ぽるぽる
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「組織課題はどうやって見つける?」「よくある組織課題って?」
どのような組織にも必ず存在するであろう組織課題ですが、組織課題の見つけ方やその解決方法などに悩んでいるマネジメント担当者は多いでしょう。そこで今回は、企業で多く見られる組織課題や組織課題を見つける際の方法や注意点、組織課題を解決する際の流れ、組織課題の解決におすすめの組織診断ツールなどを解説します。
ぜひ、自社の組織課題の解決の参考にしてみてください。
目次
1.組織課題とは
組織課題とは、組織で掲げるビジョンやあるべき姿との乖離を考察した際に生じた課題のことです。組織として目指したい理想の姿はあっても、それを完全に実現している組織は少ないです。そこで、理想の姿に近づくためにどのような問題や困難があるのかを洗い出していきます。 組織課題の内容は、売上や利益はもちろん、働く環境や評価、組織の将来性などさまざまです。組織課題を見つけ、その課題の解決を目指すことが、組織のさらなる発展につながるのです。 ▼あわせて読みたい 組織変革の目的とは?実行のプロセスや重要なポイントを解説!2.企業で見られる組織課題例
組織の規模や特徴は千差万別なだけに、組織課題の内容は組織によって異なります。しかし、組織課題の中でも、企業においてよく見られるものもあります。そこで、企業で特に多く起こりやすい組織課題をご紹介します。 組織課題がいまひとつ挙げきれていないと感じる場合も、自社の組織課題を考える際の参考にしてみてください。組織課題① 人材育成ができていない
企業の組織課題としてよく見られるのが、人材育成がうまくすすめられていないことです。 組織では働く人が高いパフォーマンスを出し、企業を成長させるためにも人材育成を行っています。しかし、中には人材育成の効果が十分に発揮されていなかったり、そもそも人材育成にまで手が回らず、次世代のリーダーが不在になっていたりすることもあるようです。 人材育成がうまくいかない原因は、業務量が多くて人材育成に手が回らない、人材育成の方向性が違っている、育てる対象の人材のやる気が少ないなど、さまざまなものが考えられます。自社の人材育成の課題は、何が原因となっているのかをしっかり見極める必要があるでしょう。組織課題② チームワークが悪い
組織課題として、チームワークが悪いというものもよく見られます。 チームワークが悪いと業務が非効率になったり、モチベーションが低下しやすくなったり、会社全体に悪影響を及ぼすと言っても過言ではありません。 チームワークが悪い場合の多くは、コミュニケーションが少ないことが挙げられます。コミュニケーションが少ないと、指示が伝わっていなかったり、同じチームのメンバー同士が何を考えているのか分からなかったりするものです。 業務中のコミュニケーションを活発化するための方法を考えるのはもちろん、直接業務とは関係ない場所でのコミュニケーションの機会を作るのも、課題解決につながるかもしれません。組織課題③ ビジョンが浸透していない
組織課題として、組織のビジョンや経営理念などが浸透していないというのもよく見られます。 組織のビジョンや経営理念は、その企業で働くうえでは、共通認識として必ず持っておいて欲しいものです。なぜなら、ビジョンや経営理念によって、その企業に属する人材の気持ちがひとつになり、そのまま企業風土を作ります。 そのため、もともと異なる環境で育ち学んできた人材が同じ方向を向いて仕事をするためには、ビジョンや経営理念は重要なのです。 ビジョンが浸透していない原因はいくつか考えられますが、ビジョン自体に問題があったり、うまく伝えられていなかったり、ビジョンから具体的に取るべき行動が見えにくかったりというのが考えられます。そして、ビジョンから考え直すのも視野に入れつつ、さらなるビジョンの浸透を目指しましょう。組織課題④ 職場環境が整っていない
組織課題として、職場環境が整っていないというのもよく見られます。職場環境とは、簡単に言えば働く環境のことです。 中でも一番多いのが職場の環境が十分に整備されておらず、残業が多かったり、離職率が高かったりというものです。残業が多くなる原因は、人員不足や業務効率の低下などがあるかもしれません。また、離職率の高さに関しても、業務量の偏りや評価制度への不満、モチベーションの低下などが考えられるでしょう。 企業の利益には、働く人の環境の整備も重要です。より働きやすい環境を整えるための施策が必要となります。組織課題⑤ 売上が上がらない
組織課題として、売上が上がらないという課題もよく見られます。 売上が上がらない理由は、社内のシステムによる内部要因もありますが、競合他社や時代の流れによる外部要因が関係している可能性もあります。まずは売上を上げられない理由を分析し、その課題の解決方法を見つけます。 さらに、変化の多い現代社会でその場しのぎの売上向上ではなく、5年先10年先も見据えて長く生存し続けるための戦略を意識したいところです。 ▼あわせて読みたい 組織マネジメントとは?必要なスキルやフレームワークをご紹介!3.組織課題を見つける方法
ここでは、組織課題を見つけるために組織で行われているオーソドックスな方法を3つご紹介します。どの方法も、企業の経営層だけで行うのではなく、全従業員に参加させるのが基本となっています。 また、課題を見つける方法の注意点とポイントもご紹介しているので、参考にしてみてください。組織課題を見つける方法① 面談をする
部下と面談をして、組織課題を見つける方法があります。基本的に1対1で面談を行うため、個人の考えや悩み、不満などの聞き取りがしやすいのが特徴です。 ▼注意点 日頃からしっかりと部下との関係を構築していないと、本音を聞き出すのが難しいという点に注意しなければなりません。信頼関係ができていないと、せっかく面談の時間を作っても当たり障りない話で終わってしまうこともあります。そうすると、何の課題も見つけられないという事態も十分にあるので、注意が必要です。 ▼ポイント 限られた面談の時間を有意義なものにするため、話の引き出し方を工夫するのがポイントです。日頃から一人ひとりをよく観察したうえで、それぞれに合ったアプローチで話をききます。自分自身が壁にぶつかった経験談を交えるなど、話しやすい雰囲気を作るのも大切です。組織課題を見つける方法② アンケートを取る
組織課題を見つける方法として、社員にアンケートを取る方法もあります。匿名でアンケートを取ることで、率直な意見を知ることができるので、組織課題の発見にもつながりやすいです。面談などで素直に発言のできない傾向のある社員からの意見もききやすく、面談よりも時間をかけずに実施できるのも特徴です。 ▼注意点 この場合、アンケートの設問を作るのは企業の経営者側となりますが、経営者側に偏った内容にならないように注意が必要です。万が一経営者側に偏った内容になっていたり、何らかの作為が見られたりすると、回答する側の本音を引き出しにくくなってしまいます。 ▼ポイント アンケートの目的を明確にするのがポイントです。アンケートを取る理由があいまいだと、こちらの希望とはずれた回答が集まることもあります。回答者全員がアンケート実施の目的をしっかり理解していれば、その分課題発見につながるような有効な答えを得られるはずです。組織課題を見つける方法③ ブレインストーミングをする
ブレインストーミングで組織課題を見つける方法もあります。組織課題の洗い出しにおけるブレインストーミングは、メンバーで集まって行います。 一度に複数の人の意見をきけるので、自分一人では思いつかないようなアイディアが生まれやすいのが特徴です。また、同じ目的で動くことで、仲間意識につながるのもメリットかと思います。 ▼注意点 普段から社員同士のコミュニケーションが少ないと、ブレインストーミングの場での発言が活発に行われないことがあります。ブレインストーミングに活気がないと、有効な意見が得られなかったり、発言するのが一部の人に偏り、有意義な時間にならなかったりするのです。 こうした状況を防ぐためにも、日頃から社員同士のコミュニケーションを活発にし、意見の出しやすい関係性を作っておくのも重要です。 ▼ポイント ブレインストーミング中は、適切な声かけをするなどして運営の仕方を工夫すると、さらに有意義な話し合いの場になります。 例えば、発言をしない人を指名して意見をきけば、全員に参加を促せるでしょう。また、意見が出にくい場合は、質問の切り口を変えてみると新たな意見を引き出すこともできます。4.組織課題を解決する流れ
組織課題を実際に解決する際の流れは、以下の通りです。 ①課題を共有する ②課題解決の具体的な行動を提示する ③評価を行う それぞれ、どのようなものなのか簡単にお話します。 ①課題を共有する まずは、面談やアンケート、ブレインストーミングなどで集められた組織課題を、全体に共有します。課題自体がしっかり見えていると、課題解決のための行動もしやすくなります。 ②課題解決の具体的な行動を提示する 課題解決のための具体的な行動を提示します。課題解決の具体的な行動とは、課題解決のための方法を、業務レベルに落とし込んだものです。そうすることで、実際の業務にもスムーズに入れるでしょう。 ③評価を行う 課題解決のために行動した後は、必ず評価を行いましょう。実際に課題解決ができたか、もしくは課題解決に近づいたかなどの確認です。もし、実施した解決方法では効果が得られなかった場合には、調整も必要です。また新たな手法を考えて解決を目指します。5.組織課題におすすめの組織診断ツール
組織課題は、面談やアンケート、ブレインストーミングなどで見つけられますが、ITを活用して組織課題を発見する「組織診断ツール」というものがあります。 組織診断ツールとは、組織課題を見える化し、課題解決をサポートするものです。 ここでは、そんな組織診断ツールを3つご紹介します。 ▼ミツカリ ミツカリは、組織構造と人材の特徴を見える化し、その特徴からメンバー間や部門との相性などが診断できるツールです。人材の特徴を把握しやすいので、個人とのかかわり方や対応の仕方が分かりやすいのはもちろん、相性の良い部署、上司などをパーセンテージで知ることができます。 結果的に、その人材に合った人事配置をするこができ、パフォーマンスの向上や離職率の低下が期待できます。情報入力は簡単で、特徴を把握するための適性検査は10分程度で完了するので、業務への負担も少なく導入しやすいです。 ▼ラフールサーベイ ラフ―ルサーベイは、組織の状態から課題を見つけ、その課題の解決方法や対策の提案などを行ってくれる組織診断ツールです。 また、組織だけでなく働く個人に焦点を当てた分析機能もあります。個人の価値観の把握にもつながり、働きやすい環境を整えるのにも役立つでしょう。 また、離職やハラスメントなどの社内のリスク改善にも活用できます。 ▼パルスアイ パルスアイは、離職防止やマネージャー育成に特化した組織診断ツールです。組織と個人の課題を可視化し、課題の改善を助けます。従業員は月に1度、3〜10分程度で完了するWEB調査に参加してもらうだけなので、アンケートの負担軽減も期待できます。 また、匿名で行える従業員アンケートの機能は、個人の抱える悩みや本音をききだすのに活躍します。6.組織課題まとめ
組織課題を見つける方法や、課題を解決する流れなどをご紹介しました。 組織課題は、組織が成長し続けるためには欠かせないものでもあります。逆に言えば、組織で抱える課題が多いほど、伸びしろがあるということです。 まずは、自社に合った方法で組織課題を見つけ出してみましょう。 組織のさらなる発展を目指して、全社で組織課題の解決に取り組んでみてください。 ▼あわせて読みたい 組織崩壊とは?起こりやすい企業の特徴や起こる予兆と解決策も解説 組織の活性化とは?求められる背景や効果、有効な方法を事例付で解説 組織デザインとは?企業成長を促す組織をつくるポイントを解説! BIZMAPSでは170万を超える企業データを無料で公開しています。会員登録で月100件までなら無料でダウンロードも。 営業リスト作成の効率化におすすめです。 詳しくはこちら マーケティング資料や広告媒体資料の閲覧には、「マーケメディア」が便利です。マーケメディアは、マーケティングで活躍するさまざまな資料のダウンロードが可能。無料の会員登録をすると、無制限で資料を入手できます。ぜひマーケティングに活用してみてください。 詳しくこちら「自分の書いた文章で誰かの人生に良い影響を与える」をモットーに活動するフリーライターです。現在は幼児2人の子育てをしながらお仕事をしています。イカした靴下を集めるのが趣味です。