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DXが進展する中でデジタル系のマーケティングの重要性がいままでになく上昇しています。マーケティング職への転職やキャリアアップ、スキルアップの手段として、マーケティング関連の資格取得があります。
資格はその時の目的に合わせて、最適なものを選ぶことが重要です。なぜなら、資格取得を通して学べることがそれぞれ異なるからです。今回の記事では、マーケティングの資格が役立つ局面とおすすめの資格をご紹介します。
目次
マーケティングに資格は必要か?
多くの企業のマーケティング職の中途採用に関する募集要項を見るとわかりますが、特定のマーケティング関連の資格を要件としている企業は、ほとんどありません。 資格よりもむしろ、実務経験が求められます。最近ではDX推進を課題にしている企業も多く、デジタルマーケティングの経験者のニーズが増加傾向にあります。デジタル広告の運用やデータ解析の経験がある人材は重宝されます。 それでは、マーケティング職にとって、資格は無意味かといえば決してそんなことはありません。マーケティングの資格を取得するメリットを見ていきましょう。マーケティングの資格を取得するメリット
資格取得に向けて学習すること自体が、その資格が対象とする専門領域の理解を深め、スキルアップすることができます。実務経験者であっても知識が偏っていることも珍しくなく、領域ごとの関係性の理解があいまいな場合も少なくありません。 しかし資格取得に向けて学ぶ中で、基礎を含めて専門領域全体を体系的に理解し、全体像を捉え直すことで過去の経験が新たな意味を持ち始めるでしょう。 また、資格を持つことで専門的なスキルを保有していることを、第三者に証明することができます。資格を取得できるだけの学習を働きながら持続し、合格という結果を勝ち得た努力がその背景にあることも、第三者にプラスの印象を与えます。 それは例えばマーケティング職に転職する場合の、選考側の判断材料として、実力の裏付けとなるでしょう。 また、マーケティングの仕事にすでに就いている場合でも、新たな案件にアサインされる可能性を高めます。あるいは社内でキャリアアップを目指す場合にも、後押ししてくれる要素です。ほかにはマーケティング支援会社で働いている場合に、クライアントに対して権威性や信頼性を補強する要素となります。 さらに、マーケティング関連の資格を取得することを通して体型的に学んだノウハウを武器に、マーケティングコンサルタントとして独立することや、自身のビジネスを起業することも選択肢としてありえます。 独立することで年収を上げることも期待でき、大きな舞台でビジネスパーソンとしての新たな可能性を見出せる可能性が広がります。マーケティングの資格取得のための勉強法
マーケティングの資格取得を通しての学びは、ビジネスのさまざまな局面で大いに活かせます。そんなマーケティング資格を取得するための勉強方法として、主なものは以下のとおりです。 ・専門スクールで学ぶ ・オンライン講座で学ぶ ・学んだことをアウトプットする それぞれの方法を見ていきましょう。専門スクールで学ぶ
まず、確実に学べるのはスクールに通う方法です。最近ではマーケティングに関する専門知識を学べるスクールが多く存在します。現代のビジネスはWebやデジタルがビジネスの重要なファクターとなっているため、Webマーケティングやデジタルマーケティングについてスクールで学ぶ人が増えつつあります。 また、スクールに通うことでマーケティングの知識を学べる上に、転職のサポートを受けられるのも魅力です。マーケティング職での転職を成功させるカリキュラムが組まれていて、実務未経験者からでも転職を後押ししてくれます。オンライン講座で学ぶ
マーケティングを学ぶためのオンライン講座は非常に数多く存在します。ピンポイントに、特定の資格や検定のための講座も多く、そういうタイプは短期間で受講を修了できます。 働きながら効率良く資格取得の学習に取り組めるので、人気を集めています。講座のレベルによって基礎的な知識から最新のマーケティング手法のトレンドを学べるものなど、さまざまな講座があるので、ぜひ検討してみてください。学んだことをアウトプットする
上記の方法や独学でもよいですが、マーケティングについて学んだことはアウトプットすることでさらに深く理解できます。たとえば学んだ内容をテーマにブログを書くことや、ビジネス系のコミュニティに参加しドキュメントをアップするなどです。 なぜよいかというと、他者に伝えるためには相当しっかり理解していなければ無理なので、記事にする作業を通して不完全な部分は学び直し、わかっている部分はさらに深く理解することが可能だからです。マーケティングの仕事に役立つおすすめ資格
マーケティングの仕事に役立つおすすめ資格として、以下を紹介します。 ・ネットマーケティング検定 ・Webアナリスト検定 ・Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ) ・マーケティング・ビジネス実務検定 ・Google 広告認定資格 ・マーケティング検定 ・統計検定 ・IMA検定 ・ウェブ解析士 ・ネットショップ検定 ・Webライティング能力検定 ・データ解析士 ・MBA(経営学修士) ・中小企業診断士 ・SEO検定 ・ビジネス著作権検定 それぞれの資格の概要を見ていきましょう。ネットマーケティング検定
SEOやSEMなどの検索エンジンに関するマーケティングの知識を深める検定です。Webマーケティングに関わる全般的な基礎知識が問われますが、難易度は低めで合格率は70%くらいとされています。 Web上での集客やプロモーションや、ブランディングの知見を身につけられるでしょう。20時間くらいの学習で合格できるといわれるので、腕試しにトライするにはちょうどよい検定でしょう。 ネットマーケティング検定Webアナリスト検定
解析ツール上のデータを読み取るスキルが問われます。中難易度で各分野40%以上、なおかつトータル75%以上の正答率が合格ラインとされています。短期間で合格を目指せる検定であり、5時間の講座を受講後、検定試験を受けます。合格すると認定証が発行されます。 Webアナリスト検定Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Googleアナリティクスを自由自在に使いこなしたい人におすすめの資格です。Googleアナリティクスを活用するスキルが問われ、正答率80%でやや難易度が高い検定です。Googleアナリティクス上のデータを読み取るスキルと、知りたい情報によってどのレポートが必要なのかが分かるようになります。 Google のオンライントレーニングプログラム「Academy for Ads」の対象プログラムを受講して、理解度テストに合格することで取得できます。初級・上級の2つのコースがあり、それぞれが5時間くらいで修了できるカリキュラムです。 Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)マーケティング・ビジネス実務検定
A〜Cの3つに分かれており、C級とB級はビギナーレベルに設定されています。どういう資格を取るべきか悩んでいる人に、ちょうどよい資格です。何か特定の分野に捉われない、マーケティングに共通する知見を目的とした検定なので、汎用的なマーケティング知識を身につけられます。 マーケティング・ビジネス実務検定Google 広告認定資格
Web広告を用いたマーケティングに携わる人におすすめです。旧名称はGoogle Adwordsでした。Google広告の基礎的な知識を理解し、活用できるスキルを証明する資格です。Academy for Adsの対象プログラムを受講し、理解度テストに合格すると取得可能です。80%の正答率が必要といわれる、やや高難易度の資格です。 Google 広告認定資格マーケティング検定
基礎知識が問われる3級はマーケティング初心者がチャレンジできるレベルの内容です。マーケティングの基本的な素養が身につくでしょう。3級合格のための学習時間は40時間くらいといわれています。 キャリアアップを目指すマーケター志向の人におすすめで、マーケティングに関する幅広い基礎知識が必要です。 マーケティング検定統計検定
統計データに基づいて仮説を立てたり、将来の予測するノウハウを学びたい人におすすめの検定で、1〜4級があります。 2級は大学の統計学レベルの知識が問われ、70点以上が合格ラインです。2級合格に必要な学習時間には個人差があって、30〜60時間と幅があります。 統計検定IMA検定
マーケティング担当者として実績を出したい人におすすめです。インターネットを活用したマーケティング実務のスキルを問うものです。スタンダードコースとプロフェッショナルコースの2つがあります。 スタンダードコースはマーケティング初心者向けとなっています。受験はプログラムの受講とセットになっており、約60日間のカリキュラムを受講してからの受験です。プログラムの受講では、最新のインターネットマーケティング知識も学べます。 IMA検定ウェブ解析士
解析ツールを用いてマーケティングの成果を出したい人におすすめです。さらに上位に「上級ウェブ解析士」と「ウェブ解析士マスター」もあります。ウェブ解析士では解析の基礎からデータ指標の活用の仕方、レポート作成の方法などが問われます。合格率は60%くらいです。5時間の講座が開催されています。 ウェブ解析士ネットショップ検定
ネットショップのEC事業に携わる人におすすめです。レベルが3つに分かれており、レベル1が初心者向けで、70%の正答率が合格ラインです。合格者は「ネットショップ実務士」に認定されます。 検定の学習を通じてECサイトの運営に必要な基礎知識や、ECビジネスのノウハウを学べます。20時間くらいの学習コストで合格可能といわれています。 ネットショップ検定Webライティング能力検定
広告や広報部門におけるコピーライティングを担当する人やコンテンツのSEO(検索エンジン最適化)を担当する人におすすめの検定です。1〜3級までありますが、問題は同じで獲得点数によって級が決まるシステムです。学習を通して集客のために役立つSEOスキルや、コンプライアンス対策、危機管理の知識も学べます。 Webライティング能力検定データ解析士
「多変量解析実務講座」の修了者が受験できます。テキストとExcelプログラムが用意されており、実務感覚で学習を進められます。必要な情報を統計データから抽出し、将来の予測を立てるスキルを身につけられます。マーケティングデータを扱う人におすすめの検定です。 データ解析士MBA(経営学修士)
経営の包括的なスキルを学びたい人におすすめの資格です。 取得するには、海外のビジネススクールもしくは日本の大学院で経営学を学ぶことと、経営の実務経験が必要です。 将来的に企業の経営陣に加わることや、自分で起業を考えている人にもふさわしい資格といえます。中小企業診断士
中小企業の経営指導ができる能力を認定する国家資格です。1次〜2次試験ともに難易度は高めです。 コンサルティングのスキルが問われ、経営学や経済学、財務、マーケティング理論など幅広い知識が問われます。 中小企業診断士SEO検定
Web上で集客やコンバージョンを目指すために必要となる検定です。4級の初心者向けから1級まであり、学習を通してレベルに応じたSEO知識を選べます。それぞれの級別の内容は以下のとおりです。 ・1級:ソーシャルSEOおよびモバイルSEO ・2級:コンテンツSEOおよび外部要因最適化 ・3級:キーワードリサーチとおよび内部要因最適化 ・4級:SEOの基礎知識 SEO検定ビジネス著作権検定
著作物を取り扱う仕事に求められる著作権に関する基礎知識と、著作権を正しく利用するための実務的な知識を問う検定です。 マーケティング活動の中でコンテンツを作成する際、著作物が関係する局面は多いので、持っていると役に立つことも多いでしょう。 ビジネス著作権検定まとめ
マーケティングの資格は必要条件ではありませんが、携わる領域に関するものを保有していれば、役立つ局面がさまざまに考えられます。転職やキャリアアップ、プロジェクトへのアサイン、対クライアントの信頼熟成などです。 比較的短期間の学習で、基礎知識や専門知識を学びながら受講できるものも多いので、自身のキャリアパスに関連がある資格取得を検討してみるのもおすすめです。 なお、マーケティングの仕事をサポートするサイトマーケメディアではマーケティング用の資料がダウンロードできます。 マーケメディアでマーケティング資料をダウンロードする また、企業データベースであるBIZMAPSでは、企業情報170万以上から効率的に営業先の予定リストが作成できます。無料で毎月100社まで企業情報をダウンロードできるので、検索条件を組み合わせて探し求めている企業の検索が可能です。 日本最大級の企業DB【BIZMAPS】で企業を探す マーケティングに関する特集記事はこちらです。 ホワイトペーパーのマーケティングでの活用法とは?DLサイト紹介も! 「リード」について徹底解説!営業とマーケティングにおける意味の違いとは? マーケティングとプレゼンの意外な関係?プレゼンが上手くなる6つのポイント マーケティングでの戦略的なポジショニング方法と成功事例集 マーケティングにおけるペルソナの役割とは?設定方法をBtoCとBtoBに分けて徹底解説大阪生まれ神戸在住。経済学部卒業後、アパレル業界で営業から商品企画・広告プロモーションを経験。2018年副業でライターを始め、2019年に会社を退職しライターに。Webライティングと並行し電子書籍も鋭意出版中。
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