卸・販売・OEMに対応し、主要取引先は、株式会社ビューフロンティア、株式会社アルトレード、株式会社ファミリーマート、株式会社東京堂、イオンリテール株式会社などです。 株式会社ネクサス

株式会社サンルックス

福井県鯖江市丸山町に本拠地を構える株式会社サンルックスは、1978年に設立された医療機器の製造販売をおこなう企業です。主にプラスチックメガネレンズの製造販売とプラスチック偏光レンズ、プラスチックサングラスレンズの製造販売を手がけます。 100%メイドインジャパンにこだわった世界最高品質のプラスチックレンズを、世界50か国に提供して実績と信頼を得ています。 株式会社サンルックス

カールツァイスビジョンジャパン株式会社

福井県鯖江市丸山町に本拠地を構えるカールツァイスビジョンジャパン株式会社は、メガネレンズの製造・販売・輸出入を手がけるメガネレンズメーカーです。 ドイツのレンズメーカー「Carl Zeiss Vision」の日本法人として、「PURE VIEW」シリーズをはじめとする単焦点レンズや、超低反射ブルーライトカットレンズを取り扱っています。 カールツァイスビジョンジャパン株式会社

マリビジョン株式会社

大阪府大阪市阿倍野区西田辺町に本拠地を構えるマリビジョン株式会社は、1992年に設立された国内におけるメガネレンズの販売・企画・技術開発、海外市場へのOEM供給を行うメガネレンズメーカーです。 眼鏡フレームのデザイン・企画・開発・国内OEM販売、海外製メガネレンズ・フレームの輸入も行っています。さらに、サーフボードやボディボード、スノーボードなどのスポーツ用品の販売も手がけています。 マリビジョン株式会社

HOLTジャパン株式会社

東京都中央区日本橋茅場町に本拠地を構えるHOLTジャパン株式会社は、2009年に設立されたメガネレンズ等の製造、販売を行っているメガネレンズメーカーです。 日本国内の大型眼鏡小売チェーン店にメガネレンズの販売を行うことを目的として、設立されました。レンズの種類は、両面複合設計を始め、両面シンクロ累進設計や内面累進設計など幅広く取り扱っています。 HOLTジャパン株式会社

株式会社イトーレンズ

埼玉県川口市宮町に本拠地を構える株式会社イトーレンズは、1982年に設立されたメガネレンズの製造と加工および、販売を行うメガネレンズメーカーです。 メガネ・メガネレンズの専門メーカーとして、独自の受注・生産システムを開発しました。受注から製造・検査ならびに発送までを一貫して行えることが強みです。「単焦点レンズ」「累進レンズ」「二重焦点レンズ」等を取扱っています。 株式会社イトーレンズ

株式会社青山光学

福井県鯖江市丸山町に本拠地を構える株式会社青山光学は、1977年に設立されたメガネレンズ加工を行っているメガネレンズメーカーです。 NC5軸加工機を活用してメガネレンズ加工をはじめ、樹脂や木材などの精密機械加工も合わせて行っています。1個の試作制作だけでなく、小ロット・大ロットに関わらず量産品まで対応が可能です。 株式会社青山光学

株式会社アサヒオプティカル

福井県鯖江市下河端町に本拠地を構える株式会社アサヒオプティカルは、1980年に設立されたメガネレンズなどの製造販売をおこなうメガネレンズメーカーです。 プラスチックおよびガラス医療用光学レンズや硬質加工レンズ、紫外線吸収レンズなどの製造販売や輸出入をおこなっています。 株式会社アサヒオプティカル

有限会社れんず屋

東京都新宿区市谷台町に本拠地を構える有限会社れんず屋は、2003年に設立されたメガネレンズ・フレームの加工販売を行うメガネレンズメーカーです。日本初の「メガネレンズの専門店」として、顧客の目の状態とニーズに合ったレンズを提案しています。 単焦点・遠近両用といった一般的なレンズをはじめ、紫外線カット・ルテイン保護・ブルーライトカット・耐衝撃性能・高性能光学愛プロテクションなど、高い機能性と付加価値を持ち合わせたレンズを取り揃え、快適な生活・仕事・趣味をサポートしています。 有限会社れんず屋

株式会社ニデック

愛知県蒲郡市拾石町前浜に本拠地を構える株式会社ニデックは、1971年に設立された医療分野・メガネ機器分野・コーティング分野に関する事業を行っている企業です。日本各地に営業拠点を置き、海外にも拠点を置いています。 眼科医向けの手術装置・検査診断装置・電子カルテ・診療支援・眼内レンズ・メガネ店向けの検眼機器・測定機器・メガネレンズ・光学部品・フィルターのコーティング加工、設計・開発・製造・販売・修理・輸出入などを行っています。 株式会社ニデック

株式会社コンベックス

福井県鯖江市丸山町に拠点を構える株式会社コンベックスは、1963年に設立された光学・メガネレンズの製造販売を行っているメガネレンズメーカーです。サングラスレンズや偏光レンズ、視力補正レンズまですべてのメガネレンズの設計から製造、仕上げまでを、自社一貫で行っています。 液晶画面と同様の最新生産方法により、偏光度と透過率に優れた高性能レンズの開発に成功した企業です。レンズとのマッチングを重視したフレームの生産も自社で行っています。 株式会社コンベックス

株式会社ホプニック研究所

福井県鯖江市下野田町に本拠地を構える株式会社ホプニック研究所は、1988年に設立された各種レンズの製造販売を行っているメガネレンズメーカーです。メガネレンズの製造を中心にサングラス用調光レンズの販売に力を入れている点が特徴です。 メガネの上から取り付け可能なオーバーグラス、およびクリップオンの生産も請け負っています。そのほかに、病気やけがなどで低下した視力を補助するロービジョンの販売も行っています。 株式会社ホプニック研究所

株式会社サクサン

埼玉県川越市砂新田に本拠地を構える株式会社サクサンは、1978年に設立されたメガネ・サングラスの製造・販売の企業です。屋外でのスポーツや夜間の運転、PC作業などに適し、眼精疲労予防に用いられる、目に優しいネッツペックレンズを開発、コーティング技術で特許を取得しています。製造業での検査ラインにも採用されています。 ミドリ安全・青山眼鏡・カタログハウスなどが主要な取引先です。 株式会社サクサン

伊藤光学工業株式会社

愛知県蒲郡市宮成町に本拠地を構える伊藤光学工業株式会社は、1957年に設立されたメガネレンズメーカーです。 光学製品メーカーとして、メガネレンズのコーティング、コンタクトレンズの製造を日本で初めて実用化した企業として知られています。現在も光学製品の総合メーカーとして、レンズコーティング技術に関する事業を行っています。 伊藤光学工業株式会社

株式会社加藤八

福井県鯖江市吉江町に本拠地を構える株式会社加藤八は、1983年に設立されたメガネのレンズやフレームの製造加工を行っているメガネレンズメーカーです。 レンズ加工やレンズ成形を中心に手がけています。また真空蒸着加工や染色・ハードコート、スクリーン印刷などの加工も行っています。その他、フレーム成形やインクジェット印刷、エンボスプリント加工なども手がけており、オリジナルの眼鏡を製造しています。 株式会社加藤八

株式会社プレスビー

神奈川県川崎市麻生区百合丘に本拠地を構える株式会社プレスビーは、2018年に設立されたメガネレンズの製造販売および輸出入業を行うメガネレンズメーカーです。 物体に対し片眼ずつ焦点を合わせることが可能な「アルバレス・デュアルレンズ」など、度数調節可能なメガネの開発および販売をリードしています。世界中の人々に視力補正の手段を提供し、人々の生産性向上や潜在能力の発揮に貢献している点が強みです。 株式会社プレスビー

まとめ

メガネレンズメーカーはコロナ禍でもビジネスチャンスが生まれた業界であり、新たなニーズを掴んだ企業は業績を拡大しています。ポストモダンの時代には、まだまだ新しい発想から市場性が生まれそうな業界といえるでしょう。 法人営業担当者のみなさんはここで紹介した情報を参考に、メガネレンズメーカーに斬新な視点の提案を打ち出して大いに新規開拓を展開してください。 なお、無料で毎月100社まで企業情報をダウンロードできるBIZMAPSは、さまざまな検索条件を駆使してお目当ての企業を検索できます。法人営業の新規拡大戦略を構想するために、ぜひお気軽にご利用ください。 ▼日本最大級の企業DB【BIZMAPS】で企業を探す 法人営業向けの特集記事はこちらです。 身辺警護のニーズは増加傾向にある?4号を手がける大手と中小 雛人形業界の近年の市場動向とは?代表的な雛人形メーカーを紹介 法人営業のチャンス!ハムメーカーの混戦状況と代表的な企業一覧 ゲーム業界の市場動向と課題とは?代表的なゲームデベロッパーを紹介 教育コンサルタントとは?企業向け市場の動向と大手の企業社を紹介

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