nagi
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企業で働く社員の成果など貢献度に対し、正しく評価する人事評価は、個々のスキルアップやモチベーションアップになります。しかし、一般社員とマネジメントでは、評価のポイントが違うということをご存じでしょうか?
目の前の仕事だけではなく、全体を見通しているマネジメントは重要なポジションかつ大変な仕事です。そのためマネジメントを評価する上層部は、より責任重大とも言えます。マネジメントを評価する立場の方や、マネジメントスキルを向上させたい方それぞれの評価を見据えたポイントを紹介していきます。
目次
マネジメントとは?仕事内容とポジションを解説
マネジメントとは、業務の目標達成に向け、常に業務進捗をフォローしサポートを行うことを言います。チームの司令塔として業務を割り振ったり、成果を上げるために業務の効率化を行い、時には生産性の向上のため人材育成も担当します。管理職や管理責任者と呼ばれることもあり、マネジメントは組織の発展に必要不可欠な存在です。 マネジメントは業務と人を管理する高い能力と責任が求められます。マネジメントについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。 「マネジメント」の意味は?役割や課題・スキルアップを徹底解説! リーダーシップとマネジメントの4つの違いとは?必要なスキルも紹介マネジメントの評価を行うのは上司や部下?
マネジメントは管理職にあたる、企業の成長を担う重要なポジションです。適切な評価のフィードバックにより、マネジメントは成長していきます。それは企業の成長にもつながる重要なことです。では、マネジメントの適切な評価は誰が行うのでしょう?評価する人間の立ち位置で、見え方や評価が変わってくるため、誰が評価を行うかは慎重に決めなくてはなりません。 多くの企業において、人事評価は上司が行うことが一般的です。マネジメントの評価は、マネジメントよりさらに上の役職が行うことが多いでしょう。しかし、上からの評価だけではマネジメントの適切な評価とは言えないかもしれません。なぜなら、マネジメントの上司はあくまで上司であり、マネジメントの通常業務内のプラス面からマイナス面までを監督できるかと言ったらそうではないからです。 そのため、マネジメントと仕事を共にしている同じ立場の同僚や、部下である社員が評価を行う企業もあります。これは、マネジメントの多面的な評価を目的としています。これを「多面評価制度」と言います。多面評価制度の実施で、上層部が見えない部分を、異なる立場の人間からの信頼性や特性を把握し、評価に加えられるのです。マネジメントを評価する5つのポイント!
マネジメントは評価すべき項目も他の社員とは異なります。しっかりと評価すべきポイントを抑えて評価しないと、マネジメントが成長できず企業の大きな損失になりかねません。しかし、管理職であるマネジメントを評価するにはどうしたらよいのでしょう。マネジメントの評価において、必ず抑えるべきポイントを解説していきます。企業の発展につなげるためにも、ポイントを抑えたマネジメントの評価を適切に行えるようにしましょう。マネジメントは結果を出せているか否か
マネジメントは管理職と同等のため、結果が出ているか否かは評価の重要なポイントとなります。結果を残せているかどうかを正しく評価するためにも、企業としてマネジメントの成果を何にするかを決め、求める成果に対し達成数値を掲げておきます。最終的に求められたものに対し達成ができているか否か、結果が出せているか否かを判断し評価します。 必ずしも結果が形で返ってくるとは限りません。マネジメントが結果を出せずにいる時は、評価に反映させる前に、何が原因で結果が出せなかったのか原因を見つけるサポートも大切です。 原因を見つけ改善することで次につなげることもできますし、達成ができなかったとしてもマネジメントのモチベーションを下げることなく維持できます。マネジメントとの面談をして、結果までのプロセスに着目していく必要がありますが、結果だけにフォーカスするのではなく、総合的にヒアリングをして正しく評価をしましょう仕事の管理状況は正しいか否か
マネジメントが正しく、仕事の管理ができているかどうかの評価が必要です。万が一のトラブルの際に管理下で解決できたか、仕事のアサインが適切であったかなど、部下と仕事の管理ができているかを見ます。しかし、これは数値化できるものではありません。そのため、マネジメントの力は管理している組織の成績を参考にするのがおすすめです。 マネジメントコントロールの手法3つ!メリットやコツも徹底解説!経営理念を理解し目標を立てているか否か
マネジメントは企業の要と言っても過言ではありません。企業の経営方針を正しく理解し、自分の部下に伝え、経営理念に沿ったビジネスをマネジメントしていかなくてはなりません。その人の持つ個性によって、マネジメントの方法は異なることもありますが、方向性は間違えることなく、経営理念や方針に沿って統一することが大切です。そのため、企業のマネジメントとして、経営理念を理解し明確に体現できているかが評価のポイントとなります。チームの管理、人材育成に貢献できているか否か
マネジメントの仕事の一つに、部下の育成が挙げられます。次の世代を担う社員を育てることは、企業の成長と事業を円滑に進めるためになくてはならない仕事です。人材育成の成果は人材に現れます。マネジメントの部下が組織の目的や目標を理解し、責任感を持つ組織が作れているか、スキルアップができているかが最大のポイントです。マネジメントが部下に対し、個々の特性を見極め公正な評価をしているかという点が評価対象となります。 しかし、人材を育成することは非常に難しくデリケートな内容でもあります。人材育成を成功させるポイントなど、気になる方は以下の記事も読んでみてください。 ピープルマネジメントとは?その効果や成功のポイントを解説!信頼関係を築けているか否か
マネジメントは部下を管理する立場にあり、組織のリーダーでもある重要な立ち位置にあります。しかし、組織はマネジメント一人では成り立ちません。マネジメントと部下の連携が取れてこそ組織は成り立ち成長することができますが、肝心の部下からの信頼を得られていなければそれも叶いません。信頼関係が築けているか否かは、上司からは非常に見づらい点でもあります。最初にお話させていただいた「多面評価制度」を取り入れることで、部下や同僚からと言った第三者視点の意見も得られるのでおすすめです。成長するため自己啓発に取り組んでいるか否か
マネジメントは管理する組織と共に成長するため、自己啓発に取り組む必要があります。マネジメント自身が成長しようと努力する姿は、管理する社員にも良い影響と活力を与え、組織全体の成長に繋がっていきます。マネジメントが自己啓発を怠らないことで、部下にもより良い影響を与えることになるため、評価ポイントには自己啓発を怠っていないかという項目も入れる必要があります。 また、マネジメントの情報収集能力も評価の一つです。自分の組織だけではなく、他の部署や常に社外の最新の情報を取り入れ、企業に共有することで全体のレベルアップに貢献できます。自分だけが良ければ良いという考えではなく、企業が成長するためにはどうすれば良いかと考え行動できることは、マネジメントとしての評価が得られるポイントとなるでしょう。 マネジメントに向いている人・いない人の特徴とは?必要なスキルも解説マネジメント評価の方法を紹介
企業が人事評価を行うにあたり、それぞれで設けている人事制度に基づき行われます。ここでは、マネジメントをより具体的に評価する方法を紹介します。管理職であるマネジメントは、一般的な社員と業務が異なります。各企業で設けられている人事制度と共に、本記事で紹介したマネジメントを評価するポイントや、これから紹介する評価方法を参考にしてみてください。評価項目の数値化
どの企業でも人事評価を行う上で、項目を数値で明確化していると思います。マネジメントも例外ではなく、目標を細かに数値化することが多いです。数値化の方法はマネジメントが担当している部門で異なりますが、共通で設けているのが担当している部署の離職率や労働時間です。労働時間が多ければ社員を上手にコントロール出来ているとは限りません。また離職率が異常に高ければ、マネジメントの能力不足を疑われ評価にも響いてしまいます。 数値化できるスキルとは別に、マネジメントの部下の育成など目に見えない数値も評価に加えないといけません。数値化すると数字に目が行ってしまうため、全体的に評価ができるよう意識を持つことに注意しましょう。評価シートを活用
企業に勤める社員の人事評価を行う際に、評価用のフォーマットシートを用意し、それを使用して評価を進めるとスムーズです。マネジメントは一般社員と評価基準そのものが違うため、マネジメント用と他の社員用で評価シートは分けて準備すると良いでしょう。 また、マネジメントの評価は企業にとっても非常に重要なため、評価シートだけに頼ってはなりません。マネジメント一人一人と向き合い、面談を行うなど直接コミュニケーションを取れる機会を作り、評価に加えましょう。マネジメントが成長するために求められるスキルをチェック!
マネジメントが正しく評価をされるために、マネジメント自身も自己啓発に努め、スキルアップを目指しましょう。マネジメントが正しくスキルアップをするためにも、マネジメントに必要かつ求められているスキルを理解する必要があります。マネジメントにもっとも必要なスキルを把握し、マネジメント自身が自己啓発に努めるよう意識するようになれば、自然と評価が高まっていきます。知識は武器!テクニカルスキル
マネジメントが課せられた業務を遂行する上で、必要になる技術や知識を養う必要があります。情報収集能力から分析力など、マネジメントに限らずテクニカルスキルは企業に勤める社員全体に求められます。マネジメントは人材育成の場において、部下を指導する立場にあります。そのため、社員よりもレベルの高いテクニカルスキルが必要になります。常に勉強を怠らず、専門知識を高めることが大切です。人との繋がり!ヒューマンスキル
マネジメントの業務は幅広く、部下だけではなく、上司やお客様など多くの人と関わることになります。業務を簡潔に導くためにも、コミュニケーション能力は当然のようにマネジメントに求められるスキルです。多くの人の意見を中立の立場で聞き、とりまとめ、組織で人とのトラブルがあった際には和解ができるよう上手に導く必要もあります。円滑に対人関係が築けることも、マネジメントに求められるヒューマンスキルです。本質を捉える!コンセプチュアルスキル
さまざまな事象に対し、本質的な課題を見極めるスキルをコンセプチュアルスキルと言います。「概念化能力」とも呼ばれ、マネジメントだけではなく、上層部や管理職に必須と言えるスキルです。 組織や部門で違った業務を行い、部門間でのやり取りやビジネス社会の情勢変化に適応し、的確な判断や方法を導き出す力を求められます。コンセプチュアルスキルが高いマネジメントは、本質を捉えているので会話の内容も分かりやすく効率的に業務を進行することができます。また、固定概念にとらわれず考え方も幅広いので、多くのアイディアを思いつく傾向にあります。 マネジメント能力とは?不可欠なスキルや身につけるポイントを解説マネジメントの評価を的確に行い、企業の成長につなげよう
マネジメントは組織の人材や業務全体を管理し、結果を導き出す重要なポジションです。表面的な結果は、数値で視覚化しやすいのですが、人材育成や信頼度の高さは目にも見えにくく評価が難しいところもあります。マネジメントのスキルアップのためにも、適切な評価をする必要があります。企業がマネジメントに何を求めたいのかを明確にし、多角的に評価できるよう評価項目を充実化させましょう。 ▼マネジメントに関する記事はこちらをどうぞ↓ マネジメントサイクルとは?効果や種類・うまく回すコツを徹底解説! マネジメント・バイアウト(MBO)とは?メリットや手順を徹底解説! マネジメント本おすすめ18選!初心者向け~名著まで幅広くご紹介! 170万を超える企業データから企業リストの作成が可能なBIZMAPSは、マネジメントの仕事の幅を広げる助けになります。会員登録するだけで、月100件まで無料で企業データをダウンロードできるので気軽に試せるのも嬉しい点です。さらに、有料会員になれば手ごろなコスパでダウンロード数はボリュームアップ!データダウンロードの有効期限などもないので、最新情報を自分のペースで活用できるのでおすすめです!労務に携わるWebライターです。「良質な情報を、分かりやすく言語化して伝える」ことを心掛けています。犬とパンやお菓子作りが大好き!にぎやかで楽しい、3人の育児中です。