「営業メールをいくら送っても顧客から反応がない」「営業メールはどんなことを書けば良いのか分からない」など、営業のメールにお悩みではありませんか。 営業メールは、訪問営業や電話での営業よりもアポが取れる確率が低いイメージがあるかもしれません。 しかし、営業メールの書き方のポイントを押さえれば、必ずアポにつながるのはもちろん、営業の工数削減も目指せます。 今回は、営業メールのメリット・デメリットから、営業メールに盛り込む内容、営業メールの例文などをご紹介します。 営業に営業メールを取り入れたいと考えている方は、参考にしてみてください。

1．営業メールのメリット・デメリット

営業メールは、飛び込み営業やテレアポなどに比べると気持ち的なハードルがグッと下がるように感じる方も多いのではないでしょうか。飛び込み営業のように客先まで足を運ばなくて良いのも効率的です。 しかし、営業メールならではの準備や、注意点などがあるのも事実です。 ここでは、営業メールのメリットとデメリットをご紹介します。デメリットの内容も踏まえつつ、効果的に営業メールを送りましょう。

①営業メールのメリット

営業メールで営業をするメリットはたくさんありますが、例えば次のようなものが考えられます。 ▼いつでも送ることができる 営業メールは訪問営業や電話営業と比べていつでも営業をかけられます。営業のときにできれば避けたい休憩時間中や就業時間間際、月末などでも、メールを送る分には相手にそれほど迷惑をかけずに済みます。 ▼客先に行かなくて良い また、飛び込みなどの訪問型の営業と違って、顧客のところに出向く必要がないのはメリットかと思います。メールならば、移動のための労力、時間、交通費などをを省くことができ、時間や経費の削減につながるでしょう。 ▼工数の削減ができる 移動にかかっていた時間をほかの業務に充てられて効率的なだけでなく、メールの文面をほとんど変えずにそのまま多くの宛先に営業メールを使えるのもメリットです。営業メールを送りたい見込み客が多くても、最低限メールの宛先だけ変えるだけで、一気に営業をかけることができます。 ▼メンタルの負担が少ない 営業メールは営業担当のメンタルへの負担を軽減することも期待できます。飛び込み営業での門前払い、テレアポで営業をかける前に電話を切られるなどは、営業の仕事に慣れていても少し落ち込むものです。 しかし、営業メールは、興味がなければそもそも返信がもらえないだけで、強い口調で断られたり、叱責されたりしにくく、精神的なダメージの軽減にもつながるでしょう。

②営業メールのデメリット

営業メールを使った営業には数多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。 ▼読まれないことがある 営業メールを読んでもらえない可能性があるのはデメリットのひとつかと思います。 ビジネスマンは、社内外から1日に数え切れないほどのメールを受信しています。自分の業務に直接関係がなさそうなら開封しない人も多いでしょう。あるいは、メールの書き出しだけを見て最後まで目を通さなかったり、たくさんのメールに埋もれて気付かなかったりというのも考えられます。 ▼熱意が伝わりにくい メールは文章である以上、直接声を届けられないため、こちらの思いを伝えるのが難しくなることもあります。営業はコミュニケーションなので、顧客の声でよくある、「なんとなく熱意に負けて買ってしまった」というのも、直接会って話したからこその結果です。 ▼手ごたえがない こちらの熱意だけでなく、営業相手の気持ちが分からず、営業に手ごたえを感じないのもデメリットでしょう。 訪問や電話であれば、相手の反応で「全然興味がなさそう」「もうひと押ししたら買ってくれそう」とだいたい分かるものです。しかし、メールだとその「もうひと押しで売れる顧客」を逃してしまう可能性が出てくることも念頭に置いておきましょう。

2．営業メールに必ず入れたい内容

営業メールを送る際、メールに必要な内容をご紹介します。 ・件名 ・宛名 ・自己紹介とあいさつ ・商品（サービス）について ・次に取るべき行動 ・署名 それぞれ、簡単にお話します。 ▼件名 メールの件名は、メールを読むかどうかを決める重要な判断材料のひとつです。相手の受信ボックスの表示を意識しながら、なんのメールか分かり、かつ開封したくなるような件名にするのがポイントです。 ▼宛名 「〇〇株式会社　●●様」のような、お客様の会社名や担当者の名前です。たまに見かける「大切なお客様」というようなものだとコピペや自動配信と思われやすいので、個人宛てにするのがおすすめです。 ▼自己紹介とあいさつ 自分の会社や名前、「はじめまして」「お世話になります」などのあいさつ、さらになぜメールを送ったのかなどをはじめに書きます。ビジネスシーンにおいて、最初に自分の正体を明らかにしないのは失礼なので、本題に入る前に忘れずに記載しましょう。 ▼商品（サービス）について 紹介したい商品やサービスに関して説明します。あまり説明が長くなると最後まで読んでもらえなくなる可能性があるので、要点をしぼって伝えましょう。 ▼次に取るべき行動 もし顧客が商品（サービス）に興味を持った場合、どうしたら良いのか明らかにしておくと次の行動につながりやすくなります。商談の候補日を記載して希望日をきいたり、電話番号を記載しておいたりすると顧客に親切でしょう。 ▼署名 ビジネスマンのメールであれば、基本的に入っていると思いますが、署名も必ず記載しましょう。抜けていると、顧客が問い合わせしたくてもできなくなってしまいます。

3．成功しやすい営業メールのポイント

そもそも読まれないことも多いとされる営業メールを読んでもらい、かつ顧客側からのアクションをもらうためにできることをご紹介します。 ▼送る時間を意識する 営業メールを送る際は、送信時間に気をつけましょう。メールを送る時間によって、メールの読まれやすさが変わるためです。 ここで、自身のメールチェックのパターンをイメージしてみてください。出社して業務に取りかかる前に、まずメールを確認するという人は多いと思います。 また、月曜の朝は業務もバタバタするうえに、メールもたくさんたまっています。 こうしたことから、火曜日の朝一のタイミングに営業メールが届いていれば相手の目に留まりやすいと予測がつくはずです。 ▼開きたくなる件名にする 営業メールを送る際は、思わず開封したくなるような件名にしましょう。 件名だけで営業メールだと判断されると読んでもらえない可能性が高まります。そのため、相手に営業メールだと思わせず、とりあえずメールを開封してもらうのが大切です。 例えば、件名の一番最初に自分の名前や、「ご面談のお願い」といったフレーズを使うのも効果的です。どちらも、なんとなく目を通しておかなければならない気持ちになるからです。 また、営業メールの本文と同様、簡潔にまとめて長くなりすぎないように気をつけましょう。 ▼顧客にメリットを提示する 営業メールを送る際は、顧客がメリットに感じるような内容を記載します。 アポ取りや対面で行う商談のときと同じで、メールでも顧客の目線で商材の説明をするのが大切です。 例えば、「開発に7年かかったサービスです！」と言われるとなんとなくすごい感じはしますが、それだけでは顧客の心にはそれほど響きません。一方、「導入している企業様が平均40％のコストカットに成功しているサービスです！」と言われると、詳しく話をきいてみたくなるかと思います。 顧客がメリットに感じるような内容を営業メールに盛り込むよう意識しましょう。 ▼限定感を出す 営業メールを送る際は、メールの件名や文章に、限定感を出すのもおすすめです。 例えば、「ご興味がありましたら、ご返信いただければと存じます。」と「ご興味がありましたら〇月〇日までにご返信いただきたく存じます。」だと、後者の方が返信したくなりますよね。 前者だと、少し興味があっても後回しになってしまうこともあります。そこで、返信の期日や限定感のある情報などを入れておくと、対応する際の優先順位が上がって次のアクションにつながりやすくなります。 ▼顔写真の設定をする 営業メールを送る際は、Gmailなどで顔写真を設定できる場合は、写真を効果的に使うのがおすすめです。 対面で話すことができないメールは、メールの差出人の顔や声などが分かりません。しかし、顔写真があると親近感がわき、営業のメールにも人間味を感じることができます。 見た人に好感を持ってもらえるような、清潔感と信頼感のある写真を設定しておきましょう。

4．営業メールでのNG3つ

営業メールを顧客に送る際、やってはいけないことを3つお話します。 ▼①不適切な言葉遣い 言葉遣いの悪い営業メールは、読む人にマイナスな印象を持たれてしまいます。 メールはお互いの顔が見えないコミュニケーションだからこそ、営業メールでは普段よりも丁寧な言葉遣いを心がけましょう。 たまにフレンドリーな雰囲気を装った営業メールを見ますが、はじめましての相手には馴れ馴れしさを与える可能性があります。 逆に丁寧すぎたとしても、そのせいで悪い印象を持たれることはないはずです。相手を尊重し、いつもよりも丁寧な言葉遣いで営業メールを書いてみてください。 ▼②長い 文章が長すぎるメールも避けましょう。自社の商材の魅力を伝えたいあまり、説明が長くなる気持ちも分かります。 しかし、どこまでも続くメールは忙しい相手の時間を奪うことにもつながります。それだけでなく、相手の読む気持ちまで奪います。終わりが見えているメールであれば、最後まできちんと読む気になるものです。 1スクロールくらいでメールが読み終わるくらいの長さを意識してみてください。 ▼③何度も送る 一度営業メールを送ったものの、相手から反応がない場合に何度も繰り返し送るのもやめましょう。 「もしかしたらほかのメールに埋もれて見落としているのかもしれない」、「届いていないかもしれない」と考えるとまたメールを送りたくなる気持ちも分かります。しかし、営業メールの場合、興味がなければ返信などがないのがほとんどです。 ここで何度も立て続けに送ると、迷惑メール扱いをされたり、会社の印象を下げたりする可能性が出てきます。 またメールを送りたいときは、時期を改めて相手の状況をうかがうようなメールを再送するのが良いでしょう。

5．パターン別営業メールの文例

ここまで営業メールについてお話しましたが、実際に送るとなるとどのような文面にするか悩むかと思います。そこで、営業の場面を想定して営業メールの文例をいくつかご紹介します。 新規開拓営業でアポイントを獲得するとき、すでにお付き合いのあるお客様に新サービスを提案するとき、営業メールを再送するとき、の3つのパターンをご用意しました。そのままコピペで使えるケースは少ないかもしれません。 なので、送る相手や自社のサービス内容などに合わせて作成してみてください。

営業メール文例①　アポイントを取る

件名：【ご面談のお願い】エイギョ―の高橋です。 本文： 株式会社KOKYAKU　 営業部　佐藤様 突然のご連絡失礼いたします。 株式会社エイギョ―の高橋と申します。 この度は、貴社のホームページを拝見しまして、弊社で提供しております、「〇〇（サービスの名前）」がお役に立てるのではないかと思いご連絡をさせていただきました。 弊社のサービス「〇〇（サービスの名前）」は、営業職向けのリスト収集ツールでございます。 従来のリスト収集ツールとは違い、 1．ーーーーーーー 2．ーーーーーーー 3．ーーーーーーー といった特徴がございます。 実際、これまでに70社ほどの企業様にご利用いただき、業務の工数や人件費の削減につながったと、大変ご好評をいただいております。 是非、導入事例をご紹介しながら、「〇〇（サービスの名前）」の機能などの詳細をご紹介させていただきたく存じますので、下記の日程内でご都合がよろしい日時はございますでしょうか。 ——————————— ■候補日程 〇月〇〇日（火）10:00〜16:00 〇月〇〇日（水）11:00〜17:00 〇月〇〇日（木）10:00〜17:00 ———————————- ご紹介のお時間は30分程度となります。 差し支えなければ、上記候補日でご都合のいい日時をお知らせくださいませ。 ご多用のところ恐れ入りますが、 ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。 ———————————-———————————- 高橋　太郎（TAKAHASHI TARO） 株式会社エイギョ― 〒123-4567 東京都新宿区××× TEL：×××‐×××-××× FAX：×××‐×××-××× MAIL：×××‐×××-×××@×××‐×××-××× URL：×××‐×××-××××××‐×××-××× ———————————-———————————-

営業メール文例②　新商品の提案（既存顧客）

件名：【エイギョ―の高橋です】新サービス「〇〇（サービスの名前）」についてのご案内 本文： 株式会社KOKYAKU　 営業部　佐藤様 いつも大変お世話になっております。 株式会社エイギョ―の高橋でございます。 この度は、弊社のサービス「〇〇（サービスの名前）」がリニューアルしましたので、ご連絡をさせていただきました。 以前お伺いいたしました際に、△△にお悩みとのことでしたので、 課題解決にお役立ていただけるかと存じます。 こちらのメールにサービスについての詳しい資料を添付させていただきましたので、 ご覧いただけますと幸いです。 また、ご不明点等がございましたら、お気軽にメールまたはエイギョ―高橋宛てにお電話くださいませ。 今後とも、よろしくお願い申し上げます。 ———————————-———————————- 高橋　太郎（TAKAHASHI TARO） 株式会社エイギョ― 〒123-4567 東京都新宿区××× TEL：×××‐×××-××× FAX：×××‐×××-××× MAIL：×××‐×××-×××@×××‐×××-××× URL：×××‐×××-××××××‐×××-××× ———————————-———————————-

営業メール文例③　再送

件名：【再送】ご面談のお願い。エイギョ―の高橋です。 本文： 株式会社KOKYAKU　 営業事業部　佐藤様 いつも大変お世話になっております。 株式会社エイギョ―の高橋でございます。 先日メールにてご連絡させていただきましたが、お手元に届かなかったことを懸念し、 念のために再度お送りさせていただきました。 この度は、貴社のホームページを拝見しまして、弊社で提供しております、「〇〇（サービスの名前）」がお役に立てるのではないかと思いご連絡をさせていただきました。 弊社のサービス「〇〇（サービスの名前）」は、営業職向けのリスト収集ツールでございます。 従来のリスト収集ツールとは違い、 1．ーーーーーーー 2．ーーーーーーー 3．ーーーーーーー といった特徴がございます。 実際、これまでに70社ほどの企業様にご利用いただき、業務の工数や人件費の削減につながったと、大変ご好評をいただいております。 是非、事例をご紹介しながら、「〇〇（サービスの名前）」の機能などの詳細をご紹介させていただきたく存じますので、下記の日程内でご都合がよろしい日時はございますでしょうか。 ——————————— ■候補日程 〇月〇〇日（火）10:00〜16:00 〇月〇〇日（水）11:00〜17:00 〇月〇〇日（木）10:00〜17:00 ———————————- ご紹介のお時間は30分程度となります。 差し支えなければ、上記候補日でご都合のいい日時をお知らせくださいませ。 ご多用のところ恐れ入りますが、 ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。 ———————————-———————————- 高橋　太郎（TAKAHASHI TARO） 株式会社エイギョ― 〒123-4567 東京都新宿区××× TEL：×××‐×××-××× FAX：×××‐×××-××× MAIL：×××‐×××-×××@×××‐×××-××× URL：×××‐×××-××××××‐×××-××× ———————————-———————————-

6. 営業メールまとめ

営業メールのメリット・デメリットや、営業メールに記載すべき内容、結果につなげるための営業メールのポイント、営業メールのテンプレートなどをご紹介しました。 営業メールは結果につながりにくく、顧客の反応も分かりにくいとされています。しかし、うまく活用すれば、効率良く営業活動ができます。 さらに、なかなか人と会いにくいこのご時世にぴったりの営業手法でもあります。 今回ご紹介した内容を参考に、営業メールを効果的に活用しながら営業活動を進めていきましょう。 なおBIZMAPSでは、好きなターゲットリストを用意し、手紙・電話・Eメールなど色々な手法でアプローチを代行。 リスト作成から企業のお問い合わせフォームへのアプローチ、セールスレターの作成・送付なども行っております。 是非、無料会員登録し、詳細内容をご覧ください。 BIZMAPS その他、営業メールに関連する記事はこちらです。 ▼新時代の営業におけるアポの取り方とは？メールでアポイントを取るためのポイントや例文を徹底的に解説！ ▼インサイドセールスのメール営業がうまくいく6つのコツ！開封率や問い合わせアップの仕掛けとは？ ▼営業後に送るお礼メールの書き方3選 好印象なメールの特徴と文例集 ▼新規開拓営業に使えるメール英語例文を一挙ご紹介！ ▼できる営業マンは後追い営業で成果を上げる！営業メールの例文と書き方のポイント ▼営業メールで新規開拓を成功させるコツ！例文や送信時のポイントを解説 ▼年末年始の挨拶メールの書き方は？注意点や文例もご紹介！

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