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2000年代にインターネット設備とパソコンが地方の中小企業にも普及し、インターネットを通じたダイレクトメールでの営業手法が確立しました。 それまでのいわゆる「数を打てば当たる」という対面営業や飛び込み営業のような非効率的な営業は少なくなり、これからもどんどん減っていくでしょう。 2021年の現在、コロナ禍により非接触で営業活動ができる【営業メール】が改めて注目を集めています。 今回は、営業メールで新規顧客開拓をしたい企業や営業マン向けに、営業メールのコツや例文をご紹介します。

営業メールで新規開拓をするメリットとは?

2020年のコロナ発生により、それまで当たり前だった【対面での商談】【訪問営業】といった直接的な営業方法は自粛を強いられることとなりました。 そんな中で、非接触で効率よく営業活動ができる、営業メールを積極的に取り入れる企業が増えています。  

効率が良い

従来の新規開拓営業といえば電話営業(テレアポ)、飛び込み営業などが主流でした。 1件1件見込み客かどうかも分からない相手に時間をかけて電話をしたり、交通費を使って訪問をする営業はあまり効率が良いとは言えませんよね。 メールの営業のメリットとして、メールを配信する前のリストアップの時点である程度の見込み客を絞れるという点があります。 また、メールでの営業は、電話や訪問をするよりも1件にかける時間が短いのが特徴です。 浮いた時間を別の作業に充てるなど、効率的な時間の使い方ができるでしょう。  

時間や場所を気にする必要がない

電話営業(テレアポ)や飛び込み営業など新規開拓営業は、話を聞く時間をもらわなければ商品のことを知ってもらうことができません。 ある意味「リアルタイムで相手の時間を奪う」ということになるので、このことをネックに感じる営業マンも多いのではないでしょうか。 メールでの営業は、受け取る相手が都合の良い時にメールを開くことで営業内容に目を通してもらえるため、一方的に時間を奪うことにはなりません。 また、訪問の必要がなければ、離れた場所にいる担当者へアプローチをすることも可能になりますね。  

テキストで残すことができる

メールでの営業のメリットとして、アプローチした相手と内容がテキストとして残るという点があります。 電話営業(テレアポ)や訪問営業ではアプローチをした相手はリストとして残せても、話した内容まではデータとして残すことは難しいですよね。 メールで送信した相手とアプローチ内容がしっかりと記録として残ることで、効果分析をしやすくなるでしょう。 ▼あわせて読みたい 【新規営業電話かけ方のコツ17選】アポ取りに成功する電話営業とは? 新規獲得は飛び込み営業から脱却すべし!ウィズコロナ時代の営業スタイルに必要な2つの軸とは?  

営業メールで新規開拓はできる?

メールによる営業にはさまざまなメリットがあることが分かりましたが、実際に担当者は営業メールをどのように捉えるのか気になりますよね。 オンラインでの営業手法が主流になってきている欧米に比べ、古い企業体質の法人が多い日本ではまだまだオフラインの営業が好まれるのでは…と感じていませんか? 一部では顔を合わせた訪問営業のほうが、誠意を感じると考える人もいるのが事実です。 しかしコロナ禍で働き方や価値観が変化してきている現在、その考え方自体が古いものとなりつつあります。 「日本の営業に関する意識実態調査2021」によると、買い手側が求める営業スタイルとして【訪問営業】を【メールやリモートによるオンライン営業】が上回っています。

引用元 : HubSpot Japan株式会社「⽇本の営業に関する意識・実態調査2021

営業マンが考えているよりも、買い手側は営業メールにマイナスなイメージを持っていないということが分かりますね。 コツやポイントをしっかりとおさえて活用すれば、営業メールは立派な新規顧客開拓のツールとして成り立つでしょう。  

営業メールの開封率って?

営業メールを配信するときに気になるのが『しっかり読まれるのかどうか』ということですよね。 調査によると、メールマーケティングにおいて営業メールの開封率は業界によって変わりますが、「平均で15〜25%」ほどです。

引用元 : 株式会社ラクス 「メールマーケティングの開封率とは?業種別平均値や開封率を上げるコツも紹介

どんなにメールの内容や商品が良いものであっても、まずはメールを開いてもらわなければなりせん。 メールを活用して新規開拓営業をしていくにあたり、メールの開封率を上げるということが大きな課題となります。  

新規開拓営業メールの開封率を上げるコツ5つ

ただやみくもにメールを送るだけでは、営業メールの開封率をあげることはできません。 営業メールを一通でも多く担当者に開いてもらうために、開封率を上げるためのコツをご紹介します。  

タイトルを工夫する

営業メールはタイトルが命です! ありきたりなタイトルだったり、担当者の興味を引くことができなければそのメールが開かれることはないでしょう。 ●営業メールのタイトルNG例 【アポイントのお願い 】 【初めまして!】 【重要なご提案】 【株式会社◯◯◯◯です】 【ご担当者様へ◯◯のご紹介!】 タイトルはパッと見て差し出し人と要件が分かるようにしましょう。 だらだらと長くなってしまうのもNGです。 『ご担当者様』などは一斉配信だと思われるようなありきたりな表現のため、開封してもらえる確率が低くなります。 ●おすすめのタイトル例 【◯◯◯システムに関するご提案です。株式会社▲▲▲▲田中】 【◯◯◯部署向け!▲▲▲システム初期費用無料キャンペーンのご案内 株式会社◯◯◯田中】 【新規お取引のお願い 株式会社▲▲▲▲田中】 タイトルを見てどういった内容のメールであるのかが分かりますね。 タイトルで内容が分かるため、相手の興味を引く内容であれば開封率は上がるでしょう。  

個人名を入れる

営業メールをテンプレート化して、同じ内容を複数人に送るという人も多いのではないでしょうか。 その場合メールの冒頭の宛名を【ご担当者様】【企業名のみ】などとする場合があるかもしれません。 mailchimp社の調査では、パーソナライズされた宛名になっているとメールの開封率が高くなるという統計があります。 メールの冒頭の宛名を【ご担当者様】とするよりも、受け取る人の名前にしてみましょう。 ●個人名が入っていない場合 株式会社◯◯◯◯◯ ご担当者様 ●個人名を入れる場合 株式会社◯◯◯◯◯ 田中様 【ご担当者様】と入っているとダイレクトメール感が強くなり、スルーされる確率が高くなります。 自分の名前が入っているだけで「このメールは何だろう?」と興味を引くことができます。  

送信時間を工夫する

メールによる営業のメリットとして時間を問わないということをお伝えしましたが、メール送を信する時間帯は工夫する必要があるでしょう。 ビジネスパーソンは、始業直後と就業前にメールチェックをする人が多い傾向にあります。 営業時間外にメールを送信してしまうと翌朝にまとめて受信され、埋もれてしまう確率が高いです。 そのため、朝の9時頃と夕方17~18時頃に送信すると、開封率が高くなる可能性があります。 休日や祝日など相手がすぐにメールを確認できない曜日や連休なども、同様に避けたほうがいいでしょう。 月曜日は週末に溜まったメールを一気に受信する人が多いので、火曜日以降に送信するのがおすすめです。  

迷惑メールフォルダ行きを避ける

営業メールが相手のメールソフトでスパムと判断されてしまうと迷惑メールフォルダ行きになってしまうため、スパムと疑われないための対策をとりましょう。 また、メールが無事に届いた場合でも、相手にメルマガのようなダイレクトメールと判断されると開封率がガクッと下がります。 そうなることを防ぐためには、営業メールを送信するアドレスやメール内容に注意しましょう。

会社の代表メールアドレスで送ることを避ける

特にinfo@〜、infomation@〜などのアドレスは、スパムメールによくあるアドレスで初めから拒否設定にしている人も多いため、相手に届かない可能性があります。 営業メールを送信する際は、なるべく自分が使用している個人名の入ったアドレスから送ることが好ましいです。

迷惑メールにありがちな表現を避ける

メールの内容によっては自動的にスパムと判断されて、迷惑メールフォルダへ送られる危険があります。 メールの内容は迷惑メールによくあるような大げさなセールス文句だったり、商品購入を煽るような記載が多くならないようにしましょう。 罫線などで本文を過度に装飾したり、文字の色や大きさを変えることも避けることをおすすめします。 また、件名や本文が空欄になっていると同じように迷惑メールに振り分けされやすいため、注意しましょう。

配信リストを常に整理する

営業メールを配信する【配信リスト】を作成している営業マンも多いのではないでしょうか? 配信リストの中にメールが届かなかったり、エラーで返ってきてしまったアドレスが多数ある場合は要注意です。 無効なアドレスが多く含まれている配信リストからのメールは、迷惑メールと判断されてしまう可能性があります。 少し手間はかかりますが、配信リストは定期的にチェックし、無効なアドレスがあったらこまめに削除しておきましょう!  

お問い合わせフォームを活用する

メールで新規開拓営業をする際、「アプローチしたい企業があるが、担当者にメールを見てもらえない…」という場合もあるでしょう。 そのようなときは、お問い合わせフォームを活用する手法もあります。 近年では多くの企業が自社サイトを持っており、お問い合わせフォームを設置している場合がほとんどです。 お問い合わせフォームに届いた内容は担当者が必ず目を通すため、内容によっては関連部署や希望の相手に届く可能性があります。 ただし、お問い合わせフォームを活用した営業は賛否の分かれる手法ですので、注意が必要です。 ●「消費者専用」「取引のある顧客専用」など具体的な対象を絞った専用窓口への営業メールは避ける ●一括送信と思われるような内容は避ける ●だらだらと長い内容にせず、簡潔にわかりやすく記載する また、企業によってはお問い合わせフォーム内に「営業メールお断り」と記載がある場合も。 そのような記載がある場合はメールを送信してしまうと印象が悪くなるため、控えたほうがよいでしょう。  

新規顧客向け営業メールの例文

ここまで新規開拓をするための営業メールのコツについてご紹介してきました。 ご紹介したポイントを踏まえて、新規顧客へ向けて配信する営業メールの例文をご紹介します。 シンプルに分かりやすく伝える!ということを意識しましょう。 — タイトル:新規お取引のお願い ◯◯◯株式会社田中 本文:△△△株式会社 ◯◯部 ■■様 突然のご連絡失礼いたします。 ◯◯◯株式会社田中と申します。 弊社は◯◯◯事業部で◯◯◯というサービスを展開しております。 貴社のホームページを拝見し、弊社のサービスで貴社の△△△の部分でお力になれるのではないかと思い、ご連絡いたしました。 ーーー商品・サービスの説明などーーー ぜひ貴社の△△△のお手伝いをさせていただければと存じます。 つきましては、一度直接サービスについてご紹介する時間をいただきたく存じますが、ご都合はいかがでしょうか? 直近ですと以下の日時でご訪問することが可能でございます。 ◯月×日 ◯:◯◯〜、◯:◯◯〜 ◯月△日 終日 また、現在オンラインでのサービス紹介も実施しておりますので、ご希望の場合はぜひお申し付けくださいませ。 上記日程以外をご希望の場合はご都合の良い日時を教えていただけますと幸いです。 お時間をいただけた際には他社様での活用事例をお持ちしてご紹介いたします。 お忙しい中恐縮でございますが、どうぞよろしくお願いいたします。 — ▼あわせて読みたい 新規営業DMに添える送付状の基本と効果的な書き方【文例付き】  

新規開拓先に営業メールを送信した後に気をつけるポイント

営業メールで新規開拓をしていくときに大切なのは、メールを送信した後の対応です。 メールを送信して終わりではなく、しっかりとリアクションを確認しながらその後のアポイントや商談に繋げていきましょう。  

問い合わせがあったら即対応する

営業メールに返信で問い合わせやアポイントの希望があった場合、即対応を心がけましょう。 また、メール以外でも電話の問い合わせもできるように、電話番号と担当者名も忘れずに記載しておきましょう。  

営業メールの効果分析をする

営業メールで新規開拓をするにあたって、効果分析を行うことはとても重要です。 分析機能のあるツールを利用して営業メールの開封率、返信率、アポイントや商談に繋がった件数、取引開始となった企業の数などをすべてデータ化できると便利ですね。  

まとめ

いかがでしたでしょうか? オフラインで新規開拓を行う【メール営業】を取り入れていく企業が、どんどん増えています。 営業メールは、相手にとって有益な情報をしっかりと伝えられるように工夫をすることが大切です。 開封率アップを目指して、メールの内容や配信の仕方などのポイントを抑えて、新規顧客を獲得していきましょう! ▼あわせて読みたい 新規営業4つの手法とコツとは?ウィズコロナに最適な方法も紹介 新規開拓営業のコツとは?成約率をアップする方法を商談の3段階ごとに解説! 営業リストで新規開拓の成果が変わる?営業効率をアップさせるリストの作成方法とおすすめサービス インサイドセールスリスト

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