えむら若奈 0 Comments
マーケティングにおける認知拡大とは?効果的な手法もご紹介! 商品が売れるための仕組みをつくるマーケティングにおいて、認知拡大は非常に大切です。しかしその重要性や効果について詳しく知らないまま施策を打ち出しても、適切な効果は得られません。 そこで今回は、マーケティングにおける「認知」とはそもそも何なのかという基本的なことから、認知拡大のマーケティング手法、そしてそのポイントについてご紹介します。法人営業やマーケティングに関わる方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもマーケティングにおける「認知」とは?

「認知」という言葉の意味は「ある事柄をはっきりと認めること」です。マーケティングにおいては、消費者が自社の製品やサービスを知る段階になります。 消費者が商品を知ってから購入行動に至るまでの消費プロセスの仮説に「AIDMA(アイドマ)の法則」というものがあります。 AIDMAとは「Attetion(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字です。それぞれ「Attetion(注意)」は「認知段階」、「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」は「感情段階」、「Action(行動)」は「行動段階」と分けられています。 マーケティングにおける「認知」とは、消費プロセスの最も初期段階と言えるでしょう。

「知名度」と「認知度」の違い

世の中にどの程度知られているかを示す言葉には「地名度」と「認知度」があります。両者は似たような言葉ですが、実は意味は異なります。 「知名度」とは、企業名や商品名、サービス名といった「名前」が世の中にどの程度知られているかを示す指標です。 一方で「認知度」は、企業や商品、サービスについて「それ自体」が世の中に理解されていることを示します。つまり知名度よりさらに深く踏み込み、会社が展開している事業や、どのような製品を取り扱っているのかなどが認識されている状態です。

認知拡大の重要性と効果

先述の通り、知名度と認知度は異なります。知名度だけがある、つまり名前だけが知られている状態では、顧客の消費行動には至りません。 たとえば街中のショップでも、ショップ名を知っているだけでは「買いに行こう」と行動を起こすことは少ないでしょう。しかしそのショップがどのような商品を展開しているかを認識していれば、ショップに足を向けるかもしれません。さらに展開している商品の評判まで認識していれば、購入に至る可能性はより高まります。 つまりマーケティングによって認知が拡大するとブランドイメージが定着し、確立したブランドにファンが生まれ、話題性が増えるという効果があるのです。

認知拡大のためのマーケティング手法

マーケティングにおける認知拡大とは?効果的な手法もご紹介! それでは、認知を拡大するためには、どのようなマーケティング手法があるのでしょうか。具体的には次の8つの手法があります。
  • ・純広告 ・プレスリリース ・マスメディア ・オンラインセミナー・イベント ・DSP広告 ・動画広告 ・ソーシャルメディア広告 ・コンテンツマーケティング
どのようなマーケティング手法なのか、ひとつずつ解説していきます。  

純広告

ポータルサイトを開いたとき、企業や商品の広告を目にしたことがあるという人は多いのではないでしょうか。純広告とは、このようにインターネットのWebサイトにアクセスした際に表示される広告です。 純広告は露出が大きいため、短時間で多くの人の目に触れます。またターゲットや時間帯を絞った運用も可能で、潜在的な消費者層へのアプローチも可能です。 ただし広告料金が比較的高いため、大規模なプロモーションが実施できる資金力のある企業向けのマーケティング手法と言えるでしょう。  

プレスリリース

プレスリリースとは、新しい商品やサービス、CSRについての取り組みなどについての文書を、マスコミに向けて発信するマーケティング手法です。 最近は各社のプレスリリースをメールで配信してくれるサービスも登場し、日々プレスリリースをチェックしている担当者などに効率的にアプローチできるようになりました。有益な情報と認められれば各方面に波及するため、認知拡大が狙えます。 ただし公開した情報が必ずしも拡散されるわけではないので、注意しましょう。  

マスメディア

マスメディアとはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌といったメディアを指します。このマスメディアに広告を出して認知拡大を狙うマーケティング手法です。すべてのメディアに広告を出すのではなく、商品やサービスに適したものを選ぶ必要があります。 スマートフォンやインターネットの普及によりマスメディアの利用者は減少傾向にありますが、ほかの広告と組み合わせて活用することで大きな効果が期待できます。特にテレビの影響は大きく、紹介された商品やサービスが一気に認知度を上げて人気に火が付くケースもあるでしょう。  

オンラインセミナー・イベント

オンラインセミナーやイベントは情報密度が高く、認知拡大に効果的なマーケティング手法です。参加している時点で顧客はある程度関心を持っているため、魅力的なセミナーやイベントの内容にすればファン獲得につながる可能性があります。 オンライン上の開催であれば会場使用料などがかからないため、低コストで認知拡大が図れることがメリットです。しかし幅広い層へのアプローチが難しく、一度きりの開催では大きな効果が望めないため、繰り返しの実施を念頭に置いておきましょう。  

DSP広告

DSP広告とは、Web広告の一つです。「Demand Side Platform」の略で、アクセス履歴などのデータを利用して、広告主の狙ったターゲット属性の広告枠に配信されるディスプレイ広告を指します。顧客のニーズと合致した広告が表示されるため、ターゲティング精度の高いマーケティング手法です。 ターゲットや予算などを設定してバナーを入稿すれば、DSPが自動で最適な広告配信を実行します。ただしDSP業者によっては広告配信先が開示されていないケースもあるため、配信先によってはブランドイメージが損なわれるかもしれません。 広告配信先を開示している業者を選ぶ方が、より適切な認知拡大につながるでしょう。  

動画広告

作成した映像コンテンツを使って認知拡大を図るマーケティング手法です。自社のWebサイトだけでなく、YouTubeなどの動画配信サイトやSNSなどで配信して顧客へと情報を届けます。 文字よりも映像の方が人の記憶に残りやすいため、興味を引く動画であればSNSなどで拡散される可能性が高くなります。 ただし効果が出るクオリティの高い動画を作成するには、プロに外注するなどコストがかかります。また製作時間も長くなる傾向にあるため、その点も加味してマーケティング施策を組み立てましょう。  

SNS(ソーシャルメディア)広告

TwitterやInstagramといったソーシャルメディアに対して広告を展開するマーケティング手法です。 各世代にスマートフォンが普及した現代において、SNSのユーザーは全世界で46億人を突破しました。国内だけでも8000万人以上がSNSを利用していて、メディアの種類も増えています。 世代や属性によって利用しているSNSが異なるため、認知拡大を図りたい商品・サービスに適したメディアを選ぶ必要があります。顧客層がマッチすれば一気に拡散され、効果的に認知拡大が図れるでしょう。  

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、見込み顧客に対してオウンドメディアなどで有益な情報を発信して認知拡大を図るマーケティング手法です。提供したコンテンツに関心や共感が得られたら、SNSなどで拡散され認知拡大につながります。 ただしコンテンツの作成には時間を要します。また継続的な運営が必要なため、外注も視野に入れて管理することが求められる場合もあるでしょう。 認知拡大まで時間はかかるものの、価値の高いコンテンツが適用できれば大きな効果が得られます。継続的にコンテンツメディアから顧客が流入するようになれば、広告費のコストも抑えられます。

認知獲得に強いコンテンツマーケティング

マーケティングにおける認知拡大とは?効果的な手法もご紹介! 世の中に情報が溢れている時代において、Web広告やチラシなどのプッシュ型の広告だけでは認知拡大が難しくなっています。そこで注目を集めているのが、上記でご紹介したコンテンツマーケティングです。 コンテンツマーケティングは、顧客の悩みや課題が顕在化する前からアプローチできます。悩みなどが顕在化した状態は、顧客がすでに解決策、つまり選ぶべき商品やサービスが決定しているケースがほとんどです。具体的なニーズが顕在化する前の情報収集段階からアプローチすることで、より密接に顧客とのつながりが持てるでしょう。  

コンテンツマーケティングの具体的な手法

コンテンツマーケティングには、具体的に次のような手法があります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自社の製品や状況に合ったものを選ぶようにしましょう。 コンテンツSEO コンテンツSEOとは、オウンドメディアで記事を作成し、検索エンジンの上位表示を狙うマーケティング手法です。検索上位を獲得すれば持続的な集客が可能になりますが、成果が出るまで時間がかかります。さらに記事作成のリソース確保が難しいというデメリットもあります。 SNS・動画サイト運用 自社でTwitterやInstagramといったSNSアカウントや、YouTubeなどの動画サイトを運用するマーケティング手法です。SNSはある程度同じ趣味嗜好の傾向を持つユーザー同士がつながっているため、狙ったターゲット層に届けば一気に拡散する可能性があります。 しかしインターネット上は常に情報であふれているため、発信した情報の寿命が短い点がデメリットです。ファンを獲得するために、企業のSNS運用をプロに依頼することも1つの手段です。 ホワイトペーパー ホワイトペーパーとは、自社で培ったノウハウなどを有益な情報として提供する「お役立ち資料」です。メールアドレスや連絡先などを入力してダウンロードするため、その顧客情報をリスト化してマーケティングに活用できます。ただしダウンロードされた資料は修正できない点や、資料作成にリソースが必要な点はデメリットと言えるでしょう。 書籍の出版 書籍を出版することも、コンテンツマーケティングの手法のひとつです。自社のノウハウなど顧客にとって有益な情報を本にまとめることで、ブランドイメージが高まります。しかし出版費用や制作に時間がかかる点や、書籍の評価がそのまま企業評価に直結してしまう点がデメリットです。

認知拡大のためのマーケティングを進めるポイント

マーケティングにおいて認知拡大を図るには、次の3つのポイントを意識しましょう。
  • ・認知拡大の目的を明確にする ・ターゲットを明確にする ・顧客の視点で考える
認知拡大は、あくまでも商品・サービスを購入してもらうための手段にすぎません。本来の目的は認知拡大の先にあることを意識して、戦略を検討しましょう。 そして闇雲にアプローチするのではなく、ターゲットを絞り込んでマーケティング施策を打ち出すことが大切です。たとえば「20代独身女性、IT企業勤務、趣味はカフェ巡り」というように、細かく人物像を形成した「ペルソナ」を作成すると、より具体的な施策がイメージしやすくなります。 作成したペルソナをもとに、どのメディアでどのような情報を収集しているのかなどを顧客視点になって考えることで、マーケティング施策がより効果的なものになるでしょう。

まとめ:マーケティングで認知を拡大しファンを増やそう!

認知が拡大すればするほど、自社の理念や取り組みに共感を持つファンが増えていきます。ファンが増えることで、自ら売り込みをしなくても商品が売れ続ける仕組みがつくれるのです。今回ご紹介したマーケティング手法から適切なものを選び、着実に認知拡大を図っていきましょう。 無料会員登録で毎月100社までの企業データをダウンロードできるBIZMAPSでは、170万社を超えるデータからさまざまな検索条件で目的の企業を検索できます。マーケティングのさらなる効率化のためにも、ぜひご利用ください。 ▼そのほかのマーケティングについての記事はこちら マーケティング理論とは?抑えておきたい代表的な理論をご紹介! マーケティングとはそもそも何?その定義や歴史を徹底解説! マーケティング手法11種類!重要性と手順を解説します! マーケティングコミュニケーションとは?目的と重視される理由を解説 マーケティングのフレームワークとは?役立つ具体例もご紹介! マーケティングに強い企業の特徴!成功事例やオススメ業者もご紹介 ▼業界やテーマごとの企業特集はこちら! マスコミ・出版業界の仕事内容とは?業界で活躍する上位10社を紹介!

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