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同じ商品やサービスを売っているのに、周りと比べて営業成績がなかなか伸びない……と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そのようなときは人と比べず、営業成績アップのために自分が出来ることを探していきましょう。
今回ご紹介するのは、営業成績アップのために勉強するべきことや役に立つ資格についてです。勉強方法やコツについても解説しますので、成果を上げたい営業職の方はぜひ参考にしてください。
成果を出すために営業が勉強すべきこととは
成果を出している営業は、一体どのようなことを勉強しているのでしょうか。ここでは次の6つについて解説していきます。
1.ビジネスマインド
2.第一印象を良く見せるテクニック
3.自社商品・サービスについての知識
4.競合他社の商品・サービスの知識
5一般常識やトレンド
6.心理学
1.ビジネスマインド
ビジネスマインドとは、仕事に対する姿勢や考え方のことです。どれだけトークや知識を磨いたとしても、根底にある考え方が間違っていればなかなか成果は出ないでしょう。
成果を出している人は「売りたい」とは考えません。自分の利益ではなく、顧客の利益を第一に考えています。「役に立ちたい」という気持ちを持って、顧客に有益な情報を提供することが大切です。
このようなビジネスにおける根本的な考え方を勉強することで、さまざまな経験や知識が活きてきます。
2.第一印象を良く見せるテクニック
営業で最も大切なのが、第一印象です。どれだけ営業トークが上手くても、見た目で不快感を持たれてしまうと台無しになります。服装・髪型・靴など、顧客に好印象を持ってもらう身だしなみとはどのようなものなのかを勉強しなければなりません。
また業界や担当者の年齢によっても、好まれる服装は変わります。客先に応じて適切な服装を選べるようバリエーションを増やしておきましょう。
3.自社商品・サービスについての知識
自社の商品やサービスについて、顧客からどんな質問をされても応えられるだけの知識が必要です。
知識が豊富であればあるほど「自分が知りたいことを教えてくれる」と思ってもらえて、顧客からの信用を得やすくなります。商品やサービスだけでなく、業界のあらゆる知識を勉強して身につけましょう。
4.競合他社の商品・サービスの知識
自社だけでなく、競合他社の商品やサービスについて知っておくことも重要です。
たとえば、現在は競合他社の商品を使用している顧客にアプローチをすることもあるでしょう。そのようなときに自社の商品と比較してどのような違いやメリットがあるのか明確に説明できなければ、わざわざ別の商品に乗り換えようとは思いません。
他社についても徹底的に勉強して、知識を得ておきましょう。
5.一般常識やトレンド
顧客との会話は、商品やサービスの話だけではありません。アイスブレイクのために雑談を交わすこともあるでしょう。そのようなとき、話題についていけないと「勉強不足だな」と顧客に思われてしまうかもしれません。
一般常識やトレンドなどをおさえておけば、どのような相手とでも会話を盛り上げることができます。また時事ネタや雑学などもチェックしておくと、会話の引き出しを多く持ててさらに打ち解けやすくなるはずです。社会人として知っておくべきことは漏らさずにチェックしておきましょう。
6.心理学
営業の仕事は顧客、つまり人との会話がメインです。「人」を知る心理学を勉強しておくと、顧客の心をつかむポイントがおさえられます。
同じ内容を話すにしても、順序や言葉の選び方ひとつで相手の反応はまったく違うものになります。心理学を勉強して営業トークに利用していけば、話をより効果的に顧客へ伝えられるでしょう。
営業力アップに役立つ資格
次に、営業力アップに役立つ資格を5つご紹介します。どの資格も持っておいて損はないので、出来そうなものからチャレンジしてみてください。
1.マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
2.営業士
3.ビジネス実務法務検定
4.中小企業診断士
5.TOEIC
1.マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトが提供するオフィスソフトのスキルを証明する資格です。WordとExcelには一般レベルの「スペシャリスト」と上級レベルの「エキスパート」があります。
営業の仕事は顧客との商談だけではなく、提案資料の作成なども含まれています。ビジネス文書を作成する機会も多いので、オフィスソフトのスキルは必須と言ってもいいでしょう。使いこなせるようになれば効率もアップするので、勉強しておいて損はありませんよ。
2.営業士
営業士とは日本営業士会認定の、マーケティング・セールスのスペシャリストのことです。初級、上級、マスターの3つのレベルがあります。
検定に合格すれば、営業職に必要な基礎知識やマーケティング、プレゼンテーションなどが身についていることを証明できます。初級は基本的な営業知識、上級は営業の管理業務や指導、マスターはマーケティングやマネジメントに関する高度な専門知識が問われます。
上級やマスターは管理職や幹部レベルの知識が必要となるため、昇給や昇格のタイミングなどで新たなレベルにチャレンジしてみましょう。
3.ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定とは、ビジネスにおける法務や総務、営業、人事、販売などの部門において必要な法律の知識習得を証明する検定です。3級・2級・1級があり、2級以上は管理職レベルの知識が求められます。
ビジネスの現場で、法務知識は非常に重要なものです。定めるべき内容を契約書に盛り込んでいなかったためにトラブルに発展するケースもあります。正しい法務知識を身につけておけば、トラブルやリスクを回避して会社への損害を防げるでしょう。
4.中小企業診断士
中小企業診断士は中小企業の経営課題を診断し助言を行なうことができる国家資格で、一次試験と二次試験があります。合格率は3~8%と言われている難関資格です。資格取得をして名刺に記載しておけば、それだけで言葉に説得力が出ます。
また合否に関わらず、勉強をするだけでもマーケティングのほか経営計画や事業計画に関する知識が身につきます。自社製品のセールスだけでなく包括的なアプローチが可能になり、顧客からの信頼感もアップするでしょう。
5.TOEIC
母国語が英語ではない人を対象にした、英語のコミュニケーションとビジネス能力を検定する試験です。合否はなく、満点990点のうち何点取れるかで能力を測ります。一般的に、TOEIC600点で簡単なビジネス英会話や日常英会話が可能なレベル、TOEIC800点だとビジネスレベルの英語力があると判断されます。
営業企業によっては社内の公用語を英語にするところもあるほど、英語力の必要性が増している世の中です。外資系企業でなくとも、ビジネスシーンにおいて英語を使用する場面は今後も増えてきます。英会話のスキルを磨くことはキャリアアップにもつながるため、ぜひ勉強しておきましょう。
営業力アップのための具体的な勉強方法とは
勉強すべき内容を理解したあとは、具体的な勉強方法を確認しましょう。おもな勉強方法としては、次の3つがあります。
1.上司や先輩の営業に同行する
2.セミナーに参加する
3.書籍を読む
それぞれ解説していきます。
1.上司や先輩の営業に同行する
「実践に勝る経験なし」と言うように、最も効果的なのは現場で勉強することです。営業の同行には「育成」と「サポート」2つの目的があります。どちらを目的とするかによって、同行者の姿勢や役割は変わります。どちらにしても得るものは多いので、 自分のすべきことを明確にして臨みましょう。
営業の同行では上司や先輩の商談を見ながら自分との違いを考えたり、自分の商談の進め方を見てもらって後でフィードバックをもらったりできます。客観的視点で顧客との商談を学べる点がメリットです。
営業同行については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
営業同行とは?同行の目的やポイント、注意点を徹底解説!
2.セミナーに参加する
営業職向けのセミナーに出席するのもおすすめです。参加者同士で交流できる場合もあるので、さまざまな人の会話で視野を広げられます。人脈にもつながるので、積極的に参加してみましょう。
セミナーには座学型や実践型などさまざまな形式があります。初めての場合は気軽に参加できるものを選ぶとよいでしょう。同じテーマでも主催者によってアプローチの仕方が異なるので、複数のセミナーに参加すると更に理解が深まりますよ。
営業向けのセミナーには、おもに新人に向けた基本講座やコミュニケーション能力向上、顧客の分析方法など多くの種類があります。自分の課題となっている部分を強化できるセミナーを見つけてみましょう。
3.書籍を読む
営業向けのビジネス書は数多く出版されています。自分の課題や悩みに応じてピンポイントでジャンルを選べるのが魅力です。
書籍を読んで勉強する際には、1冊だけでなく関連書籍を複数冊読むことをおすすめします。1冊読んだだけだと、偏った思考に陥る可能性があるのです。別の著者の書籍を複数冊読み、会社や自分に合った知識を取り入れましょう。
ビジネス書には、仕事の効率化や営業に必要な思考法など多様なテーマがあります。自分のペースで学べて、再確認したいときに何度も読み返せる点も書籍のメリットと言えるでしょう。
成果が出る勉強のコツ
営業成績を上げるための勉強は「アウトプットの意識」が大切になります。アウトプットとは、インプットした知識やスキルを現場で発揮することです。
どれだけ知識を頭の中に詰め込んでも、それを現場で活かせなければ意味がありません。インプットしたものをすぐにアウトプットして試行錯誤していくことが、自分なりの営業スタイル確立につながります。インプットとアウトプットを繰り返しながらPDCA(Plan/Do/ Check/Action)を回していくと、より勉強の効果が出やすいでしょう。
また分からないことを放置せず、即座に調べたり尋ねたりすることも大切です。インプットとアウトプットのサイクルを早くするのが、勉強の成果を上げるコツになります。
営業マンは隙間時間を上手に使おう
いざ勉強しようと思っても、なかなか時間が取れないという人も多いと思います。勉強は習慣化が大切なので、1日の隙間時間に上手に勉強時間を組み込むことが大切です。例えば出勤・帰宅の通勤時間や、顧客を訪問するために移動している時間も利用できます。
他にもランチ中や入浴中などの時間で「ながら勉強」するのもよいでしょう。たとえ1日15分や30分だったとしても、集中して勉強すれば効果は上がります。その積み重ねが習慣化への鍵なのです。
まとめ:営業力アップには目標を持って勉強を!
営業成績アップのためには、日々の勉強が欠かせません。ただ何となく勉強するのではなく、明確な目的や目標を持って取り組むことが大切になります。今回ご紹介した内容を参考にして、出来ることから取り入れてみてください。
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