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「第一印象は最初の3秒で決まる」 「人は見た目が9割」 と言われるように、パッと見の印象はとても重要です。 人の印象を決定づけるものとして知られている「メラビアンの法則」によると、人と対面した時に相手に与える影響は、見た目55%、声の大きさやトーン38%、話しの内容はわずか7%。 なんと、外見や音による感覚的な部分が、9割を占めています。 つまり、見た目の印象を上げれば、相手に受け入れてもらいやすくなり、話しに耳を傾けてもらえる可能性が高まるのです。 営業で効果を上げるためには、ビジネスにふさわしい身なりをし、瞬間的に「信頼できそう」「仕事ができそう」「誠実そう」と思わせる必要があります。 この記事では、営業職として活躍するためのスーツやアイテム選び、着こなし方、コーディネートを紹介します。

営業力を上げるスーツ選びとコーディネート

お客様と会う機会が多い営業職は、相手に与える印象が会社のイメージや信用に関わってきます。 見た目の好感度を上げる工夫が必要です。 そのために重要なのは、スーツをきちんと着こなすこと。 色やデザイン、コーディネートに気を配り、戦略的に外見をコントロールします。 装いをイメージアップすることが、信頼を勝ち取り、営業力を上げるキーポイントです。  

スーツはフィット感で選ぶ

仕事ができる営業マンは、スーツをきれいに着こなします。 見た目の印象が仕事に影響を及ぼすことを知っているからです。 では、スーツを美しく着るためには、どうすれば良いのでしょうか? 一番重要なのはフィット感です。 体に合ったスーツを着るだけで、きちんと感やセンスの良さがアピールできます。 試着する際には、以下9つのポイントをおさえておきましょう。   ●スーツの肩幅と自分の肩が合っている。肩をつまんだ時に1㎝ほどゆとりがある。 ●ボタンが無理なく留まる。 ●背中の生地が余り過ぎていたり、不自然なシワがない。 ●腕周りがジャストサイズで、脇下がきつくない。 ●腕をおろした状態で、スーツの袖からワイシャツが1cmほど出ている。 ●着丈は、ヒップがちょうど隠れる程度の長さ。 ●パンツのウエストは、ほどよいゆとりがあり、ベルトなしでも落ちてこない。 ●パンツのヒップ部分に適度なゆとりがある(ゆる過ぎるとタテ方向にシワができる) ●パンツの裾は、靴の甲に触れるくらい。目安はヒールの上端から3~4cm。  

スーツはベーシックな無地や柄を選ぶ

スーツで一番応用範囲が広いのは、無地です。 シャツやネクタイに柄を持ってきてもコーディネートしやすいため、何かと出番が多くなります。 色の濃淡や、季節に合わせた素材で数着持っておくと便利です。 柄のスーツは、派手にならないよう、ビジネスにふさわしい上品さのあるものを選びます。 おすすめは以下2種類です。

ストライプ柄

ペンシル、ピン、チョーク、シャドーストライプなど、ラインの間隔によってさまざまな種類があります。 ビジネスシーンに適した細めのストライプは、品良くスタイリッシュなイメージです。 信頼感や誠実な印象を与えることができます。

チェック柄

無地やストライプ柄と比較すると、カジュアルな印象です。 ダークカラーやシックな色合い、グレンチェックや千鳥格子のような伝統的な柄を選べば、ビジネスにふさわしく、おしゃれな装いに。  

スーツの色で印象を変える

人の印象を決定づける大事な要素の一つがです。 特に体を覆う面積が多いスーツは、イメージ作りの大事な要素を担っています。 上手に色を利用して、見せたい自分を演出しましょう。

ネイビー

ビジネスの定番といえば、どんなシーンにも対応できるネイビー。 知的で信頼感を与える色です。 冷静な雰囲気を醸し出すことができるため、誠実さを伝えたい時や、初対面の人に会う時におすすめです。

ブライトネイビー

明るめの青が魅力的なブライトネイビーは、フレッシュで活動的なイメージ。 深い色味のネイビーと比べると親しみやすい印象ですが、トーンが明るくなるとカジュアル感が増すので、要注意です。

グレー

明るく清潔感のあるグレーは、ネイビーよりもスタイリッシュ。 色は、濃くなるほどフォーマル感が強くなり、明るくなるほどやわらかい印象です。 シーンに合わせた色選びをしましょう。  

ワイシャツは白と薄いブルーが基本

ビジネスシーンで着用するワイシャツは、ベーシックなブルー系が基本です。 最近はそれ以外の色を着る人が増えていますが、それぞれの色が相手にどんな印象を与えるかを考えて選びましょう。

白いワイシャツ

ビジネスの定番といえば白いワイシャツ。 清潔感があり、どんな色のスーツやネクタイとも合わせることができます。 営業マンとしては、数枚持っていたいアイテムです。 特に紺やダークグレーのような濃い色のスーツと合わせると、コントラストが際立ち、白いワイシャツがより爽やかに映えます。

薄いブルー系ワイシャツ

薄いブルー系のワイシャツは、清潔感と爽やかさを感じさせます。 ネイビーやグレーのスーツとの相性が良く、白いワイシャツよりも堅苦しさがありません。 おしゃれ感がありながらも、ビジネスに対応できる色です。

ピンク系ワイシャツ

やさしい雰囲気や、親しみやすさを感じさせるピンク系のワイシャツは、グレーのスーツと相性が良く、ビジネスシーンで着用する人が増えています。 ただし、白や水色に比べるとカジュアルな印象が強いため、大事な商談では着用を控えましょう。 また、濃いピンクは派手な印象になるため、ビジネスシーンではNGです。

ネイビーワイシャツ

ネイビーはオフィスカジュアルでの着用に限られますが、堅実で知的な印象を与えます。 ノーネクタイでもさまになり、体が引き締まって見える効果があります。  

ネクタイは色と柄にこだわる

ネクタイは、スーツの印象を左右する重要なアイテムです。 柄は流行によって移り変わるため、まずは長く使える定番色、定番柄をそろえておくことをおすすめします。

無地(ソリッド)

襟元がシンプルにまとまる無地は、柄のスーツでも合わせやすく、幅広いコーディネイトに対応できます。 数色揃えておくと重宝します。 定番色は、ネイビー。 信頼感や知的なイメージを与えるため、目上の人に会う時や契約時に適しています。 また、冷静さを伝えることができるので、クレーム対応時にも最適です。 グレーは、上品で穏やかな雰囲気。警戒心を抱かれにくい効果があります。 様々な色と相性が良く、周囲の色を引き立てる万能カラーです。 茶色は堅実で真面目なイメージ。 落ち着きを感じさせ、場の雰囲気を緩和させる効果があります。 赤は積極的で情熱的。購買欲を高める色とされています。 相手にやる気や熱意を伝えたい時、プレゼンテーションの時などに適しています。

ストライプ柄

ストライプは、線の幅によって印象が変わります。 細い線は繊細で知的に、太い線は堂々として見えます。 ストライプ柄のスーツやシャツと合わせる場合には、ネクタイの線の幅を他のアイテムと変えることで、メリハリの効いたコーディネートに仕上がります。

チェック柄

チェック柄は、ストライプと比べるとカジュアルなイメージです。 落ち着いた色柄を選び、商談の場では控えることをおすすめします。

ドット(水玉)柄

大きい水玉は少しくだけた印象です。 小さい水玉は、ビジネスシーンでも使いやすく、他の柄との相性をあまり気にすることなくコーディネートできます。 ▼あわせて読みたい 営業マンのツーブロックは問題ない?ビジネスに適した髪型とは 営業マンの坊主頭は社会人として失格?印象を上げるポイントとは  

営業女性のスカート選び

ビジネススーツのスカートは、ウエストに少しゆとりがあるものを選びます。 ジャストサイズは細く見えてきれいですが、長時間のデスクワークでお腹が圧迫されてしまうと快適に過ごせないからです。 スカートをはいた時にウエスト周りに横ジワが寄ったら、サイズが小さい合図。ワンサイズ上を選びます。 また、ファスナー止まりの位置がヒップの一番高いところにあると、シルエットがきれいです。 丈は、膝丈や膝より下で長すぎないように。 外回りで歩くことを考慮し、足さばきの良いデザインや軽めの生地を選ぶと、気持ちよく履き続けることができます。  

営業マンの春夏コーデ

春は明るめな印象を心がけ、夏は快適に過ごせるよう、素材感にこだわってコーディネートします。 ウールやサマーウール(羊毛)、モヘア、コットン(綿)、リネン(麻)などが、通気性に優れているため、この季節にピッタリです。  

明るめネイビースーツで軽やかに

春夏は、爽やかで誠実な印象のブライトネイビースーツがおすすめ。 清潔感のある白いワイシャツはもちろんのこと、ブルー系のワイシャツとも合わせやすく、おしゃれに着こなせます。 また、どんな色のネクタイでも合わせやすいので、コーディネートが難しくありません。 同系色のブルーを合わせると知的でクールに、グリーンやピンクを合わせると軽やかでやさしい雰囲気にまとまります。 ナチュラルなコットン素材を選んで、より春夏らしさを高めましょう。  

ライトグレーのスーツでおしゃれ感をアップ

ライトグレーのスーツは、全体の印象を明るくしてくれます。 靴をブラウン系にすると足元が軽やかに、黒い靴を合わせると統一感が生まれます。 女性は、インナーや靴、バッグを白にして、軽やかに仕上げると、女性らしさが際立ちます。  

定番のスプリングコートを合わせる

春は、朝晩の寒暖差が激しいため、肌寒く感じることがあります。 そんな時に役に立つのがスプリングコート。 スーツの上に着るため、明るめのベージュやネイビーが合わせやすくておすすめです。  

営業マンはクールビズでもジャケット着用

クールビズを取り入れる企業が増え、ジャケットを着用しなかったり、ノーネクタイで出勤する人が増えてきました。 しかし、営業マンはジャケットを手放してはいけません。 取引先を訪問する際は、ネクタイを締め、ジャケットを羽織り、きちんと見えるよう身なりを整えます。 外回り中は、手にジャケットを持っていれば大丈夫です。 暑さを軽減しながら、いざという時に対応できるよう準備をしておきます。  

営業女性の春夏コーデ

パステルカラーやベージュ、ホワイトなど、淡い色のスーツを中心にまとめると春らしいコーディネートに。 軽やかな素材のブラウスや、ギャザーやプリーツなどのふんわりした雰囲気のスカートで季節感を上げましょう。 女性らしさや親しみやすさが増して好印象です。 夏は、透け感や露出に要注意。 薄手の素材や胸元が開いているトップスには、インナーを着用し、ノースリーブを着る場合には上着を羽織ります。 また、ボディラインがくっきり見えるものは避けましょう。 春夏を通して活躍するのは、白いジャケットです。 どんな色でも合わせることができ、コーディネートが爽やかにまとまります。 顔周りを明るく見せてくれる効果があるので、暗い色味のインナーを着る時にもおすすめです。  

営業マンの秋冬コーデ

寒いシーズンは、暖かみのある素材を取り入れましょう。 特に冬は、風合いが独特なフランネルやツイードのスーツ、ウールのネクタイなどを合わせると、季節感のあるスタイルに仕上がります。  

スリーピースのスーツを取り入れる

ジャケット、ベスト、パンツの3点が全て同じ素材で作られているスリーピースは、統一感があり、防寒性があります。 ジャケットを脱いでもさまになり、ボタンを外してもだらしなく見えません。 貫禄が出るので、自信があるように見せたい、大人っぽくみせたい、そんな場合にもおすすめです。  

ダークカラーのスーツには差し色を添える

全体的に暗いトーンになりがちな寒い季節。 一年を通して出番が多い、定番のネイビーやダークカラーのスーツには、差し色でアクセントを添えます。 セーターやカーディガンに明るい色を取り入れたり、手袋やマフラーを柄物にすると、コーディネートが重たくなりません。  

営業女性の秋冬コーデ

営業女性は、男性に比べると比較的自由度が高いおしゃれが楽しめます。 シャツの下にタートルネックセーターを合わせたり、スカーフを巻いたり、パンプスやバッグに明るい色を持ってきたり、色を足しながら防寒対策ができます。 ファーやタイツは寒い時期に活躍するアイテムですが、ビジネスシーンではデザインや色を控えめに。 上品に見せることが大切です。  

まとめ

売れる営業マンは、見た目に力を注いでいます。 相手に悪い印象を与えると、仮にトーク力があったとしても内容が上手く伝わらず、商談がうまく進まないからです。 ビジネスにふさわしい、きちんとした服装ができるようになると、印象が上がり、人間的な魅力が高まります。 それは、自分の自信につながり、仕事に対しての意識やモチベーションに大きく影響してきます。 仕事のチャンスは、服装を変えることでつかみ取ることができます。 できる限り気を配り、信頼される営業マンを目指しましょう。 ▼あわせて読みたい 営業スーツにリュックはマナー違反?選び方のポイントとは 営業マンは会社の「顔」容姿の悪い人は営業に不利?

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