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テレアポのコツ テレアポ営業は、企業の新規開拓のための古典的手法です。潜在顧客や見込み客とダイレクトにコミュニケーションが取れます。電話を取った相手が応答さえすればトークのコツを駆使して話をつなぎ、アポ獲得の成功率を上げることが可能です。 今回の記事では、テレアポに取り組んでいる営業マンやマネージャーのみなさんに向けて、今日からでも実戦で使える、テレアポ営業におけるトークのコツBtoB編とBtoB&BtoC共通編を紹介します。

テレアポの基本を確認しよう

テレアポの基本 テレアポは企業が自社の製品やサービスを販売するために、商談のきっかけをつくる電話営業の手法です。法人営業と個人営業のどちらでも、テレアポは行われます。 潜在顧客リストを作ってそれをもとに電話をかけ、アポイントを獲得する地道なアプローチです。デジタル技術が発達した今でも、この手法を採用している企業はたくさんあります。 法人営業においては、自社商材を使用する可能性がある企業が潜在顧客としてリストアップ。個人営業においては、何らかの属性で潜在顧客と想定された一般の人たちがリストアップされます。 この手法の強みは、相手が電話に応答さえすればダイレクトなコミュニケーションに持ち込める点です。コツをマスターしていれば、相手が電話を切ろうとしても興味を惹きつける話題を巧みにぶつけ、話をつなげることができます。 そもそも潜在顧客が相手であり、変化する相手の声の調子などを確認しながら話せるので、商談のアポイントにつながりやすくなります。 ここからは、そんなテレアポ営業の実戦に役立つコツを紹介していきましょう。 ▼テレアポについてはこちらの記事でもご紹介しています。 テレアポはコールセンターと違う?仕事内容の違いを詳しく解説 テレアポで病むのはしょうがない!?キツイと感じる理由と対処法 テレアポとは?時代遅れにならないアナログ営業手法!支援・代行サービスも紹介

BtoB&BtoC共通編:テレアポ営業のコツ11選

テレアポ営業のコツ テレアポ営業のBtoB(法人営業)、BtoC(個人営業)の双方で使える共通のコツがあります。まずは共通編を紹介していきましょう。 項目としては以下のとおりです。 ●事前準備を万端にして始めよう ●胸張って高らかと名乗ろう ●売り込まないようにしよう ●味方のスタンスに徹しよう ●フットインザドアで持ちこたえよう ●バックトラッキングで共感を伝えよう ●バンドワゴンに乗っけよう ●相手を主語にして説明しよう ●理由付きでアポをお願いしよう ●最後は限定質問でたたみ掛けよう ●トークスクリプトの大枠を頭に入れておこう それぞれを解説していきましょう。

事前準備を万端にして始めよう

テレアポにとって事前準備は欠かせないものです。潜在顧客リストの精度やトークスクリプト(トークマニュアル)の作り込みの深さが、アポイント獲得率にそのまま反映します。 また、リストがあるからといっていきあたりばったりで電話をしても、効率が上がらない営業活動になるでしょう。テレアポ営業の実行の前に、個人リストならどういう職業や属性の人が名を連ねているのかを確認しておくのがベターです。 法人リストであればどういう特徴がある企業なのかを確認します。リストでわからなければネットで公式サイトやSNSアカウント、口コミなどをチェックすれば何かしらの情報が手に入るでしょう。 そうやって架電先の背景を理解しておくだけでも、電話のかけ方が変わってきます。事前情報の量と質は、スムーズなコミュニケーションに反映するものです。 そして最終的にはアポイント獲得率が左右されるので、決してあなどれません。自社商材との接点などを調べておき、トークスクリプトでどこが重要になるかなども意識しておくと、話を順調に進めやすくなります。 ▼テレアポリスト作成についてはこちらの記事もご覧ください! Listoru(リストル)は法人営業・テレアポに最適!その理由を解説 法人テレアポリスト作成サービス LisTOSS(リストス)とは? リストの質がテレアポ成功のカギ!作成方法やおすすめの作成サービスをご紹介

胸張って高らかと名乗ろう

突然電話をかけるからか、多くのテレアポ担当営業マンは、最初は遠慮がちに名乗るものです。しかし、なにもやみくもに電話しているのではありません。 顧客になりそうな対象をリストアップして、その人あるいは企業にとってよい話を提案しようとかけているのです。だから、胸を張って高らかに名乗って話を始めましょう。 控えめで何か煮え切らない感じで名乗られると、相手は余計に不審に思います。「一体どういうご用件ですか?」と問われて、印象がよくありません。 しかし堂々と名乗られると「自分も向き合わなくては」と自然に感じるものです。具体的には、電話をかけて相手が出たら開口一番、明るい声で社名と氏名を少々声を張り気味くらいで伝えます。そうすれば相手は知っている人かもしれないと思い、居住まいを正すでしょう。 堂々としていれば、相手は通常の対応をしてくれるのです。相手の聞く態勢を整えることにもなります。  

売り込まないようにしよう

テレアポの目指す目的を履き違えてはいけません。あくまでも、本格的な商談をさせてもらうアポイントを取ることです。最初から商材を売り込んでしまっては、ほぼ確実に失敗となるでしょう。 「商材はぜひともおすすめ」だけれども「核心部分の話はあらためてじっくりと」というスタンスが最適です。自社商材の詳細な説明によって売り込んでいくのは、あくまで次の商談段階。 実際に電話で説明し過ぎると、往往にしてその段階で要るか要らないかの判断を下されます。結局アポにつながりにくくなるのです。 テレアポは、商談にスムーズにつなげることだけを考えて取り組むことが鉄則と言えるでしょう。  

味方のスタンスに徹しよう

あくまでも相手の味方であるというスタンスを徹底しましょう。相手の立場に立って、相手の都合や状況、気持ちに寄り添うようにトークを進めることが大切です。 自分の話を聞いてもらおうとばかりしていたら、先方の気持ちは永久につかめません。テレアポの目的がアポ獲得であるように、セールスと違うスタンスで臨みましょう。「自分ではなく相手側が利益を享受できるのだ」というスタンスで、寄り添うモードで話をしなくてはなりません。  

フットインザドアで持ちこたえよう

テレアポでは、相手から早めに電話を切られそうになることが多いです。しかし、やみくもなテレアポでないかぎり、リスト段階で架電先に選ぶ理由や成約の可能性がある相手のはず。 それをあっさりと切られるままにすると、みすみす成約の可能性を逃すことになりかねません。そこで、ある程度は食い下がるようにしたいものです。 そのために有効な、フットインザドアという、切られそうになっても持ちこたえて話を進めるオーソドックスなテクニックを紹介しましょう。かつて飛び込みセールスを行うセールスマンが使っていたテクニックに由来します。 チャイムが鳴ってドアを開けたものの、セールスと知って相手はあわててドアを閉めようとするでしょう。その際にドアが閉まらないように足を突っ込みます。ドアのすきまからとっかかりの話を聞いてもらい、ドアを徐々に開かせる手法です。元はそういうちょっと荒っぽい手法ですが、テレアポでは荒っぽくはありません。 低い要求から始めて次第にレベルを上げる手法です。具体的には相手が切ろうとすると「ちょっと待ってください。ひとつだけ質問にお答えいただきたいので、お願いします」などと懇願します。 あらかじめ、いくつかのパターンを用意しておきましょう。 例文を2種類紹介しておきます。  

例文A)

営業:待ってください!30秒もかからない簡単なアンケートだけでもご協力ください! 見込み客:30秒?それならいいけど……どんなアンケート? (思惑どおり、持ちこたえました。聞くのは商材に関するストレートなものではなく、抽象度を上げた質問が妥当です。) 営業:今一番関心があるのは〇〇、〇〇、〇〇のいずれでしょうか? 見込み客:〇〇〇でしょうかね……。 (もちろん、これで終わりません。) 営業:そうですか!でも〇〇〇は年内に実行しないともうメリットがなくなることはご存知でしたか? 見込み客:えっ、知らないです……どういうことですか? (これで聞く耳を持たせることができました。)  

例文B)

営業:〇〇〇株式会社の〇〇と申します。〇〇〇に関してお伝えしたいことがありまして、お時間少々よろしいでしょうか? 見込み客:あっ、ちょっとまたにしてください。 営業:切らないでください!ひとつだけ簡単な質問にお答えいただけませんか? 見込み客:ひとつだけ?何ですか? (これでつなぎとめましたね。大事なのはここからです。) 営業:〇〇〇についてご興味がありますか? 見込み客:ないですね。 (さて、腕の見せ所です。) 営業:そうですか。でもおそらく△△△をご利用ですよね? 見込み客:ええ、使っています。 営業:その△△△が〇〇〇によって倍くらいに安く使えるのをご存知でしたか? 見込み客:倍って……本当に? Q:はい、本当です。手短に説明させていただいてもよろしいでしょうか? 見込み客:ええ、教えてください。 (ついに関心を持ったようです。) このテクニックは心理学にもとづいているのです。 人間の習性として一旦要求を受け入れると、寛容度が広がり、それを繰り返せばどんどん寛容になる傾向があります。 電話をすぐに切られそうになったら、あらかじめ用意しておいたフットインザドア用のフレーズで持ちこたえましょう。  

バックトラッキングで共感を伝えよう

バックトラッキングとはオウム返しのことです。相手の発言を確認するように繰り返すオウム返しは、心理学的にも共感を伝える効果があるとされています。 「自分の話を理解しようとしてくれている」という印象を、嫌味なく与えることが可能です。営業電話においては相手の言い分をまるごと肯定すると、なかなかこちらの思う方向に話を進めるのが難しくなります。とはいえ、反論すると相手の感情を逆撫でするリスクがあるのです。 そこで、相手の発言をオウム返しすることで、ひとまず共感の姿勢が伝わります。共感して受け止めた前提を作って、おもむろに自分の主張を説明し始めましょう。あくまでも相手に気持ちよく話してもらうことが重要なので、事務的、機械的なオウム返しにならないよう、 きちんと気持ちを込めて行うのが原則です。  

バンドワゴンに乗っけよう

先方をバンドワゴンに乗っけてしまいましょう。バンドワゴンとは行進するパレードを先導する楽隊車のことです。パレードの一番前で盛り上がるバンドワゴンに乗るイメージは、時流に乗ることを表しています。 いわゆる時流に乗っているものは、みんながこぞって使いたがるものです。消費が盛り上がっているものを選択すること自体が購買意欲を後押しする現象を、心理学的でバンドワゴン効果と呼びます。 具体的には、商材の話に信頼性や説得力を持たせるために、実例や第三者のエピソードなどをふんだんに盛り込みましょう。それがあるかないかで、全然説得力が違います。 「みんなが使っているんだ」「そんなに効果があって喜ばれているんだ」と思わせることで、相手の心にバンドワゴンに乗りたい誘惑が生まれます。子どもの頃、クラスの友達がこぞって遊んでいるゲームや玩具を欲しくなることがあったのではないでしょうか。飲食店の行列を見て、自分もそこで注文してみたいと思った経験がある人も多いでしょう。 「他のユーザーが何人も高い評価をしているのだから、きっと良いものだろう」という心理を起こさせることで、自分も時流に乗りたくなる気持ちを煽るのです。具体的な数値を入れることが重要となります。 「多くのお客様」ではダメで「すでに60社が」「200人のお客様が」などの具体性によってインパクトを与えましょう。  

相手を主語にして説明しよう

商材のセールスポイントを話すときに、相手を主語に据えることでイメージしてもらいやすくなります。 また、商材の話はしなければならないけれど「営業側の都合」ばかりになると、買わされるという印象が強くなって警戒されるでしょう。それを緩和するためにも、相手を主語にすることで「相手側の都合」の話として受け取ってもらうのです。 例えば「このサービスは御社の〇〇部門の業務効率を、30%向上させることができます」ではなく「御社の〇〇部門は、このサービスの導入で業務効率を30%上げることができます」と言う表現にしましょう。 NG例) このサービスは、社員様の残業を減らして、人件費を削減します OK例) 〇御社はこのサービスを使えば、社員様の残業を減らして人件費を削減できます NG例) 〇〇〇〇は貴女の英語力をアップさせ、海外の人との商談を可能にします。あなたのキャリアアップを後押しします OK例) 貴女は〇〇〇〇で英語を学べば海外の人とも商談ができ、キャリアアップができます この少しの表現の違いが、相手に与える印象を結構変えるのです。警戒心を解き、イメージをしやすくするのでアポにつながりやすくなります。  

理由付きでアポをお願いしよう

人は理由がはっきりしている頼みは理由がわからない頼みの倍くらいも受け入れやすくなるという、心理学の実験にもとづいた説があります。 アポを頼む場合は、その心理を利用しましょう。 テレアポで応用する場合の理由づけとは、その相手と商談の場を設けるもっともな理由を示すことです。 「御社の〇〇部門にとっての2年先、3年先の生産性を〇〇〇〇が大きく変えるかもしれないという話をしたいので、あらためてお時間をお取り頂けませんか」 「貴女の将来の資産形成について、非常に役立つ〇〇制度と当社の〇〇〇サービスの関係について詳しいお話を伝えたいのですが、後日お時間を頂けませんか」 このように、相手側にとって意味がある理由づけとともにアポイントを取ろうとすれば、獲得率は確実に向上します。  

最後は限定質問でたたみ掛けよう

テレアポの最後のクロージング、つまりアポイントを実際に確定してもらうくだりは、限定質問をたたみ掛けることで成功率が上がるでしょう。 質問には自由質問(オープンクエスチョン)と限定質問(クローズドクエスチョン)があります。自由質問は相手が制限なく答えられる形式の質問です。 自由質問は電話のトーク上、前半から中盤にかけて役に立つ質問形式となります。相手の本音を引き出すためにも、どんどん使いましょう。 限定質問は答えがイエスかノー、あるいは二者択一に限定された質問です。限定質問は、電話のトーク上でクロージングに役立ちます。アポイントを高い確率で取れる人は、限定質問を上手に使いこなすものです。 アポイントが取れそうな局面で、絶対にしてはいけない質問は自由質問。具体的な失敗例を見てみましょう。  

例文A)

営業:では営業担当者はいつ訪問すればよろしいでしょうか? (こういう自由質問であればほとんどの場合、相手はおおむね以下のように答えるでしょう。) 見込み客:そうですね、またこちらから連絡します。 (これをいわれると、もう何もいえなくなります。しかも連絡がある確率は、極めて低いと考えて差し支えないでしょう。自由質問の悪い面が出て、相手の都合の良い答えになります。) 一方、限定質問を使ってたたみ掛けると、以下のようになります。  

例文B)

営業:明後日の午前にお伺いしてもよろしいですか? 見込み客:明後日の午前は来客予定があります。 営業:では午後にさせて頂きますね。1時から2時までか3時から4時までならどちらがご都合よろしいのでしょう。 相手:3時から4時までですね。 営業:では3時にこの件に詳しい担当者が伺いします。よろしくお願いします。 相手:わかりました。お待ちしています。 このように限定質問でたたみ掛ければ、アポイントが取りやすくなります。  

トークスクリプトの大枠を頭に入れておこう

テレアポに取り組む多くの企業では、「トークスクリプト」と呼ばれるトークマニュアルが用意されています。セールストークが流れに沿って記載され、相手側の反応によって個別に対応するトークも網羅される、営業トークの台本です。 トークスクリプトを使う強みは、的確な説明ができるだけではありません。想定される数々の質問パターン別に、どう答えるべきかが示されていることです。このトークスクリプトを、暗記までいかなくとも大枠を頭に入れておましょう。 それにより、頭の中で地図のような役割を果たし、質問や疑問に対応するページにすばやくアクセスできるからです。 ここまでで紹介したBtoBとBtoCに共通のコツは、テレアポという枠さえ超えて営業全般でも活かせるコツといえるでしょう。

BtoBテレアポ営業のコツ7選

BtoBテレアポ営業 続いては、ずばりBtoBのテレアポ営業に役立つコツを紹介します。 項目としては以下のとおりです。 ●相手も多忙!ポイントを絞っておこう ●ポジショントークを巧みに使おう ●「なぜ」の繰り返しでニーズを引き出そう ●すべての問いかけに即答しよう ●ドアインザフェイスでハードルを下げよう ●アウト返しフレーズを用意しておこう ●断られてもリトライしよう 個別に見ていきましょう。  

相手も多忙!ポイントを絞っておこう

企業相手の新規開拓なので、相手の窓口担当者も専門性を備えた人であることが多いでしょう。そこで競合他社と差別化をするために、詳細について伝えたいことがたくさんあります。しかしながら、相手もおそらく多忙なのです。話が長そうだと、それだけで拒否されます。 前もって伝えるべきポイントを、2〜3項目に絞りこんでおきましょう。トークスクリプトが完璧ならいいのですが、実際にはそうはいきません。そのため、スクリプトすべてをそのまま使うのではなく、トークの余分と思える部分を落とす作業を行いましょう。 BtoB営業では、要件が端的に伝わると好印象を持たれます。延々と回りくどい話を続ける営業マンがよくいますが、名乗った後は5〜10秒で架電の理由がはっきり伝わるくらいに、研ぎ澄ましましょう。ポイントを絞った最初の言葉に相手が関心を示せば、徐々に詳しい内容に進みます。 それでも余分なものは入れないことが大事です。余分な要素が入ると、それだけ相手に切り返す材料を与えてしまうでしょう。  

ポジショントークを巧みに使おう

ポジショントークはある特定の立場であることを表明して話すことで、それを聞く人に一定の信頼性や説得力を与えるなどのアドバンテージを生む手法です。BtoBのテレアポではあらかじめ相手企業を調べられます。 そこで、例えば相手と同じタイプの企業と取引があり、そこの実績の向上に関与しているという立場を表明します。それにより、相手の課題を理解しているということと、その課題を解決した実績をアピールできます。 例文) 営業:〇〇〇社や△△△社への弊社サービスの導入をお手伝いさせてもらいましたが、両社とも半年以内に昨年対比20%を軽く超える実績が出たようです。 見込み客:そうなんですか。両社とも弊社と同じ課題を抱えていたはずです。御社のサービスの何がよかったのでしょうか。 このように、相手が話に入ってきやすい流れを作れます。  

質問の繰り返しでニーズを引き出そう

BtoBの営業はBtoCよりも、提案要素が強いものです。それをアポイントまで持っていくために、相手のニーズを引き出すことが重要です。 ニーズを引き出すことで、自社商材を提案する切り口を見つけます。ニーズとはなかなか顕在化しづらいもので、相手がこちらの質問に答えて出てくる潜在ニーズは、実は表面的なウォンツに過ぎないことがほとんどです。ウォンツは単なる手段であり、ニーズはその手段によって叶える本当の目的となります。 ニーズはウォンツの奥に潜んでいるので、顕在化させるためには質問の繰り返しが効果的です。 「なぜ」「どうやって」「どなたが」「何のために」などの根源的な質問を繰り返します。  

例文)

営業:御社が抱えている、業務上の最大の課題は何でしょうか? 見込み客:総務部の業務効率を上げなければなりません。 営業:経総務部の業務効率を上げることで、会社はどうなりますか? 見込み客:残業が少なくなります。 営業:残業が少なくなるとなぜ良いのですか? 見込み客:人件費が抑えられます。 営業:人件費が抑えられるとどうなっていくのですか? 見込み客:浮いた財源を営業部門に投下できます。 営業:営業部門に財源を投下すると何ができるのですか? 見込み客:営業マンを増やして営業力をアップできます。 営業:営業力をアップするなら、営業マンを増やす以外の選択肢もございますよ! 見込み客:え?それはどういう選択肢でしょうか? 営業:弊社の〇〇システムを導入すると営業の業務効率化ができるので、同じ人数でも従来の1.3〜1.5倍のマンパワーを使えるようになります。 見込み客:え?人数を増やす必要がなくなるのですか? 営業:はい、すでに131社で実績が出ています。 見込み客:……その話、気になりますね。 営業:では詳しい者と面談されますか? 見込み客:そうですね、とりあえず聞くだけですよ。 質問を繰り返してニーズを掘っていくことで、自社商材をアピールする機会を見つけましょう。  

すべての問いかけに即答しよう

テレアポを続けていると、トークスクリプトには書かれていない想定外の問いかけもあるでしょう。 対応できない質問をされた場合はむしろくチャンスです。その際に、答える前に間を開けてしまうと、先方の温度感は低下し、アポにつながりにくくなります。どのような問いかけに対しても、とにかく即答しましょう。 何があっても即答すれば信頼度は向上するものです。わからない場合はわからないなりに、どう対応できるかを即答しましょう。 「次回のお話までに私が責任を持って調べておきます」 「担当部門に確認して一両日中にご回答いたします」 以上のように即答して、むしろアポイントを取る流れに持っていくのがベターです。相手も自分が問いかけた手前、もう一度話す機会を作ってくれる可能性が高いでしょう。  

ドアインザフェイスでハードルを下げよう

強めの要求を出してあえて拒否させることで、次のハードルを下げた要求を受け入れやすくするのがドアインザフェイスという営業テクニックです。名称の由来は「門前払い(shut the door in the face)」で、わざと門前払いをさせるというところからそう呼ばれます。 このテクニックを利用すると、成約や一般的な頼みごとさえハードルを下げることが可能です。一旦断った後ろめたさが、そうさせる人間心理を上手に活用したテクニックといえるでしょう。  

例文)

営業:関心をお持ちのようですね!早速明日からお試しになりますか? 見込み客:いやいや……さすがにそれはちょっと無理です。 営業:そうですか。では、詳しい担当者がお話をする機会をいただけませんか? 見込み客:ええ……それならいいですよ。 このように、一旦あえて断られせることで、アポが取れる可能性を高めることができます。  

アウト返しフレーズを用意しておこう

アウト返しというのは「拒否を切り返す」テクニックです。対話の流れを大きく変えられることがあるので、準備しておくと役立ちます。 あらかじめその企業のことが調べられるので、アウト返しは準備しやすいのです。例えば競合のサービスを使っている情報などがあればしめたもの。そのサービスと自社サービスを比べ、勝る部分をすべて確認すればでアウト返しができます。 具体例で説明しましょう。 突然の電話営業に対して、先方は基本的に警戒した状態でやり取りが始まります。そのため、電話を切るタイミングを、窓口担当者は見計らっていることが多いです。話がある程度進んだ頃に、すでに同様のサービスを利用していることを理由に断ってくるケースが想定できます。 そんな場合に、アウト返しが効力を発揮するのです。  

例文)

見込み客:実のところ我が社は〇〇〇カンパニーの〇〇〇サービスを使っているので、そのお話は必要ありません。 営業:そうでしたか(実は知っている)!〇〇〇カンパニーの〇〇〇サービスは確かに優れていますね!ただし、それは何年前の導入でしょうか? 見込み客:えっと、3年前です。 営業:そうですか。その当時は同じようなサービスがなかったので、料金設定がそれなりに高かったと思います。弊社は今回ほとんど同じスペックのサービスを30%お安い料金設定で、初期費用も今月中は無料キャンペーン中です! 見込み客:本当に30%も?初期費用なしで? 営業:はい、本当です。もしよろしければ詳しいものに後日ご説明させますが、いかがでしょうか? 見込み客:うーん、気になるので話だけでも聞かせてもらおうかな。 また、もしアポが取れなくても、資料くらいは送らせてもらえるでしょう。資料送付後に頃合いを見て連絡すれば、そこから商談につなげられる可能性があります。 アウト返しを意識して取り入れることで、アポ獲得率は確実に上がるでしょう。もちろん、アウト返しをして断られる場合もあります。その際はきっぱり諦めて、次の架電先に向かえばよいのです。  

断られてもリトライしよう

一度断られた相手は、もう一度アプローチする価値があります。それはドアインザフェイスの原理と同じです。 一旦はっきり拒否された場合には、普通はもうかかってこないと考えるでしょう。ほどよい日数を開けてもう一度トライしてみると、先方は驚きつつも前回の後ろめたさが手伝って、いくぶん好意的に話を聞いてくれることが多いです。 そして案外アポイントが決まることも多く見られます。先方があなたのこと、および後ろめたさを忘れる前に、リトライしましょう。 ▼本記事で紹介した以外のテレアポのテクニックはこちら! テレアポで受付突破が難しい要因とは?有効なテクニックを紹介

まとめ:テレアポのコツをチェックしてより確実にアポイントを獲得しよう!

テレアポコツ まとめ テレアポはアナログな手法であっても、事前準備とコツを心得ることによって確実にアポイントを獲得できます。事前準備は精度の高いリスト、さらに法人営業では架電先企業のリサーチがものをいうでしょう。 コツには法人営業と個人営業、ひいては営業全般に共通したものと、特に法人営業で有効なものがあります。今回紹介したコツを心得てテレアポに活用すれば、アポ獲得率の向上にきっと役立つことでしょう。 テレアポ営業を担当しているみなさんはここで紹介したコツを身につけて、ぜひアポイント獲得率をアップさせてください。 ▼法人営業ハックではさまざまな営業のコツをご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください! コツを掴んで成約率アップ!トップ営業マンが意識していることとは? 飛び込みによる新規営業は時代遅れ?成功のコツを徹底解説! zoom営業成功のためのコツと効果的なリモートコミュニケーション戦略とは 新規開拓営業のコツとは?成約率をアップする方法を商談のステップごとに解説! 営業メールでアポイントの獲得率を上げる書き方のコツ4選!すぐに使える例文も紹介 コンサルティング営業のコツとは?ヒアリングのステップなども解説 広告営業のコツは?求人広告営業のコツもわかりやすく解説!

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