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経営者に求められる判断とは?基準や困った時のポイントを解説! 「経営判断に迷ったらどうする?」「経営判断の原則とは?」など、お悩みではありませんか。 経営判断は、経営をするうえでなくてはならないものです。また、会社の経営を左右する責任重大な判断だけに、スムーズに判断をくだせない経営者も少なくないようです。 そこで今回は、経営判断の基準や必要な材料、判断に迷ったときに思い出したいポイントなどについてお話します。

1.経営判断とは

経営者に求められる判断とは?基準や困った時のポイントを解説! 経営判断とは、経営層の人間が判断(意思決定)をしていくことを指した用語です。 経営判断で決める内容は、会社の経営方針から普段の業務にかかわること、会社の人事や取引のタイミング、契約、価格の改定など、大きなものから細かなものまでさまざまです。 経営判断は、会社の経営に深くかかわってくるため、判断を下す際に経営層には重い責任がつきまといます。 また、規模の大きい会社ほど経営判断が必要になる場面が増えるため、ストレスが多かったり、判断に時間がかかったりといった問題も起こりやすいです。

2.経営判断の原則

経営判断について触れる際、必ず解説しなければならない内容があります。それが、「経営判断の原則」です。 経営判断の原則とは、判断にいたるまでの過程と決定事項によほど不合理な所がない場合、その判断のために会社に損害が発生したとしても、取締役は善管注意義務違反に問われないというものです。 これは、経営者の経営判断において、ある程度の裁量を与えることで自由な経営を行ってもらうのを目的としています。 経営者は、自身の判断により会社に万が一のことが起きた場合、全責任を取らなければいけないとなると、判断の幅も限られてしまう可能性があるからです。

3.経営に求められる判断の基準

経営者に求められる判断とは?基準や困った時のポイントを解説! 経営判断は、経営を安定させてリスクを避けるのが重要です。そのため、経営判断を誤らないために、経営者が大切にしている判断基準があります。 ここでは、その経営判断の基準を3つご紹介します。 この基準があれば、いざ重要な決断をしなければならないときもぶれずに、経営者として正しい判断をすることができます。

経営判断の基準① 高級路線を狙う

経営者判断をする際は、高級路線を基準にします。例えば、商品やサービスの価格設定も経営判断のひとつです。顧客や市場の動きから検討すると、価格設定は低めにした方が売れるような気がするかもしれません。 しかし、サービスが世に出た後に価格を下げるのはいくらでもできます。逆に、途中で値上げするのは顧客のマイナスな感情が生まれやすくなってしまうので、メリットがありません。 コストパフォーマンスを重視している企業であればなおさら、はじめに少し高い価格に設定するのがおすすめです。さらに言えば、付加価値をプラスした高級路線を意識してみると良いでしょう。

経営判断の基準② 自分の目線を大事にする

経営判断をする際には、自分の目で見たものを大事にするという基準も重要です。経営判断には、あらゆる材料が必要とされます。 WEB上で検索をかけて、判断材料を集める人も中にはいるかもしれません。しかし、WEBだけでは十分な情報が得られないことは覚えておきましょう。 経営者は、自らの足で現場に出向き、自らの目で現場を観察し、自らの耳で従業員や顧客の声を聴き情報を収集するのです。日頃から、積極的に現場に足を運んで生の情報を収集するように心がけると、都度適切な判断ができるようになるでしょう。

経営判断の基準③ 強みに焦点を当てる

経営判断をする際は、自社の強みに焦点を当てることを基準とするのがおすすめです。 経営者は、リスクへの対策を立て経営を安定させるという前提から、日頃から足を引っ張っている事柄に目が行きがちです。しかし、うまくいっていない点ばかり見ていると、自分の経営判断への自信がどんどん失われ、然るべき判断ができなくなってしまいます。 特に、「どれもこれもうまくいかない」と焦りが出てきたら要注意です。そんなときこそ、伸びている分野や長所と思える部分に目を向けながら、冷静に経営判断をしていきましょう。

4.経営判断のポイント

経営者に求められる判断とは?基準や困った時のポイントを解説! 経営判断の基準は分かりましたが、その基準を持っていてもまだ判断に迷うことがあるはずです。 ここでは、経営判断で迷いが出たときも役に立つ、経営判断のポイントを5つご紹介します。 どう判断すべきか悩んだときの参考にしてみてください。

経営判断ポイント① 納得感のある目標を設定する

適切な経営判断をするには、納得感のある目標を定めるのがポイントです。 例えば売上目標ならば、「この程度あれば十分」と感じられる数字にします。逆に満足できない程度の目標を定めてしまうと、それ以上の結果が得られない可能性があります。 売上や発注数など、細かい数値を計算しながら、無理なく納得感のある目標を設定するよう心がけましょう。

経営判断ポイント② ボーダーラインを設ける

適切に経営判断をするために、ボーダーラインを設定しましょう。 経営判断をするポストにいる人間は、重い責任を背負っているからこそ、「こうあるべき」と、完璧を求めがちです。しかし、いつでも完璧を目指していると、従業員と足並みがそろわなかったり、少しでも理想とはずれると焦ってしまったりと、経営状態にまで悪影響が起きる可能性があります。 「ここまでクリアしていればOK」という、ボーダーラインを設定しておくと心に余裕が持て良い経営判断につながります。

経営判断ポイント③ ビジョンを意識する

適切に経営判断をするために、会社のビジョンを意識するようにしましょう。 ビジョンは、会社として目指す姿を表すものであり、会社を経営するうえで忘れてはいけない重要なものです。 ビジョンからずれた判断をしてしまえば、それは誤った経営判断であることが多いです。会社のビジョンを常に心に留めておけば、経営判断に迷うことも少なくなるでしょう。

経営判断ポイン④ 人任せにしない

適切に経営判断をするために、人任せにしないようにしましょう。判断するための情報収集も、できれば自分で行いたいものです。 判断に迷ったとき、周囲に相談するのも問題ないですが、最終的な判断を誰かに任せてはいけません。 経営者として自分の判断に責任を持つことを心がけるべきです。

経営判断ポイント⑤ 判断に必要な考え方を身に付ける

適切に経営判断をするために、経営判断に必要な考え方を身に付けることも忘れてはいけません。 経営に必要とされる判断として、「論理的基準」「非論理的基準」という2つの基準があります。これらは、経営判断をする立場に立つなら、身に付けておきたい考え方のひとつです。 2つの基準を、簡単に説明します。 「論理的基準」とは、視覚的に理解できる基準を指します。例えば、分析で得られた数値がそれに当たります。数値を基準にすることで、今後の経営判断においてより緻密な決断が可能になると言えるでしょう。 一方、「非論理的基準」とは、視覚的に理解できない基準を指します。例えば義理や商習慣といった、道徳的なものです。これらは視覚的にとらえるのが難しいですが、その分基準をしっかり定められると、顧客から信頼される企業になります。 この2つの基準を自分のものとすれば、経営判断に大いに役立ちます。

6.経営判断に使用する財務分析

経営判断の材料として、財務分析は欠かせません。 財務分析には、キャッシュフロー表、貸借対照表、損益計算書、といった財務諸表などが使えます。財務諸表は、数字で見て自社の状況が把握できるだけでなく、計算の仕方が同じだからこそ、他社との比較もしやすい点からも経営判断にしばしば使われます。 それでは、財務諸表を使って具体的にどのような分析を行う必要があるのか、お話します。 ▼収益性分析 収益分析は、総資本回転率をはじめ、売上経常利益率から算出します。売上そのものではなく、利益率に着目するのがポイントです。さらに、事業年度や事業部で比較してみるなど、さまざまな面から分析を進めていきます。 ▼成長性分析 成長分析は、この先も会社が成長できるかが明らかになる分析です。売上高伸率や労働生産性伸率から、売上・コスト・利益がバランスの取れた成長をしているかどうかを確認します。 ▼生産性分析 生産性分析は、労働生産性や資本生産性などから、生産性の向上と会社の収益力が一緒に伸びているのかどうかを確認します。また、きちんと両者が伸びている場合は、貢献・成果の割合は妥当なのかも見ていきます。 ▼活動性分析 活動性分析は、資産や資本をうまく活用できているかを見るための分析です。資産・資本の出入りの回数を表す「回転率」と、1回の回転にかかった期間を表す「回転期間」から分析を行うことが多いです。 ▼安定性分析 安定性分析は、借金を返済できる程度の余裕があるかどうかを示すものです。自己資本比率、経営安全率、流動比率、当座比率、借入金依存率、固定比率といった比率をもとに、分析していきます。

7.経営判断まとめ

経営者に求められる判断とは?基準や困った時のポイントを解説! 経営判断の原則や判断基準、ポイント、経営判断に必要な財務分析などについてお話しました。 経営判断は、ひとつ一つに重い責任がつきまとう、会社やその従業員にとって重大なものです。 だからこそ、経営判断において一番は経営の安定を重視したいですが、それでは変革や成長は望めません。 要所で分析や調査を取り入れながら、会社と従業員にとって最善の経営判断を目指しましょう。 ▼「経営」の関連記事 人気の経営本21選!おすすめの理由も合わせてタイプ別に紹介! 経営コンサルタントとは?業務内容や依頼するメリットを解説 経営分析とは?具体的手法や目的・メリットを徹底解説!  経営戦略とはそもそも何?その種類や立案方法、成功事例などを紹介 経営者が勉強すべきこととは?勉強方法やおすすめの書籍も紹介! 経営ダッシュボード活用法|10のポイントで効果的なビジネス戦略 経営目標とは?経営理念との違いや設定の種類を具体例付きで解説 経営ビジョンとは?理念との違いやメリット、浸透させるコツを解説 【管理職必読!】経営やマネジメントに関する用語 BIZMAPSでは170万を超える企業データを無料で公開しています。会員登録で月100件までなら無料でダウンロードも。独自検索タグは5000項目以上で、これまで見つけられなかった企業との出会いのチャンスがあります。また、「リストプラス」では、すでに保有している企業を除いたリストのみを購入できます。効率的にリストを増やせるのがポイントです。 詳しくはこちら

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